kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍一強「忖度と崩壊の時代」の諸相(32)〜またしても読売の悪逆非道に激怒した

昨日(5/24)、与謝野馨と大道寺将司の訃報が流れた。ともに文学と縁のある人だが、与謝野は経済政策に問題があって(なにせゴリゴリの財政再建原理主義者)、民主党政権の失敗に寄与したあげくに石原慎太郎とともに「たちあがれ日本」を立ち上げた。今年4月30日に自民党に復党したが、あれは死を覚悟した与謝野が「死ぬ時は自民党員で死にたい」と思ったからだったんだな、と気づいたが、正直言って「勝手なもんだな」と思った。故に、故人の冥福を祈る気など全く起きない。大道寺将司は三菱重工ビル爆破事件の犯人で死刑囚。昨夜の報道ステーションでその名前が読み上げられた時、一瞬死刑が執行されたのかと思ったが病死だった。辺見庸の著作でおなじみの人だが、私自身には思い入れはない。

そんなわけで2人の訃報は軽くスルーして、久々の鍵コメ情報記事。まず前半の5件。今回は鍵コメの原文をそのまま引用したあと、4件目の週刊新潮の記事を引用する。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017052490135653.html
加計学園新学部「できない選択肢ない」 内閣府が迫る


https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170523-00000063-ann-pol
報ステ共謀罪衆院通過、国連特別報告者から懸念 人権理事会に報告


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170524-00000059-asahi-pol
「報道への日本政府の圧力懸念」 国連報告者が指摘 国連人権理事会にあわせて公表


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170524-00521675-shincho-pol
加計学園疑惑リーク元 読売新聞が異例報道安倍官邸からの“リーク”


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170524-00000064-asahi-pol
菅氏「背景あって出されたのでは」 「共謀罪」懸念書簡


4件目は『デイリー新潮』のURLも示しておく。
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/05241700/?all=1

以下本文を引用する。

加計学園疑惑リーク元 読売新聞が異例報道の「官僚の風俗通い」は安倍官邸からの“リーク”

 前川喜平・前文科事務次官(62)の出会い系バー通いを報じたのは、読売新聞の5月22日付朝刊だった。新聞メディアでは異例ともいえる官僚の“風俗通い”追及記事だが、これは安倍官邸が主導したものだった。

 ***

 背景にあるのは、前川前次官が“第2の森友問題”といわれる「加計学園」疑惑報道のキーマンであるとの事情だ。

 加計学園が運営する大学の獣医学部新設をめぐり、安倍総理が便宜を図ったとされる文科省作成の文書が流出したのは報道の通りだが、そのリーク元こそ、前川前次官であるという。

「ネタ元は前川さんです」
 と明かすのは、加計学園文書の存在を報じた朝日新聞の関係者。

「記事にしたあとに、官邸スタッフから、“安倍総理周辺は、どこかのメディアと組んで前川さんに人格攻撃を仕掛けようとしている。その結果、前川さんの出した文書の信憑性が問われ、丸々報じた朝日も恥を掻くことになるから”と言われました」

 ***

 ともすれば政権発足以来の窮地に立たされかねなかった安倍政権が講じた、メディアを用いた防衛策――。5月25日発売の「週刊新潮」では、前川前次官がリークに打って出た理由を解説。問題の出会い系バー利用客の証言と共に、詳しく報じる。

週刊新潮 2017年6月1日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

(『デイリー新潮』より)


出た、読売の伝統的イエロージャーナリズムのお家芸。そう思った。

こういうのは昔からプロ野球に関する報道で読売が得意中の得意にしていた。九州での拡販を狙った読売は、西鉄ライオンズの選手たちの八百長を暴き立てたが、累が読売「キョジン軍」の選手に及びそうになると、いきなり読売新聞の八百長追及記事が下火になった。わかりやすすぎる。当時の事件で、読売の柴田勲阪神江夏豊らの暴力団とのつながりが出てきたが、両球団が「球界黒い霧事件」で大きなダメージを受けることはなかった(阪神球団が昔から読売と深く癒着していることは周知の事実である)。

それよりあとの時代、1979年に入団2年目だった大洋ホエールズ遠藤一彦投手が読売から4勝を挙げると、読売が遠藤のスキャンダル報道を流したこともあった。「読売キョジン軍に勝ったら読売新聞にスキャンダル報道を書き立てられた」遠藤は、その後1983年(読売戦4勝4敗)、85年(同4勝2敗)など、読売に立ちはだかった年もあったが、概して読売戦の相性が悪く(特に原辰徳を苦手にしてホームランを打たれまくった。また江川卓との投げ合いには強かったが西本聖との投げ合いに極端に弱かった)、読売戦の生涯成績は21勝37敗だった。

その悪しき伝統を誇る読売新聞が、ナベツネの努力奮闘の甲斐あって「政権と一体化した新聞」に成り上がった今、「朝日新聞民進党加計学園事件の文書をリークした文科官僚のスキャンダル報道」を垂れ流す。

そうそう、思い出したが昔の読売のドンにしてプロ野球界で神様扱いされていながらその実態は戦争犯罪人という「巨悪中の巨悪」正力松太郎原発の元凶でもある)は警視庁時代の1923年に関東大震災が起きた時、朝鮮人暴動説という大嘘を新聞社にリークして、朝鮮人大虐殺を引き起こしたことがあるのだ。その正力がこともあろうに震災の翌1924年、経営不振だった読売新聞社を買収し、のちには読売「キョジン軍」のオーナーにもなった。何が「大正力」だよ、この腐れ戦犯が。

このように読売は20世紀から21世紀にかけての日本の「絶対悪」である。その読売に本拠地・甲子園で連敗しやがった阪神は一体何をやっているんだ、と、ヤクルトが3連敗したこともあって怒り心頭に発する、曇天の日の朝なのだった。