kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

天皇制は差別の根源であるばかりか、皇族の人権も蹂躙する

 考えてみれば、秋篠宮は史上最高齢で天皇に即位する可能性がかなり高い人なのだった。そんな秋篠宮は、大嘗祭なんか絶対にやりたくないと思っているに違いない。もちろん原武史の指摘する、「政治的な問題になることを避けるために政治的な発言をした」*1側面もあるだろうが、それと同時に秋篠宮自身にも「老人になってからそんな『公式の儀式』なんかやりたくねえよ」という気持ちがあるのではないかと思われる。天皇家の祭祀が生身の天皇にかける負担はいかばかりだろうか。特に天皇ともなれば、肉体的にも精神的にも相当厳しいものがあるだろうことは想像に難くない。

 醍醐聡氏のツイートより。

https://twitter.com/shichoshacommu2/status/1068789850755584002

1. 今回の秋篠宮の「身の丈」発言が秋篠宮の個人的意見なのか、天皇周辺の意向も踏まえたものかはわかりません。また、無意識のうちに天皇制の解体を望んでいるとまで言えるのかは分かりません。が、今どき、国に担がれた神がかりの儀式は勘弁してほしいという気持ちはなきにしもあらずかなと思います。

0:52 - 2018年12月1日


https://twitter.com/shichoshacommu2/status/1068789851875500032

2. 例えば、真子さんにして見れば、皇族を離れる結婚だというのに、なんで自分たちの意志で進められないのかという意識があるのではと思えます。
ただ、内廷費も国費、皇族を離れる時の支度金も国費というのは、結構なご身分の反面、しがらみから逃れられない仕組みなわけですね。

0:52 - 2018年12月1日


https://twitter.com/shichoshacommu2/status/1068789853070872576

3. 結局、天皇制は人間不平等の極致であると同時に、人権蹂躙という点では皇族も深刻な被害者だと思います。この点で、天皇制を人間不平等の面から告発した金子文子の思想は素朴ではあっても、前段の面での天皇制の原罪を突く思想だったと思えます。

不平等への怨念を刻んだ短歌~心の友、金子文子の生涯に寄せて(1)~: 醍醐聰のブログ

0:52 - 2018年12月1日


 眞子氏の婚約延期については、この日記にもコメントをいただいている。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20181202/1543722919#c1543786873

id:redkitty 2018/12/03 06:41

>(皇族でなければ?)憲法24条違反ではないか

私も婚約延期が決まったとき、24条違反を思ったのですが、よく考えてみれば皇族には基本的人権は認められていないのでした。天皇制は基本的人権否定の上に成り立っているわけで、だからこそ天皇制はなくさなければならないのだと思います。


 私は、これからの天皇制は、生身の天皇・皇后や皇族と、「伝統を重んじる」と称する右翼とはもちろん、「リベラルな天皇・皇后や皇族」に身勝手な幻想を持っている「リベラル・左翼」とも距離がますます開いていき、そのことが天皇・皇后や皇族を苦しめるに違いない、そしてそれが天皇制の終焉につながるのではないかと予想している。

 差し当たっては、大嘗祭は安倍政権が国費の投入を予定通り行い、大嘗宮なるわずか2日間だけの儀式のための建築物が建てられ、その中で天皇が「秘儀」を行うことになるのだろうが、代替わり後にまず議論になりそうなのが、次期皇后である雅子現皇太子妃の宮中祭祀への拒絶反応ではないか。

 今回の秋篠宮発言がなければ、あるいは今回の秋篠宮発言にかかわらず、次期天皇・皇后への批判は秋篠宮やその家族への(特に右翼からの)期待を高めるかもしれないが、それもまた秋篠宮にとっては「ありがた迷惑」か、さもなくば単なる「迷惑千万」だろう。

 それもこれも、天皇制なる時代錯誤の制度が、差別の根源になるばかりか、当の天皇・皇后や皇族にも痛みを強いる「百害あって一利なし」のものだからではなかろうか。

 天皇制なんか早く止めて、天皇家の人々には京都に戻ってもらえば良い。そう思わずにはいられない今日この頃だ。