kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日本は安倍昭恵を最高権力者に戴く祭政一致のシャーマニズム国家か?

一昨日(3/15)、松本清張の絶筆となった未完の長編『神々の乱心』(文春文庫,2000)を読了した。


神々の乱心〈上〉 (文春文庫)

神々の乱心〈上〉 (文春文庫)



引き続いて、昨日から原武史が『神々の乱心』と同じ清張の『昭和史発掘』(文春文庫新装版全9巻。昨年5か月ほどかけて読んだ)を論じた下記の本を読んでいる。半分まで読んだ。



で、『神々の乱心』の終わりの方を読んでいる時、今話題のさるお方を連想していたのだった。

https://twitter.com/ishtarist/status/974591072952246272

馬。
@ishtarist

結論だけメモしておく。

この国の統治機構にいったい何が起きてるのだろうと考えていたら、結論が見えてきた。

日本の事実上の最高権力者が、安倍昭恵になっている。祭政一致シャーマニズム国家だ。

3:19 - 2018年3月16日


そう、その人の名は安倍昭恵

『神々の乱心』を読まれた方にしかわからないだろうが、作中の平田有信(本名・秋元伍一)が安倍晋三で、江森静子が安倍昭恵だと思った。興味がおありの方は清張作品を読まれたい。もっとも、『昭和史発掘』を読んでいなければかなり取っつきの悪い小説だと思うが。『神々の乱心』は明らかにノンフィクション『昭和史発掘』から派生した小説だ*1

あるいは、現在放送されているNHKEテレの「100分de名著 松本清張スペシャル」をご覧になるのが手っ取り早いかもしれない。前述の原武史氏が講師で、明後日(19日)に『昭和史発掘』、26日に『神々の乱心』がそれぞれ取り上げられる。


『広島瀬戸内新聞ニュース』の下記記事も挙げておく。

【備忘録】今の日本は憲法を変えないまま「安倍ジャパン」という別の国になっている : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2018年3月17日)

ナチス・ドイツ」という国は正式には存在しないことを皆さんご存じでしたか?
ドイツは、ウィルヘルム1世(実質的にはビスマルク首相)が1871年に建国したときから、1945年まで「ドイツ国」でした。だけど、1933年にヒトラー憲法そのものを変えないまま、独裁を確立しています。いわゆるワイマール憲法(正式にはドイツ国憲法)の緊急事態条項を悪用したわけです。
ローマ帝国も、最初は形式的には「共和制」でした。その時点では正式には、「皇帝」などと言うものは存在しませんでした。
今の日本もそれと似ている。
一応、選挙という形を取って、成立した安倍政権が、2014年5月30日、内閣人事局を発足させ、総理大臣の人事権を強化。さらに、7月1日には、集団的自衛権に関する憲法解釈を閣議決定で変えてしまったのです。
同年12月14日執行の衆院選では、自民党が「信任」された。ここに、安倍晋三一派によるクーデターは完成=安倍晋三皇帝の即位が事実上国民投票で承認、とすべきでしょう。

近代民主主義国家、立憲主義国家としての「日本」は一旦終了、安倍晋三「皇帝」・昭恵「皇后」両陛下による「安倍ジャパン」が成立したと、歴史的には見るべきでしょう。

ですので、本社社主・さとうしゅういちは、後世の日本史の教科書では2014年以降、安倍退陣までを「安倍時代」という時代にすることを提案しています。

近現代で似た例を探すとすれば、中央アフリカという国で「ボカサ」という人が皇帝に即位しています。1976年から1979年までの3年間です。

安倍ジャパンの「最盛期」は、2016年11月に大統領に当選した直後のトランプの前で「俺も朝日新聞に勝った」と豪語した瞬間でしょうか。そこから、安倍の転落は始まった、と歴史家は記すことになるでしょう。

ボカサとは懐かしい名前だ。中学・高校の頃に新聞でよく見た。ただ皇后がシャーマンの役割を演じていたかどうかは知らない(笑)

*1:また、『神々の乱心』は、舞台を一時満洲に移すが、一昨年に船戸与一のこれも絶筆の長編『満州国演義』(『昭和史発掘』の文春文庫新装版と同じく全9巻で、やはり5か月かけて読んだ)を読んでいたことが理解の助けとなった。