kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京地裁、秋元司の保釈を決定

 昨日(10日)、東京地裁衆院議員・秋元司の保釈を決定した。ただ、東京地検準抗告して地裁が判断を保留したため、秋元はまだ保釈されていない。明日(12日)にも保釈されるとのことだが。

 以下、東京新聞の記事より。最近は朝日や毎日からの引用のバリアが極めて高いため、アンチ東京新聞の私ではあるが、止むを得ず東京新聞から引用する機会が増えている。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

秋元被告の保釈認める IR汚職元 秘書らと接触制限

 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で、東京地裁は十日、計約七百六十万円相当の賄賂を受け取ったとする収賄罪で起訴された衆院議員の秋元司被告(48)=東京15区、自民党を離党=の保釈を認める決定をした。保釈保証金は三千万円で、弁護人が現金で即日納付した。東京地検は決定を不服として準抗告し、地裁が十二日以降に判断する見通し。地裁が準抗告を退ければ、秋元被告は保釈される。

 秋元被告は一貫し否認。地検特捜部の事件の被告が、否認のまま早期に保釈決定を受けるのは異例だ。

 関係者によると、地裁は保釈条件で、贈賄側とされる中国企業「500ドットコム」側が「それぞれに百万円ずつ渡した」と供述した岩屋毅前防衛相ら衆院議員五人や、収賄罪で在宅起訴された元政策秘書との接触を制限したという。

 秋元被告は、IR担当の内閣府副大臣だった二〇一七年九月、IR参入を目指していた500コム側から二百万円の送金を受け、一七年十二月には同社本社などを訪れた中国旅行費約百八十五万円相当を負担してもらったとして、今月三日に追起訴された。弁護人が同日、保釈請求していた。

 弁護人によると、秋元被告は最初の起訴内容を含め、「現金はもらっていない。旅費は秘書が支払ったと思っていた」と否認し、議員辞職はしない意向だという。秋元被告は逮捕前、本紙の取材に「不正は一切ない」と話していた。

◆国会欠席の不利益 重視

<解説> 東京地裁は十日、収賄罪での追起訴から一週間で、全面否認を続ける衆院議員秋元司被告の保釈を決めた。元秘書との口裏合わせなど証拠隠滅の恐れはぬぐえないとみながらも、開会中の国会に出席できない不利益を重くみたとみられる。

 否認している被告は、証拠隠滅の恐れがあるとみなされ、保釈が認められないケースが多い。この事件でも、弁護人の保釈請求に対して検察当局は、元政策秘書らと「口裏合わせをする恐れがある」などとして、保釈に強く反対していた。

 刑事訴訟法は、裁判官が保釈の可否を判断する際、証拠隠滅や逃亡の恐れだけでなく、被告の社会生活上の不利益も考慮すると定めている。

 あるベテラン裁判官は「秋元被告には、有権者に選ばれながら国会に出られない不利益が生じている。国会議員が逃亡する可能性は考えにくく、担当裁判官は証拠隠滅の恐れとてんびんにかけた結果、不利益の方が大きいと結論づけたのだろう」と推察した。

 昨年末には、保釈中だった日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が国外逃亡したばかり。保釈の在り方を疑問視する世論もある中、地裁は「過度な身柄拘束は控えるべきだ」という近年の潮流に沿い、今回の保釈決定を導いた。 (池田悌一、小野沢健太)

 

東京新聞 2020年2月11日 朝刊)

 

出典:https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021102000150.html

 

  前にも書いた通り、秋元はスケープゴートになった感がある。

 

 

 時あたかも東京高裁検事長の定年延長の件が問題になっている。IR疑獄を捜査しているのは東京地検だが、彼らが「空気を読んだ」のではないかとの疑念は免れない。

 安倍政権の強権政治は、その腐敗の醜悪さを増す一方だ。

 秋元よ、全部喋ってしまえ。ついでに「カジノ仲間」の柿沢未途の足をも引っ張ってくれれば言うことなしだ(笑)