kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国民民主党の代表選に玉木雄一郎が当選したらしいが

昨日(9/4)は猛烈な風台風(21号)で近畿地方を中心に大きな被害が出た。そのニュースに隠れて誰にも注目されていないが、国民民主党の代表選で玉木雄一郎が当選したらしい。これまでも玉木は同党の共同代表を務めていたが、今後は単独代表になる。

その玉木は、しばらく前に下記のツイートを発して非難を浴びた。

https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/1033124980240744448

Googleは就職の条件から大卒を撤廃する。AI時代、採用時の学歴、年齢、性別による差別禁止は当然。それと人生100年時代、これからは定年制の撤廃も不可避だ。私は高齢者就労を応援したい。そのためには、本人の同意など一定の条件の下、最低賃金以下でも働けるような労働法制の特例も必要だと考える。

15:52 - 2018年8月24日


私もこのツイートを非難するエントリを上げようかとも思ったが、ネットではそこら中に玉木を非難する声が上がっていたので、わざわざ同じことをすることもないかと思って見送った。

竹中平蔵も真っ青な新自由主義者の発想ともいえるし、大蔵(財務)官僚上がりの人間の考えそうなことだともいえる。

玉木は昨年秋、「希望の党政党支持率3%などと言われているが、これから『右へ右へ』とウイングを広げる」と言って、右派に媚びて支持を拡大するつもりだったようだが、実際には旧希望の党が解党して国民民主党(以下国民党)になっても政党支持率は下がり続け、現在ではどこの世論調査でも同党の政党支持率は1%を切っている。

この政党支持率では、衆院選で選挙区で負けたが最後、比例復活は望めないので、次の衆院選を国民党のままで戦えるとは思えない。同党には旧民主党時代からの知名度で選挙区で勝てる議員は少なからずいるが、選挙区での当落が微妙な議員から泥舟を逃げ出し始め、解散風が吹き始める頃までには同党は解党に追い込まれるだろう。

今のままでは間違いなくそうなるからこそ、その事態を回避するために国民党は立憲民主党に共同選対の設置を申し入れるなどしているのだが、立民からすればそんなのを受け入れたら泥舟を丸ごと決して大きくない自らの舟の上に引き揚げるようなものであり、そんなことをしたら自らの舟まで泥舟化してしまう。だから国民党の申し入れを立民が受け入れないのは当然だ。いわゆる「民進クラスタ」にはそんなことも理解できない人間がいるらしく、立民の「孤高の姿勢」を批判しているようだが、自党にとって何の利益にもならない選択肢をわざわざ選んで、それでなくても急落している自党の政党支持率をさらに落とす真似をするはずがない。立憲民主党が国民党の足元を見ているという言い方もできるが、それ以前に立民自体の足元がまことに心許なくなっているのだ。

なお泥舟から逃げ出した議員を立民が受け入れるかどうかは、その議員の過去の行状とそれに対する枝野幸男の心証による。真偽の程は不明だが、先日国民党に離党届を出した者の受理されず除名された柚木道義について、枝野は誰が立民入りなんか認めるものかと言い放ったという。昨年秋当時の泥舟だった民進党から真っ先に逃げ出そうとして、小池百合子に対して必死に「私も極右ですよ」とアピールしていた柚木の醜態は私もよく覚えているから、その噂に真実味を感じる。もっとも立民にしても票になると思ったら蓮舫のように真っ先に小池百合子にすり寄った論外の議員や、山尾志桜里のような札付きの右派議員も受け入れるから、決して褒められた政党ではないが。

国民党についていえば、この政党は間違っても今後長く続く政党ではないとはいえ、現時点では野党第二党だ。こんな政党が野党第二党であり、玉木雄一郎のような政治家がその党首であること自体、この国の政治のどうしようもなさを表している。

また、玉木雄一郎民主党に属していた当時から小沢一郎が玉木にアプローチをかけ、玉木もそれに応じて小沢に接近していたこと(そうしたコネがあったからこそ、国民党は沖縄県知事選での玉城デニー支援を即決したのだろう)、それに右派政治評論家にして「小沢信者」の一因である元フジテレビの鈴木哲夫が玉木を絶賛していたことも改めて記しておく。2005年に自らの公式サイトに「ニートの親は動物にも劣るといっても過言ではない」*1と書いた小沢一郎玉木雄一郎とは「同じ穴の狢」だということだ。

*1:現在では当該の記事は削除されている。かつて存在したリンクは右記。http://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/fuji/2005/fuji20050419134025.html