kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「次亜塩素酸水 噴霧使用は控えて」(NHK)

 私はスーパーなどの入口近くに置いてある消毒液がアルコール水であれば使うが、次亜塩素酸水である場合には決して使わないことにしている。

 次亜塩素酸といえば真っ先に思い浮かぶのがプールなどの「カルキ臭」だ*1。そんなものを指につける気にはならない。

 だから、下記のニュースが流れてきた時にも、そりゃそうだろとしか思わなかった。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下引用する。

 

次亜塩素酸水 噴霧使用は控えて

 

NITE=製品評価技術基盤機構は、新型コロナウイルスの消毒目的で利用が広がっている「次亜塩素酸水」について、現時点では有効性は確認されていないとする中間結果を公表しました。
NITEでは、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないなどとして、控えるよう呼びかけています。

NITEなどは、アルコール消毒液に代わる新型コロナウイルスの消毒方法の検証を進めていて、29日「次亜塩素酸水」についての中間結果を公表しました。
検証では、2つの研究機関で酸性度や塩素の濃度が異なる次亜塩素酸水が、新型コロナウイルスの消毒に有効かどうかを試験しました。
その結果、一部にウイルスの感染力が弱まったとみられるデータもありましたが、十分な効果がみられないデータもあるなどばらつきが大きく、有効性は確認できなかったということです。
今後、塩素濃度を高くした場合などについて検証を続けるということです。
また、NITEでは、次亜塩素酸水は噴霧することで空間除菌ができるとして販売されるケースが少なくないことについて、人体への安全性を評価する科学的な方法が確立していないことや、国際的にも消毒液の噴霧は推奨されていないことなどを紹介する文書を合わせて公表しました。
NITEは「加湿器などで噴霧することや、スプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは、安全性についての科学的な根拠が示されておらず控えてほしい」と呼びかけています。

 

NHKニュース 2020年5月29日 18時21分)

 

出典:https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200529/1000049524.html

 

 しかし私には少し前からの疑問があった。あの「カルキ臭」は何に由来しているのかということだ。ずっと、次亜塩素酸が分解してできる塩素の臭いだろうと思っていたが、次亜塩素酸の臭いだと書かれたものもある。調べてみると、どうやら塩素でも次亜塩素酸でもなく、塩素とアンモニアが反応してできるトリクロラミン(三塩化窒素)という物質の臭いらしい。これには毒性がある。

 やはりカルキ臭い水は飲まない方が良く、次亜塩素酸水を指にこすりつけて消毒したつもりなんかにならない方が良さそうだ。なお一時期次亜塩素酸水が置いてあった近所のスーパーは、再びアルコール水に戻したようだ。

*1:プールだけではなく、昔は水道水も「良い地下水がとれる」はずの阪神間でも結構「カルキ臭い」ことが多かった。今住んでいる東京も明らかに水質が悪いので、水道水は飲まずにミネラルウォーターを飲む。