kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山尾志桜里の立民離党届提出、麻生太郎「呪われた東京五輪」発言など

 今夜(3/19)発表されるという政府の専門家会議の提言とかいうものの内容が漏れ伝わっているが、想像通り安倍晋三への忖度からアクセルとブレーキを同時に踏むものになりそうだな。専門知を重んじることが大事なのは当然だが、9年前の東電原発事故に典型的に見られたように、(括弧付きの)「専門知」が政治色を帯びることは決して少なくないから、そのあたりは的確に指摘して批判しなければならない。

 昨日は山尾志桜里の立民離党届提出があった。私はあの人が何をやっても評価する気には全くなれない。すでに何度も書いたが、2012年に当時前原誠司の秘蔵っ子などと言われたこの人の右翼丸出しの思想信条を知ってドン引きして以来ネガティブな印象を持ち続けている。

 この人に強い信念があればまだ良いのだが、そうではなく結構な風見鶏で、その時その時の勢いのある勢力に身を寄せようとする傾向が強い。最初は小沢一郎の引きで衆院議員になったが、前原誠司派に転じた。しかし、希望の党騒動がぽしゃると、その前原をさっさと裏切って立憲民主党入りした。3年前の秋、立民が右翼のこの人と新自由主義者蓮舫とを入党させる直前に、この2人を入れると立民は間違いなく悪くなると警告をこの日記に記事で発したが、立民が懸念通り2人を入党させたことが、その後私が立民と距離を置く理由になった。山尾は右翼色を、蓮舫新自由主義色を、それぞれ立民に与えた。

 立民は、旧民主・民進党以来の流れを組んで、支持者にはリベラル派が多いのに議員には右翼やネオリベが少なくない。そうなると、当然ながら山尾のような右翼政治家は支持層から反発を招くことになる。山尾はそれでストレスを溜め込んだ上、立民にはもう結党当時の勢いは全くないので、おん出るタイミングを計っていたところに折良く新型コロナ特措法の採決があったのでこれを利用したといったところだろう。もちろん、いとも簡単に安倍晋三と妥協した立民(枝野幸男)に大きな問題があるのは当然だが、山尾はそれを利用しただけだ。山尾が反対した行動は結果的には正しかったとは思うが、その動機は不純極まりなかった。私はこんな人を称揚する気には全くならない。

 山本元号党にもう少し勢いがあれば山尾は躊躇なく同党入りを決断していただろう。政党名に元号を冠していることや、衆院選公認予定者の多くが「希望の党」の残党であるあたりも、山尾の右翼的体質によく合っている。しかし同党も立民の後を追うかのように党勢が尻すぼみで、現在は安倍政権に政治利用される程度の負の価値しか持ち得ておらず、この党に入れば選挙に有利だとは全く言えないので、山尾は山本元号党入りを見送ることになりそうだ。山尾のような「右翼の政界風見鶏」は早く国会を去ってもらいたい。

 今日など、本当は佐川宣寿とその元締めたる麻生太郎、それに元凶としての安倍晋三を指弾する記事を書かないといけないところだが、今朝もまた余裕がないので麻生が東京五輪をめぐって発した「軽率な言葉」の一件を下記に挙げるにとどめる。

 

 

 1940年の東京夏季・札幌冬季五輪(いずれも中止)とそれから40年後の1980年のモスクワ(「半分吹っ飛んだ」)を挙げ、モスクワから40年後の2020年東京五輪を「呪われたオリンピック」と言ったものだ。昔よく言われた「末尾ゼロの年に選ばれたアメリカ大統領は在任中に死ぬ」という話を思い出させる*1

 麻生の発言はともかく、IOCは早く東京五輪の中止を決断してほしい。今夏の開催はもちろん、来年夏とか再来年夏に延期するのも今夏の開催と同じく論外だ。高温多湿の東京で夏に五輪を開催すること自体が決定的に間違っている。

*1:レーガンが1981年に狙撃されて重傷を負った時にも蒸し返されたが、レーガンは8年間大統領を続けて新自由主義を世界に蔓延させてしまった。2000年に初当選したブッシュJr.も8年間世界に害毒を流し続けて任期を全うした。