kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

元号法の害毒と西暦表記浸透の大きな流れ

 かつて、1970年代終わり頃から80年代初め頃にかけて、元号法の害毒というべきバックラッシュの時期があったように記憶している。

 

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 上記リンクに表記されている文章は、そもそもこれまで通帳記入に元号を使っていたという方が吃驚。

と続く。なお、みずほ銀行が預金通帳の年表示を西暦に切り替えたのは2018年10月からだそうです。

 思い出すのは昭和の昔、三菱銀行(当時)の窓口で預金通帳を作ってもらった時のこと。最初に預金した「おはじめ」の記録の表記に、確か「82-11-**」だったか、西暦の下二桁の数字が記入されていた。しかし、翌年1月に初めてATMを使った時、通帳に記入されたのは「58-01-**」という元号表記だった。これを見て、元号法の悪影響じゃないかと思ったものだ。以後預金通帳で西暦表記にお目にかかったことは一度もない。横浜銀行中国銀行(岡山)も百十四銀行(香川)も利用したが、通帳はすべて元号表記だった。

 今回は、天皇宮内庁の策略によってキリの良い数字で改元されてしまうが、次の天皇(皇太子)はともかく、次の次の天皇秋篠宮がなった場合、彼の在位年数の期待値は皇太子と秋篠宮の年齢差だろうから約6年ということになる。つまり次の次の元号はすぐに改元されてしまう可能性が高いわけで、秋篠宮のさらに次の天皇の時代になると元号の不便さは決定的になり、一段と劇的に元号が使われなくなることは目に見えている。残念ながら秋篠宮は私より若いから、元号が日常生活からほぼ駆逐されるであろう「その時代」を体験することはできそうにもないが、年若い読者の方ならその実感できるだろう。羨ましくてならない(笑)。

 元号法制定に骨を折った勢力は今の「日本会議」の前身だが、元号法の害毒は本当に大きかったけれども、結局元号はその不便さと理不尽さによって廃れていく運命にある。西暦表記の浸透こそ大きな流れだ。

 元号法のような無駄な「反動」は長い目で見れば最後には敗れ去る。その程度の「進歩史観」は私も持っている。だから少なくとも私は「保守」ではないと自己規定している。