kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党総裁選、菅義偉の圧勝へ。惨め、岸田文雄w/安倍晋三に新たな病気が発見か/「労組の6産別、合流新党に参加せず」(産経)

 昨日(8/31)午後に前線が南下して、今朝の東京は熱帯夜から解放された。8月と同様に、月の変わり目に大きな天気の変化があったことになる。もっとも台風の影響で明後日にはまた最低気温28度などという予報が出ている。

 政局は安倍晋三の辞意表明に合わせて大きく動いた。昨日の段階で、石破茂ばかりか、岸田文雄泡沫候補に成り下がり、菅義偉の次期総理大臣就任がほぼ確実になった。岸田は安倍に支援を直訴したらしいが退けられた。このニュースを知った時、私は鼻で岸田を嗤ってしまった。安倍は岸田に「白さも白し、富士の白雪ですよ」とでも答えたに違いない。大野伴睦の故事に学ぶことができなかった岸田文雄は惨めな敗者と化した。岸田が次期総裁候補に擬せられることは二度とあるまい。権力は転がってくるのを待っていては獲れない。戦い取るものだ。

 その安倍だが、潰瘍性大腸炎以外の病気がみつかり、それで退陣を余儀なくされたのではないかとの説がある。この情報を口にしたのは須田慎一郎だ。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

持病の潰瘍性大腸炎以外の病気が見つかった安倍総理

 

飯田)ジャーナリストの須田慎一郎さんと電話がつながっています。須田さんは、突然の辞意表明をどのようにご覧になりましたか?

 

須田)やはり病状が相当悪化していたのだろうと思います。潰瘍性大腸炎ということで、もともと安部総理はこの病気にかかっていたわけですけれども、アサコールという薬を投与して、かなり改善していたのです。病院関係者に取材しますと、この薬はしばらく飲んでいると効かなくなって来るので、点滴で別の薬を投与したという状況があるようです。それで症状は改善したのですが、この点滴は2~3週間に1度、病院に行って投与しなければならないとのことです。病院に行けば、数時間かかります。「公表して2~3週間に1度の時間を空けるべきだ」と主張する人たちと、「公表すると憶測を呼んでしまうから隠すべき」と主張する人たちがいたのですけれども、8月17日に慶応大学病院で健診を受けた際に、どうもまた別の病気が見つかったようなのです。そのなかで病院サイドも安部総理の入院受け入れをめぐって、準備態勢に入っています。入院治療、検査をしなければならないという状況になり、「これはもう持たないだろう」ということで、辞職という形を取ったのだと思います。

 

飯田)潰瘍性大腸炎以外にも、何かある可能性が出て来たのですか?

 

須田)そうですね。それについては入院、検査をして、治療する必要性が8月に入って生じたということです。

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/d7be9563877468566d49757e51ff6538537d7871

 

 これはもう、かなり露骨なほのめかしだろう。おそらくあの病気を指すのだろうが、確かにそれなら安倍は辞めるほかなかったと思われる。

 ところで、今回の安倍の辞任について、反安倍勢力の中でも「安倍を自力で辞めさせることができなかった」とする意見と、「いや、安倍内閣支持率が下がったから安倍は退陣に追い込まれたのだ。反安倍の勝利だ」とする意見とに分かれている。私は前者の立場だが、仮にあの病気がみつかって退陣するのであれば、後者の意見の根拠は弱くなる。それに、安倍が辞意を表明するや否や、共同通信世論調査でも日経の世論調査でも安倍内閣支持率が大きく跳ね上がった。確かに安倍政権のコロナ対策は拙策の連続で、それが支持率を大きく押し下げたが、6月に始まった今回の波も明らかにピークを過ぎた。何もしなくても安倍内閣の支持率は上がる局面だったといえる。それにもかかわらず辞めるというのは、やはり病気によるところが大きいのであって、反安倍の勝利とはとうてい言えないのではないか。辞意表明だけで支持率が20ポイントも上がるとは、安倍支持が当たり前になった惰性力が今なお強く働いていることを意味する。

 しかも、2007年に安倍が最初の「政権投げ出し」をした時の後任は、安倍にとって自民党内でもっとも強力な政敵といえる福田康夫だった。それが今回は安倍内閣官房長官菅義偉だ。この差はあまりにも大きい。安倍晋三が総理大臣になる前には、小泉純一郎内閣の官房長官だったことを想起されたい。

 つまり、2007年の安倍退陣はまぎれもなく「反安倍の勝利」だったが、今回は全然違うのである。安倍を阻んだのは新型コロナウイルスと病気であって、間違っても「反安倍」ではなかった。

 野党の合流新党をめぐっても政局になりそうだ。NHKなどはまだ報じておらず、バイアスの強い産経の報道ではあるが、下記のニュースが流れた。

 

news.yahoo.co.jp

 

 引用はしないが、これが本当なら連合の分裂含みの大ニュースだ。

 このニュースに接して、玉木雄一郎があれほどまでにも強気だった理由がやっとわかった気がした。確かにこれなら新国民民主党にかなりの議員が流れる。そして新民民は間違いなく露骨な原発推進政党になり、「脱原発」を掲げる新立民との差異がはっきりすることになる。実際、新立民の綱領には「原発ゼロ」が盛り込まれるとのことだ。少し前に、玉木が突如として「現実的なエネルギー政策」云々を言い出したことがあったが、あれは電力総連系の議員が配下に入ることを計算していたのだ。そして、福島の増子輝彦らが玉木と袂を分かつ方針を示したのは、福島の政治家として原発推進政党とは相容れないとの理由があったと推測される。

 ここで気になるのが山本太郎だ。私が時々ヲチする「オザシン系ヤマシン界隈」の面々の多くは枝野幸男が大嫌いで、「敵の敵は味方」の論法によって、単なる右翼政治家でしかない玉木雄一郎を持ち上げていたのだが、その玉木の「新民民」が露骨な原発推進政党になるなら、山本太郎がこれに加わるわけにはさすがにいくまい。

 やはり以前にも書いた通り、山本太郎は一時政界から離れて勉強し直すべき時だ。配下の2人の参院議員は新立民に引き取ってもらえば良い。

 いずれにせよ、旧民主系を「大きな塊」にする野望に大きな打撃となる可能性がかなり強まった。新民民は「ゆ党」化への道を歩むだろう。この党の党勢は、かつての民社党がそうであったように、縮小の一途をたどるほかはあるまいが。