私は2012年の衆院選で東京新聞が紙面を挙げて日本未来の党を応援した時以来、この新聞を全くといって評価しないのだが、その東京新聞がまたもやらかした。
これ、無作為抽出じゃないから数字そのまま鵜呑みにはできない。対象絞った時点での参考値ぐらいに見ておきたい。 #コロナウイルス#抗体検査 https://t.co/k6ZRtImygE
— トアルW星(スター):主権ハ国民ニアル (@wkannyou) 2020年4月30日
上記のツイートからリンクされた「のぼるん」と名乗る方のツイートに張られた画像から記事が読めるのでざっと読んだが、読み始めてすぐに「ダメだこりゃ」と思った。一目瞭然、無作為抽出になっていない。ツイート主がおっしゃる通りだ。
一応東京新聞の記事にリンクを張っておく。面倒だから引用はしない。
念のため三春充希氏のツイートも参照した。当然ながら一蹴されている。
政治で例えるなら「国会前でシールアンケートをしました」みたいな感じになってしまう。そうした結果は安易に一般化できないhttps://t.co/zdAOXziapP
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年4月30日
ところが、共産党委員長の志位和夫がこの記事を無批判に拡散するツイートを発してしまった。これはあまりにもイタすぎる。
「抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性」
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2020年4月29日
都内で60万人の感染者がいるという計算になる。「クラスターを追うために検査は絞る」という方針は、完全に限界に達したことを、政府も専門家会議もはっきりと認め、大量検査―大量隔離・保護という政策への本腰を入れた転換を!https://t.co/FNxInr48Ct
当然ながら、志位氏は前記三春氏を含む多くの人に批判されている。ここでは三春氏による志位氏批判のツイートにリンクを張っておく。
志位和夫氏は「都内で60万人の感染者がいるという計算」と書いているけれど、無作為抽出で実施されていないのでそういう計算は成り立たない。
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) 2020年4月30日
(※無作為抽出のデータでそういう計算をするときも誤差の考慮が必要)https://t.co/zdAOXziapP
志位和夫って確か理系だろ、と思って調べてみたら東大工学部物理工学科卒だった。
統計学は何も理系の学問というわけではなく、人文科学や社会科学の分野で幅広く用いられるが、物理屋であれば理解は難しくないはずだ。前記志位氏のツイートは適当に書き飛ばしたものだと推測されるが、あまりにも軽率だ。仮にも「科学的社会主義」の看板を掲げる政党の党首が発してはならないツイートだとしか言いようがない。
志位氏には猛省を促したい。
東京新聞には何も期待していないので、「やっぱりな」という感想しかない。
他の方が東京新聞をボロカスに批判したツイートにリンクを張っておく。
https://t.co/33wVKBultH
— Shunsuke Futakuchi (@SFutakuchi) 2020年4月30日
抗体検査の実施の記事が、バイアスがありすぎて、記事にしてはいけないレベル
バイアス
1) ホームページでの希望者
2) 男性123人、女性79人 (性別の比率がおかしい)
3) 発熱の割合 52人
4) PCR検査受診経験 9人
5) #久住英二
「はてなブックマーク」でも、東京新聞の記事はコテンパンに叩かれている。
東京新聞:<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査:社会(TOKYO Web)
"<a href="https://twitter.com/minesoh" target="_blank" rel="noopener nofollow">@minesoh</a> これは医クラが今日一日かけて総ツッコミするだろうから紹介にとどめますが、こういうことをしてはいけないよね、というのを先ほどつぶやきました👶3 <a href="https://t.co/IIi" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://t.co/IIi…" via <a href="https://twitter.com/minesoh/status/1255626612126736386" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://twitter.com/minesoh/status/1255626612126736386
2020/04/30 09:48
この件に関しては他にも、久住英二という医師が用いた抗体検査のキットが信頼できないという批判もあるようだが、それ以前にサンプリングがどうしようもない。
もちろん、久住という医師も全く信用できない。
なお、上昌広も東京新聞の記事を無批判に拡散していた。この人にももはや何も期待していないので、平常運転だとしか思わないが。
ナビタスクリニックの抗体検査第一弾の結果が東京新聞で報じられました。抗体陽性率5.9%、医療従事者に限れば9.1%です。海外と同じく日本でも蔓延していることがわかります。 pic.twitter.com/R1iOrAvgGT
— 上 昌広 (@KamiMasahiro) 2020年4月29日