kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立民・民民合流に向けての枝野幸男作成案が判明(NHK)

 立憲民主党と国民民主党の合流の話は、これまでほとんど書いてこなかったが、二大政党制を目指す民主党系の流れであって、小選挙区制の温存につながる以外の何物でもないから、私は全く歓迎しない。だから何も書く気が起きなかったのだが、社民党の動きも合わせて眺めると、枝野幸男がかなり長い時間をかけて周到に進めてきたのが昨年の終わり頃からいよいよ表面に出てきた感があり、残念ながら止められそうにもないという心証を持っている。枝野幸男とは、本質的にしたたかな寝業師だと思う。

 今回、国民民主党内からの反発がかつてほど強くないのは、声がでかかった右派議員たちが出て行った影響だろう。細野豪志長島昭久自民党に行き、柿沢未途は無所属だ。今日(14日)、柿沢と同じ選挙区で毎回議席を争っていた秋元司が再逮捕されたが、柿沢もまたIR議連(カジノ議連)の副議長であるばかりか、ジャパンライフからも献金を受けている。常識的に考えれば、柿沢が立民入りして「野党共闘」に担がれるのはかなり難しいと思われるのだが、果たしてどうなるか。

 話を戻すと、国民民主党衆院議員のうちあまり選挙に強くない議員は、それこそ立憲民主党の看板は喉から手が出るほど欲しいだろう。社民党にしても、かつて同党に属していた阿部知子は毎回比例復活だったのに、民主党入りして初めて臨んだ2014年衆院選で得票が格段に増え、さらに「希望の党」騒動の2017年に立憲民主党入りすると、初の選挙区当選を果たした。下部が吸収合流に反発していても、国会議員やその候補の間では立民入りの圧力が強いこともうなずける。人間誰しも、自分の出世というか地位の確保が第一。それが人の心というものだ。

 NHKが報じた下記のニュースも、立民側からのリークではないかと疑ってしまう今日この頃。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下、NHKニュースから引用する。

 

立民・国民合流に向け 枝野氏作成の案が判明

 
国民民主党との合流協議をめぐり、立憲民主党の枝野代表が合意に向けて作成した案が明らかになり、立憲民主党を存続政党とする一方、参議院の信頼醸成に努めるため、合併後に速やかに参議院の議員会長選挙を実施するとしています。
合流協議を続ける立憲民主党と国民民主党は先週、枝野代表と玉木代表による党首会談を行いましたが合意には至らず、今週、それぞれの党で改めて議論を行っています。

これについて、立憲民主党は14日の常任幹事会で、枝野氏が、合意に向けて、両党の幹事長が先月まとめた文書に加筆して作成し、玉木氏に示した案が幹部に説明されました。

それによりますと、合流後の党の理念について、「保守、リベラルという既存の枠を超え、多くの国民を包摂することを目指す」としています。

そのうえで、立憲民主党を存続政党とする一方、「特に参議院の信頼醸成に努めるため、合併後に速やかに参議院の議員会長選挙を実施する」としています。

出席者からは、「こちらが譲歩しているのに、国民民主党はなぜ合意できないのか」などという意見が相次いだということです。

立憲民主党は15日、国民民主党が行う党内の議論を踏まえ、対応を検討することにしています。

「国民民主党は一日も早く決断を」

立憲民主党の福山幹事長は記者会見で「小異を捨てて大同につき、国会が始まる前に野党が1つになれば、国民の信頼も国会での迫力も違ってくるし、衆議院の解散・総選挙への準備も加速できる。早くしなければ国民の期待もだんだん冷めてくると思うので、国民民主党には、一日も早く決断していただきたい」と述べました。
 
NHKニュースより)
 

 

 この報道を信じるなら、立民というか枝野はかなり高飛車な態度に出ているといえる。

 民民代表の玉木雄一郎は立民の看板などなくとも楽に当選できる得票力を誇るから、こんな吸収合併の屈辱は耐え難いかもしれない。つまり、本音ベースで合流に強く反発している筆頭格は玉木自身ではないかとも私は疑っている。