kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルト・山田哲人の残留決定は良かったが、中日・大野雄大との彼我の差は大きいのでは

 今年のプロ野球は昨年に続いて最低最悪だったが、山田哲人のヤクルト残留には胸をなで下ろした。

 とはいえ、今季の山田のていたらくでは、読売もソフトバンク楽天も食指が動かないだろうなとは思っていた。山田(兵庫県出身で高校は大阪)の地元のはずの阪神は、同じく地元(京都府出身)の中日・大野雄大に的を絞っていたためか、早々と山田争奪戦の下馬評から消えた。それでなくてもコロナ禍が来季には下火になる見通しもなく、球団経営にも悪影響を与えている現状で、今季パッとしなかった山田に高額の年俸が出せるかというと、読売やソフトバンクのような超金権球団でも二の足を踏むに違いない。そのあたりのことはおそらく山田もわかっていたはずで、だからヤクルト残留を選んだのだろう。

 このあたりは、今季、ヤクルトとの開幕戦で打ち込まれる*1など序盤戦はからっきしダメだったものの開幕から1か月ほど経ってから以降は抜群の成績を残し、前述の阪神と読売の激しい争奪戦になるだろうなどといわれていた大野雄大が早々と中日残留を決めたことと比べて、山田の印象が悪かったところだ。「今までに一番悩んだ」などと言われると、何言ってやがる、少しは大野雄大を見習えと思ってしまう。大野は、少年時代から大ファンだったという阪神や、金力ではどこにもひけをとらない読売に行かずに、故障していた自分を選んでくれた中日に恩義を感じて、最初から残留するつもりだったという*2。彼我の差を感じてしまうのである。

 ともあれ山田の残留は良かった。残るはライアン・小川泰弘がどうするかだけだな。

 明日からの日本シリーズ? そんなものには関心はない。何が全試合DHだ。読売は大阪でホームゲームを行うこともあってか1985年の阪神タイガースにあやかりたいのかもしれないが、読売にはバースはいない*3。しかも原辰徳は「人的補償の廃止」が持論らしい。くたばれ読売とは思うが、ソフトバンクにもくたばってほしいので、どちらかがくたばり損ねる日本シリーズは、やはりどうでも良い。

*1:ヤクルトは大野との今季初対戦となった開幕戦だけではなく、読売・菅野との初対戦だった対読売1回戦でも菅野に集中打を浴びせてKOした。しかし、2試合とも救援投手陣(梅野やマクガフら)が打たれて逆転負けを喫した。結局、昨年同様に年間通して救援陣が崩壊し続けて、5位広島に大差をつけられた最下位に終わってしまった。

*2:もっとも実際には、本拠地・ナゴヤドームのマウンドとの相性の良さなどの理由もあったのだろうとは思う。大野は好成績を残した昨季と今季を通じても、屋外球場では1勝しか挙げていない(弱いヤクルトが相手の神宮球場ですら2017年を最後に勝っていない)。連続イニング無失点が始まったマツダスタジアムでの試合では初回に4失点して敗戦投手だったし、記録は甲子園での試合で初回に2失点して止まり、この試合でも敗戦投手になった。

*3:そういやかつて日本ハムにはバースがいて、2016年の日本シリーズではリリーフだけで3勝を挙げた。大谷翔平の悪球打ちで流れが変わったあの日本シリーズは面白かった。読売もソフトバンクも出ない日本シリーズは今のところあの年が最後だ。