kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

蓮舫と山尾志桜里の入党は立憲民主党にマイナス

やはりそうなるのか。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201712/CK2017122702000140.html

蓮舫氏、立民入党へ 山尾氏ら4人承認 野党第1党に
2017年12月27日 朝刊

 民進党蓮舫元代表参院東京選挙区)は二十六日、離党届を党本部に提出した後、立憲民主党に入党を申し入れた。年内に認められる見通しだ。これに先立ち、立民は、入党届を同日午前に提出した山尾志桜里衆院議員(愛知7区)と、民進を離党した参院議員三人の計四人の入党を承認した。所属議員は同日時点で計六十一人。立民は衆参両院の合計で民進の五十七人を上回って野党第一党になった。 (山口哲人)

 蓮舫氏は二十六日午後、立民の枝野幸男代表と国会内で会い、入党届を提出した。その後、記者団に「原発政策などに共鳴した。民進の政策を誰よりも分かっている私が立民に行くことで、良い形でつなぎ合わせたい」と語った。

 立民に入党を認められた参院議員は、風間直樹(新潟選挙区)、有田芳生比例代表)、江崎孝(同)の各氏。民進から立民へ移籍を検討する議員はほかにも複数いるため、さらに勢力が拡大する可能性もある。

 立民は、十月の党発足時では、参院議員は福山哲郎幹事長のみだった。今月に入り、川田龍平氏が入党。今回の蓮舫氏らを加えれば六人になる。参院は五人以上で会派をつくれば、首相が行う施政方針演説などに対し、本会議で代表質問ができる。憲法審査会でも委員が割り当てられる見込みで、来年の通常国会で本格化するとみられる改憲論議にも影響を与えそうだ。

 民進は二十六日、立民と希望の党に対し、通常国会で三党の統一会派を結成するよう呼びかけた。立民の福山氏は「わが党は希望と理念、政策が異なるから設立されたので、希望とは組めない」と拒否。希望の古川元久幹事長は回答を留保する一方、「いろんな形で野党が協力していく必要性はある」と前向きな姿勢を示した。

東京新聞より)


小林よしのりと組んで何やらわけのわからない改憲論を叫んでいる山尾志桜里もたいがいだが、誰よりも真っ先に小池百合子にすり寄った蓮舫立憲民主党入党ほど、この党への期待感をしぼませるニュースは同党の立党以来初めてだ。

これは、戦後間もない頃の日本にたとえてみれば、いわばA級戦犯を政界に復帰させたようなものだと思う。

以下、「広島瀬戸内新聞ニュース」より。

立憲民主党への「蓮舫入党」は「???」 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2017年12月26日)

山尾志桜里議員、そして、蓮舫民進代表が立憲民主党に入党届けという。
統一会派を組んでいた山尾議員の入党は「流れ」としてはまだ理解できる。
それでも、現時点で入党を認めることが、立憲民主党にとってプラスなのか、大いに疑問である。
これで、同党の支持率が下がり、安倍総理らが勢いづくのが一番怖い。
まだ、民進党自治労組織内の江崎孝さんらの入党の方が、すんなり理解できる。
政策という意味では、自治労日教組の本来の政策は、立憲民主に近いからだ。
自治労日教組の議員が、大手企業の企業内労組の影響が強い旧民主党内で、のびのび活動できなかったことは
残念だったと思う。
さらに疑問なのは蓮舫元代表立憲民主党入党である。
正直、小池ファーストへのすりよりの急先鋒だったのが蓮舫元代表
彼女の小池すりよりが、民進党への求心力を余計に低めた。
前原前代表の罪も重いが、蓮舫元代表の罪はさらに重い、とさえ言える。
蓮舫元代表を一言で表現する言葉といえば、「軽い」に尽きるだろう。
「どの面下げて」とも言いたくなるが、それは堪えておこう。
ただ、蓮舫入党を安易に認めるようだと「票を減らすぞ」とは枝野幸男に警告しておく。


ただ、立民支持層の中には上記「広島瀬戸内新聞ニュース」や私とは違った感情を持っている人たちが少なくないだろうとも思う。

彼らは、蓮舫を含めて小池百合子にすり寄ったり「ワクワクした」ことの総括はおろか、何の反省もしていないに違いない。

彼らの中には、以前橋下徹に期待して裏切られた人たちも少なくなかったはずだ。立憲主義を理解している橋下くんを自民党のアブナイ改憲案に対抗する戦力として活用したい、とか言っていた人もいた。そういう人に限って蓮舫に共感するとか小池都知事民進党との連携にワクワクするとも言っていた。

さらに遡れば、国民の生活が第一という民主党から分かれた政党に属していた当選1回の衆院議員たちの中にも、「橋下さんたちと一緒にやりたい」と言っていた人間が多数いた。彼らは好んで「脱原発」を口にしていたが、そのくせマスメディアのアンケートに対して核燃サイクル継続には賛成するというわけのわからない回答が多数を占め、「党の脱原発の方針との整合性が問われる可能性がある」などと新聞記事に皮肉を書かれていたものだ。

「広島瀬戸内新聞ニュース」は蓮舫を「軽い」と評した。私もその通りだと思うが、脱原発を口にしながら核燃サイクル継続に賛成し、あげくの果てに彼らのボスの意に反する離党ドミノを起こして(その最初は2012年初めの「新党きづな」だった)、ボス(または教祖)の足を引っ張るとともに自分たちの生き残りにも失敗した。彼らの「軽さ」は蓮舫よりももっとひどかった。

現在は立民、民進、希望、自由の4党に分かれている旧民主党の政治家や支持者たちには、いい加減学習してもらいたいものだと思うのだが、今年も全然ダメだった。長年見てきたが、彼らにはもううんざりだ、というのが正直な感想だ。

立憲民主党の設立は、そうした旧弊の克服を模索する一歩になるかもしれないと思っていたが、蓮舫山尾志桜里の入党(2人ともほぼ確実だろう)はその期待に水を差すものになった。

これでは来年以降が思いやられるなあ、と少しばかり重い気分になってしまった。