kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

参院選で野党にのしかかる「国民民主党」という「下ブレ要因」

 下記のツイートを目にした。発信者は国民民主党の支持者らしい。

 

 

 「安倍総理の振る舞いが原因で」というのが意味不明だが、国民民主党が野党の下ブレ要因になっているのは間違いない事実だ。その元凶は小沢一郎前原誠司にある。彼らが2017年の衆院選を前にして小池百合子とつるんで「希望の党」立ち上げにかかわったことが、今回の参院選で大きな負債となって野党にのしかかっている。

 人間の本質は権力闘争にある。当時の「希望の党」は衆院選での議席数で立憲民主党に負け、あとは何回やっても選挙で勢力が縮小するのはわかり切っていたのに、当時の衆参の議席の数(=当時の希望の党民進党議席数合計)を頼りに、野党第一党の座に固執した。それが枝野幸男の野望と衝突したのはあまりにも当然だった。

 枝野の側から見れば、旧希望の党(現民民)と妥協しても、彼らに党内で一定の権力を持たれてしまうばかりか選挙にも悪影響を及ぼすから、一歩も退くことはできない。得することが何もないからだ。結局、国民民主党が惨敗する選挙を経なければ決着がつかなかった。やっとやってきたその機会が今回の参議院選挙だ。予想通り、各メディアの情勢調査で国民民主党の惨敗が予想されている。

 これを安倍晋三の側から見れば、もし安倍が衆参同日選挙を仕掛けていれば、国民民主党の惨敗は衆院選でも確実に見られたはずだから、そのボーナスの機会を安倍は棒に振ったことになる。しかし、現実には安倍は解散権を温存した。この結果、「いつ衆院選があってもおかしくない」危機感から、国民民主党参院選後の早期に解党を余儀なくされるはずだ。もはや立民を押しのけて野党第一党になる可能性は完全になくなるから、そういう経緯をたどらざるを得ない。解党した民民の議員が個別に立憲民主党に参加する形で最終的に決着するだろう。

 当然民民の連中は、知名度のある玉木雄一郎を除いて冷や飯食いを余儀なくされるし、玉木とて当面は実権のないポストに就かされるだろう。人間集団の権力闘争とはそういうものだ。

 ところで前原誠司だが、彼は最終的に立憲民主党入りすると思う。枝野とは腐れ縁があるからだ。私はそれをやったら本格的な「立憲民主党の終わりの始まり」になると思うが、既に蓮舫山尾志桜里を受け入れた枝野ならやってしまうのではないか。 

 ただ小沢一郎だけは立憲民主党入りはしないだろう。無所属の議員として政治生活を終えると思う。小沢が次の衆院選に出馬するかどうかはわからない。

 先の衆院選を前にした小沢一郎前原誠司の妄動は、それほどまでにも罪深かったということだ。

 旧民主・民進系の迷走はまだまだ続くだろうと思う今日この頃。