kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

辛坊治郎に騙されるな! 新型コロナウイルス感染症の新規陽性者は本当に急減している

 そんなに嫌いなら読まなきゃ良いじゃないかと言われそうだが、また読んでしまった。

 

mewrun7.exblog.jp

 

 上記ブログ記事の中に、非常に気になる文章があったので、以下批判する。

 

 また、あくまでも、こういう見方があるという話なのだけど。実はmew周辺では、「新規感染者の数が急に減り始めたのは、緊急事態宣言などの効果だけではなくて。ここ何週か、保健師の手が足りなくなったため、濃厚接触者などの追跡調査&検査を行っていない保健所があることから、その影響もあるかも知れない」という話が出ている。(~_~;)

 

 そうしたら、辛坊治郎氏(元キャスター?)も、ラジオでこんな発言をしてたらしい。^^;

 

『不可解な激減に対し「誰も言わないんだよね、本当のことは」と語った辛坊氏は、昨年に保健所から濃厚接触者の追跡数が多く本来の業務に支障をきたすとする声が殺到した経緯を説明。

 

 これを踏まえ「政府は去年から方針を転換して、全国の自治体の保健所へ濃厚接触者全員にPCR検査はせずに、高齢者や病院のクラスターなどを重点的に実施するよう指示。一方で症状がない若い一般人の濃厚接触者はほったらかされている」と現状を明かした。(東京スポーツ21年2月3日)』

 

 この件に関しては、改めて書きたいけど。安易に「感染者数が減少した」ととらえてはならないようにも思う。(・・)

 

出典:https://mewrun7.exblog.jp/29397192/

 

 その「こういう見方」は間違っている。下記3件のツイートを参照されたい。なお、1件目のツイートに貼り付けられた右側のグラフをクリックしてご覧いただきたい。それをやらないと、右側のグラフの右側が切れているので折れ線全体の形がわからない。

 

 

 

 

 接触者追跡を減らしているにもかかわらず、接触率不明の感染者数の割合が減少しているのだ。

 最初にリンクしたブログ主は、下記ツイートの主と親しいようだから、教えを請えば良いのではないか。

 

 

 それに、なぜ東京都や神奈川県が接触者縮小をしたかといえば、それはPCR検査数が足りないというよりは、感染経路を追える人が少ないという要因の方が大きい。PCR検査の拡充はもちろん必要だが、それよりももっと必要性が高いのは、感染経路を追える人材を増やすことだ。単にPCR検査拡充「だけしか言わない」のは、全体像を見ようとしない人たちがやることだ。そんな人たちが「西浦博はあまりPCR検査拡大のことを言わない『御用学者』だ」などと誹謗中傷してきた。きわめて有害な態度だったというほかない。

 結論から言えば、「GoToキャンペーン」の停止や緊急事態宣言の発出によって、新規感染者は間違いなく急減している。死亡者は陽性確認の2〜5週間後にピークを迎えるので、現在がもっとも多い時期に当たるが、それは「覆水盆に返らず」ということだ。

 さらに、辛坊治郎がなぜ「本当は感染者が減っていない」かのような印象を与えるデマを撒き散らしている*1かといえば、「経済を回す」ことのみを主張して自公政権に媚びを売っている辛坊にとって、菅義偉が本心ではやりたくもなかった緊急事態宣言(やGoToの停止)などの効果を認めることは都合が悪いからだ。

 

 

 しかし、最初にリンクしたブログ主に限らず、反自公政権側には「本当は感染者は減ってなんかいないぞ、菅政権に騙されるものか」などと考えたがる人間があまりにも多すぎる。そのような態度こそ、菅義偉に塩を送る以外の何物でもないとは夢にも思わずに。

 それは百害あって一利なしの態度だと、ここに強く警告する次第。

*1:辛坊が主張する、緊急事態宣言発出から新規陽性者減少までのタイムラグが短いことは、宣言が実際に発出される前から既に人々の行動様式が変容していることから十分説明がつく。昨年4月の最初の緊急事態宣言発出の時にも同様の現象が起き、大阪府知事・吉村洋文がそれを盾にとって「大阪には緊急事態宣言は必要なかった」とほざいたが、その吉村も今回は大阪府を緊急事態宣言の対象に加えてくれと要請する事態に追い込まれた。