kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

括弧付き「リベラル」または「自称中道」の問題点

 私はツイッターは見るだけでやらないからよく知らないのだが、「GoToキャンペーン」に賛同し、旅先で撮った画像をこれ見よがしにツイートに貼り付ける「リベラル」がいるとか、山尾志桜里稲田朋美の「対談」に好意的な反応を示す「リベラル」が少なくないとの話だ。「リベラル」というより「自称中道」なのではないかという気もするが。彼らは「左翼に対する逆張り」をやっているつもりだそうだが、なぜ「GoToキャンペーン」に反対したり、極右政治家たちを嫌ったりするだけで「左翼」になるのか、私にはさっぱり理解できない。

 そもそも「中道」というのは、右を見て左を見て自分の態度を決めるやり方に過ぎない。先の戦争中のように、大部分の人たちが戦争に賛成するか、少なくとも反対していなかった(もちろん反対できなかったという面もあるが)時の「中道」は、後世から見れば「極右」だったはずだし、1970年頃の人がタイムマシンで2021年にやってきて、現在「中道」を自称している人たちの主張を知ったら、「彼らは右翼だ」と断定するに違いない。

 人と人との接触、ことに飛沫を飛ばしまくる会食の場が感染拡大に大きく寄与したこと*1がほぼ明らかになった現在、GoToキャンペーンを推進したり賛成したりした人たちが批判されるのは当然だ。山尾志桜里の所業の数々も今後批判的に検証されることになるだろうし、山尾と稲田の意気投合に拍手喝采している人たちも強く批判されて然るべきだ。

 国政政党では、立民と共産の「共闘」に対抗してかどうか、社民が民民や某元号党などと弱者連合を組もうと画策しているとの見方もあるが、民民は今回の特措法で自民党が罰則案を持ち出すきっかけを作った政党だ。目立ちたがりの山尾の仕切りによって採決には反対したが、民民の主張は全く首尾一貫していない。下手すれば「自民党より右」ともいうべき民民*2に色目を使うようでは、私が今後の国政選挙で、比例票で社民党の党名を書くことはまずないだろう。少なくとも現段階では比例で社民党に投票するつもりはない。

*1:旅行も、それに伴う会食が感染拡大の主な原因だろうと思われる。その意味で、GoToイートはGoToトラベルよりさらに有害だといえるだろう。また今回の緊急事態宣言で夜の飲食店の運営を制限することに対象を絞ったことは正解だった。新規陽性者数の対数グラフを見ると、昨年春の最初の緊急事態宣言よりは減り方が緩やかなもののかなりの減り方をしていることは、仕事を終えたあとなどの会食による感染拡大の寄与が大きかったことを示している。但し、飲食店に対する十分な補償が必要であることはいうまでもない。それをやりたがらないのが新自由主義思想にとらわれた現在の菅政権なのだが。

*2:民民にもいろんな議員がいるが、少なくとも前記山尾志桜里のほか、玉木雄一郎前原誠司を合わせた3人には、1ミリも支持できるところがない。