昨日(11/10)は天皇の即位礼に付随して先月22日に行われる予定が延期されたパレードが行われた。それを思い出させたのはその前の朝のTBSの「サンデーモーニング」に出てきた山内あゆという、この番組では見たことのない同局のアナウンサーだった。TBSが生中継したかどうかは知らないが、生中継するならこのアナウンサーの語りが入るのかもしれないなと思った。
それと同時に、昨日はサンモニ終了後はテレビを見ない日にしようと思ってそれを実行した。天皇家の催し物がある時には私はいつもそうしている。見たくもないものを見る時間がもったいないからだ。
NHKの放送は例によって例のごとくだったようだ。
NHK。祝賀パレード自体は15時頃からはじまるらしいですが、13時から始まっている特番。
— YAF (@yagainstfascism) November 10, 2019
岩田明子が喋る時の安倍晋三さんの動画の挿入のされ方や、「安倍総理大臣」「安倍総理大臣」「安倍総理」の連呼は相変わらずですね。笑 pic.twitter.com/wyWvDSuzQY
岩田明子がまた「安倍総理ガー」をやっていたのか。まあそうだろうな。
NHKには社会部に宮内庁担当記者やそこから上がった皇室担当の解説委員(それだけやってるわけではないが)がいて、即位礼のような宮中行事の中継特番では彼らがスタジオ解説するのが通例である。岩田明子のような政治部総理番の記者が解説するなどというのは前例がないはず。
— 赤坂達樹 (@akasaka_moon) October 22, 2019
ちなみにこちらは、昭和天皇崩御の時にスタジオ解説する社会部の宮内庁担当記者。後の高知県知事。 pic.twitter.com/e1O3gnvZPv
— 赤坂達樹 (@akasaka_moon) October 23, 2019
メディアを支配するにはまずNHKを押さえておくことが必要不可欠だ、というのが安倍晋三の戦略の根幹にあって、だから2001年という早い段階でNHK番組改変問題を引き起こしたわけだ。安倍の強権独裁政治は一朝一夕にできあがったわけではない。安倍なりの用意周到な準備と執念があったのだ。政権批判側もこのことを肝に銘じる必要がある。
一気に「ガラガラポン」をやることが可能なほどやわな敵ではないのである。安倍も安倍支持者も、2007年の参院選に負けて、それに安倍自身の体調不良も相俟って政権を追われた時にだって陰謀論は言い出さなかった。陰謀論を安易に口にした「小沢信者」や、選挙の街宣で不正選挙論者に迎合した山本太郎*1などとは、それこそ「本気度」が違う。陰謀論者やそれに迎合する人たちには「本気さ」が欠けているのだ。
「ムサシ」や「不正選挙」は負けたこと、あるいは負ける場合を想定した言い訳えしかない。こういうことを言い出したり、この手の論者に迎合したりする人たちは、「チョロい政権批判勢力」あるいは「チョロい野党」に過ぎない。
そうそう、不正選挙陰謀論が湧出したのは、2013年参院選あたりからだわ。
— こたつぬこ (@sangituyama) November 10, 2019
山本太郎氏の当選は不正選挙の噂を消すため? - Togetter https://t.co/bDEeBvPagd @togetter_jpより
「ムサシ」や「不正選挙論」が広がったのは2013年参院選の頃だったかもしれないが、それらが最初に観測されたのは、昔からずっと「小沢信者ヲチ」をやっていた私が知る限り2012年12月の衆院選終了の直後で、当時それを言っていたのは一人の例外もなく全員が「小沢信者」だった。もっとも「小沢信者」の中にも日本未来の党の負けを認める「負け組」と、不正選挙論をがなり立てる「勝ち組」がいた。当時の「負け組」のブロガーの中にはのちに「小沢信者」の世界から足を洗った人もいる。真にカルト的な連中だけがコアな「小沢信者」としてその後も残った。その多く(全部ではないがかなりの部分)が山本太郎支持へと転じている。
私の知る限り、「ムサシ」や「不正選挙」に言及するか、そこまで行かずとも不正選挙論者たちに迎合する論者たちの中に、信頼に値する人はただの一人もいない。