kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

北海道地震まで総裁選論戦逃れの口実にする安倍晋三(呆)

昨日(9/6)は更新を休んだが、未明に北海道で地震があり、大きな被害が出た。

早速、安倍晋三がこの地震に「便乗」する形で、総裁選での論戦から逃れる口実にしたことには開いた口が塞がらなかった。

下記の件は、テレビ朝日とTBSの報道で知ったが、両局とも安倍晋三に対する批判的論評は一切抜きだった。下記毎日新聞記事も同様だ。

https://mainichi.jp/articles/20180907/ddm/002/040/045000c

北海道震度7
災害で活動3日間自粛 自民総裁選、きょう告示

 自民党の総裁選管理委員会は6日、北海道での地震発生を受け、党総裁選(7日告示、20日投開票)は予定通り行う一方、7〜9日の3日間は活動を自粛することを決めた。この時期に予定した共同記者会見や討論会などを延期するが、討論会や演説会の回数は維持するよう調整している。

 総裁選は安倍晋三首相(63)と石破茂元幹事長(61)による一騎打ちとなる見通しで、両氏は7日午前に立候補を届け出る。その後、両候補が党本部で所見発表演説会や共同記者会見に臨む予定だったが、10日に延期された。日本記者クラブ主催の討論会(8日)と党青年局・女性局主催の討論会(9日)はいずれも14日に変更し、当面は災害への対応を優先する。

 一方、首相は10〜13日のロシア・ウラジオストクへの訪問については、予定通り行う方針だ。

 総裁選が事実上首相を決める選挙であることを踏まえ、石破氏は6日、総裁選の日程全体を延期する案にも一時言及。この日の総裁選管では、石破派の委員から「(論戦の)質と量が落ちては国民に申し訳ない」との指摘も出た。

 最終的に総裁選管は、告示・投開票を延期しない一方で、討論会などは延期して回数を維持することで決着した。

 党員向けの投票用紙は、災害の影響を考慮して10日ごろに発送する。

 野田毅委員長は記者団に対し「7〜9日は北海道の厳しい状況を最優先し、政府・党を挙げて対応する。しかし総裁選は大事な日程なので、これはこれで進めたい」と述べ、全体日程の維持に理解を求めた。

 また自民党は6日、党員票の有権者数を104万2647人と発表した。【竹内望】

変更後の自民党総裁選の主な日程

 7日 告示 届け出のみ

       9日まで活動自粛

10日 候補の所見発表演説会と共同記者会見(午前)

    首相が訪露(〜13日)

14日 日本記者クラブ主催の討論会(午前)

    党青年局・女性局主催の討論会(午後)

15日 演説会=京都、佐賀

16日 演説会=三重、宮城(北海道から変更)

17日 演説会=東京?

19日 党員投票の締め切り

20日 投開票

毎日新聞 2018年9月7日 東京朝刊)


「災害までをも自分が楽をするために利用する安倍晋三、とんでもねえなあ」以外の感想を抱きようがないのだが、そんな当たり前のことさえ言えなくなっているこの国のマスメディアの現状は、「異議を唱える者が絶え果てた『崩壊の時代』」の表れ以外の何物でもない。

森友・加計問題や、それに関連した公文書の隠蔽・改竄が明らかになっても内閣支持率が下がらなかったことに、どうやら安倍晋三は味を占めたようだ。

西日本大水害の真っ最中にやらかした「赤坂自民党」でのどんちゃん騒ぎがその最も醜悪な表れだが、この夏はその後も各地で大きな地震や水害が相次いだ。しかし、そのために迅速な財政出動をするでもなく(補正予算を組んでいない)、財政支出はどうやら軍事費増大や東京五輪その他にばかり傾斜配分されようとしている。現政権の腐敗・堕落もこれに極まれり。

そんな安倍晋三に、上は自民党議員や高級官僚から、下はいわゆる「ネトウヨ」(現在では実質的な「安倍信者」)が熱烈な支持を表明する。

一方、それに対峙するはずの「リベラル・野党」は、2005年に夕刊フジの記者を相手に放談した自己責任論丸出しの「ニート論」を民主党政権当時の2011年の時点でもまだ自らの公式サイトに堂々と掲載していた小沢一郎にひれ伏している。中でも、志位和夫を頂点とする執行部が率先して小沢に屈従しているのが日本共産党だが、同党内でのパワハラが昨日(9/6)報道された。

https://www.gifu-np.co.jp/news/20180906/20180906-71468.html

「党員からパワハラ」 共産の岐阜市議が離党

 共産党の原菜穂子岐阜市議(38)=2期目=は5日、党内でパワーハラスメントを受けたとして離党したと発表した。来年4月の市議選には無所属で出馬する意向を示した。原市議は「パワハラに対する党の対応にも不信感があった」と述べた。

 原市議と党岐阜市議団(堀田信夫団長)によると、原市議が2014年の補欠選で初当選して以降、岐阜地区で活動する年配党員2人から嫌がらせを受けていた。党岐阜地区委員会などに相談したが、改善されなかった。7月の原市議の離党届提出を受け、党岐阜地区委員会幹部らが調査。2人はパワハラを認めたという。反省文の提出を求めるなどしたが、処分はしない方針。堀田団長は「パワハラに気が付けなかったことは申し訳なく反省している」と述べた。

 原市議は5日、市議会の共産会派を離脱。共産会派は2人となり、議員3人以上が要件の「交渉団体」でなくなるため、一般質問での代表質問などができなくなる。

岐阜新聞 2018年09月06日 08:20)


自民党から共産党まで、あるいは右翼から「リベラル・左派・左翼」まで、ありとあらゆる人間や組織がモラルを喪失しており、かつ組織への批判、組織のトップに居座る人間たちへの批判が圧殺されているのが、今の「崩壊の時代」だ。

ところで、小沢一郎のふざけた「ニート発言」を、以前にもこの日記で紹介したことがあるなと思って日記内検索をかけたら見つかったが、それがなんと東日本大震災・東電原発事故の前日の2011年3月10日だった。


一昨日の記事につけた脚注に「現在では当該の記事は削除されている。」と書いたが、小沢がふざけた本音を全開にした恥ずかしい原文は、上記リンク先記事で読める。

しかし、7年ぶりに小沢の「ニート発言」に触れた翌日にも、北海道で震度7の大地震が起きたのだから、悪い偶然もいいところだ。

あの当時にも「小沢信者」どもによる小沢一郎の神格化を私は深刻な問題だと思っていたが、現在の「安倍信者」どもによる安倍晋三の神聖不可侵化(安倍晋三に対する批判のタブー化)は、「信者」あるいは積極的支持にまで至らずとも多数派に迎合する者の数が桁違いに多いため、7年前よりもずっと深刻だ。本当にとんでもない時代になってしまったものだ。