kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

前原誠司が「民民に残留」を表明したが、民民は「解党」されるはずでは……

 昨夜はプロ野球ヤクルトスワローズの小川泰弘投手が横浜スタジアムでのDeNA戦でノーヒット・ノーランを達成する快挙をなし遂げた。ヤクルトの投手が横浜スタジアムでノーノーといえば1997年9月2日に石井一久が首位攻防戦でやって以来だろう。小川は近年(特に昨年)パッとしなかった。今年は開幕から打線の援護で勝ってきたが、内容的には大したことがなかったし、このところ2連敗していた。相手が今永だし今日も負けかなあと思っていたところだったので、驚きの快挙だった。昨日は読売も負けたので、久々に溜飲を下げた。

 しかし溜飲がいっこうに下がらないのはコロナと政治であって、その中でも某誠司には特にむかつく。

 

 京都新聞より。

 

www.kyoto-np.co.jp

 

前原元外相、国民民主党に残留を表明 「共産党選挙協力する立民には身を置けない」

 

2020年8月15日 20:32


 国民民主党前原誠司元外相(衆院京都2区)は15日、同党が立憲民主党(立民)との合流組と残留組に「分党」する見通しになったことを巡り、「国民民主党に残る」と残留を表明した。京都新聞社の取材に答えた。

 前原氏は理由について「これまで非自民非共産で(政治活動を)続けてきた。共産党選挙協力する立民に身を置くことはできない。憲法を議論するリベラル保守の旗を掲げ、他の議員も巻き込んでやっていきたい」と述べた。

 一方、立民との合流組に対しては「敵は自民党であり、同じ党で活動していたので協力しないといけない」とも述べた。

 前原氏はこの日、京都市東山区で後援会の会合を開催。国民に残留する意向を諮ったといい、「満場一致で認めてもらった」と明かした。

 

京都新聞より)

 

出典:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/330376

 

 前原が立民に合流しないこと自体は当然であって、それには何とも思わないが、むかついたのは「残留」という言い草だ。

 玉木雄一郎が言い出した「分党」論は、党首である玉木自身が起こしたクーデターであって、党には了承されていない。それをしれっと「残留」などと言う前原の厚顔無恥さに腹が立ったのである。

 某元号新選組は実質的に山本太郎の私物だが、国民民主党(民民)は玉木雄一郎の私物ではない。ただ現在、民民の党内ですさまじい権力闘争が展開されているであろうことは疑う余地がない。

 たとえば、政局マニアのコラムとして知られる日刊スポーツの「政界地獄耳」を以下引用する。

 

www.nikkansports.com

 

いちるの望みかけた連合右派工作/政界地獄耳

 


★75年前の終戦前夜、陸軍の青年将校の中に徹底抗戦を唱えるクーデター派がいたことは有名だが、国民民主党代表・玉木雄一郎が分党を言い出す前日、一部連合右派が地方議員に向け、立憲民主党への合流阻止と玉木の分党構想追随を了とする意味合いの文書を配っていることが分かった。事実、連合の12日の産別労組幹部会会議では各産別から合併新党の政策では「雇用を守り切れない」「組合員に説明がつかない」など強硬な反対論が出たという。
★いずれも原発政策や消費税減税政策などを念頭に反発が出たようだが、連合執行部は合流は連合からのお願いでもあること。半年前にも合流論が秒読み段階まで来ていたことを念頭に「いまさらいうことか」と産別の批判を強く退けた。国民民主党への残留を希望する議員には「連合は支援を打ち切る」とまで言うこと自体、いささか政治的内政干渉めいているものの、連合の不退転の決意がうかがえる。
★だが、国民民主党参議院内はいまだ混沌(こんとん)としている。この合流の最大のメリットは参院での党勢拡大が見込め、連合票が最大限生かせる形になること。参院内では連合右派系組織内議員が情勢分析に走ると共に、各方面からの多数派工作が活発で、一部には玉木に合流を思いとどまらせ、分党の勢力拡大にいちるの望みをかけたのには自民党参議院筋の後押しがあったのではないかともささやかれる。確かに参院での一大勢力は自民党にとっても脅威で参院のねじれから自民党政権運営に苦しみ、第1次安倍内閣はねじれを乗り越えられず早期の退陣を余儀なくされた。いわゆる連合右派は都知事小池百合子民進党代表・前原誠司による民社党復活計画「希望の党」の失敗に次ぎ、2度目の敗北となる。野党再編はどういう形に落ち着くのか、しばらく目が離せない。(K)※敬称略

 

 (日刊スポーツ 2020年8月15日 8時57分)

 

出典:https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202008150000118.html

 

 上記引用文中の「連合右派」だが、文中に原発政策への言及があることから、少なくとも電力総連が含まれると思われる。そういえば玉木雄一郎が突如として「現実的なエネルギー政策」などと言い出したのだが、これには電力系の民民の議員を引き入れたい狙いがあることがミエミエだ。つまり、玉木の政党は間違いなく原発推進政党になる。

 これにはオザシン系ヤマシン界隈や座間宮ガレイらも動揺は隠せまい。山本太郎も座間宮も、脱原発・反原発で売った人々だ。まあ私は、座間宮はどうだか知らないが、ともに「俺が、俺が」の典型的なタイプである山本太郎玉木雄一郎との反りが合うとはおよそ想像できないのだが。

 以上に加えて、最近玉木に影響を与えている人物として噂されているのが上杉隆だ。奴は「希望の党」騒動にも大きく噛んでいたと言われているが、もともとは極右政治家だった、あの「裏切りの人生」の故鳩山邦夫の公設秘書を務めた経歴を持つとんでもない人間である。

 私の見る限り、特にオザシン系ヤマシン界隈などはこの上杉隆を筆頭とする玉木の取り巻きが発する、この世のものとも思われない腐臭に全然気づいていないようだが、百戦錬磨の小沢一郎はさすがに百も承知らしく、どうやら立憲民主党に合流するようだ。これによって私が立民を批判する頻度が増えると思うが、それでもすさまじい腐臭を発する玉木一派と比較すると、まだマシだと言わざるを得ない。五十歩百歩というよりも、五十歩五百歩か五十歩千歩くらいの違いはあるだろう。

 なお今回、すっかり勢力が縮小したオザシンがまた分裂した。オザシンの中には、立民入りを選んだ小沢を素直に評価する人たちも少なくない、というよりそちらの方が多いのではないかと思うが、オザシンの中でも枝野幸男らへの恨みが未だに忘れられない人たちの中には、上記のような「立民にすり寄るオザシン」を批判する一派があって、両者はもうはっきり立場が分かれているのだ。私は、より現実を直視することができていないのは、「立民にすり寄るオザシン」を批判する側の、ベテランのオザシンたちだと思っているけれども。

 集団というのは、規模が小さくなればなるほど、集団内の意見の対立が大きくなるものだ。今回もまた、その典型例を見ることになった。