下記記事にコメントをいただいた。
私が検査数不足の件をあまり書かず(もっとも第1波の頃には「致死率」のパラメータに基づいて検査不足をさんざん論(あげつら)ったところ、にっしーさんにずいぶん嫌がられたような記憶がありますがw)、人の接触を減らすことばかり書いている最大の理由は、一つには下記ツイートがしている理由によります。
今回のコロナ禍をみていて学校での数学は将来役に経つどころか命に直結することがよくわかった。たとえば「感染者数は幾何級数的に増えるが医療リソースは算術級数的にしか増えない」ということをいっても通じない。噛み砕いても増加の概念がないのでわからない。数学が命に直結するとマジで思った。
— Hironobu SUZUKI (@HironobuSUZUKI) 2021年9月18日
感染者数は幾何級数的に増えるが医療リソースは算術級数的にしか増えない。つまり、検査数やベッド数の拡充は当然ながら必要ですが、感染拡大期においてそれよりももっと必要なのは「人と人との接触を断つ」ことだからです。
上記記事で問題にしたのは、菅義偉政権が感染拡大期に緊急事態宣言を出すのが遅れたことですから、それに関連して菅とは対照的な政策、つまり、ニュージーランド首相のアーダーンが1人の市中感染者発生だけでロックダウンしたことを取り上げるのは当然であって、人と人との接触を減らすのが喫緊な状態において、最重要の施策を一つあげるなら、接触を断つ政策を挙げるのは当たり前です。
にっしーさんもブログ記事を書いてみられればわかるはずだと思いますが、問題の核心部を外して、それよりは効果の小さな対策についてばかり書いても時間ばかりかかるのに論点はぼやける一方ですから、百害あって一利ありません。
ましてや日本では、最近河野太郎の応援に走って馬脚を現したテレビ朝日の玉川徹(過激な新自由主義者の一人と思われる)のように、検査さえ拡充すれば、陰性者だけで経済を回してOKみたいな暴論を言う人間もいるので(いつだったかにっしーさんからも玉川のこの手の主張を批判するコメントをいただいたと記憶します)、そんな謬論に靡く人間が出ないようにするためにも、「感染者数は幾何級数的に増えるが医療リソースは算術級数的にしか増えない」、だから感染拡大期に何よりも優先すべきことは人と人との接触を減らすことだという主張を口を酸っぱくして言い続ける必要があるのです。
なお、PCR検査数や病床数の拡大が必要であるのは当然の前提であって、それを書かない人間は「検査抑制論者」であると決めつける人たちが一部にいるようですが、そういうのが言いがかりに過ぎないことはいうまでもありません。
アーダーン首相下のニュージーランドのコロナ対策、早期のロックダウンを取り上げるのもいいですが、厳格な水際対策とか、あと「大規模検査・接触者追跡・隔離」も取り上げて欲しかったですね。国民が症状に気付いた時の市井の検査体制も完璧だし。
大規模検査は、川上浩一・suna(ハンドルネーム)はもちろん、kojitakenさんの嫌い?な「世に倦む日日」もブログで勧めていますけどね。
https://critic20.exblog.jp/32306243/
>中国のように大規模検査して隔離を徹底する方法こそ合理的で、どのような新変異種が発生しても対処でき、国内をゼロウィルスの状態にすることができる。中国とNZの方法が正しい。
本エントリの話に戻ると、
>(早く小菅に池!)
菅義偉、何かスキャンダルが発覚しませんかねぇ……。
安倍晋三といい、小池百合子といい、菅といい、あの人たちは汚職・不倫周りは「クリーン(皮肉)」ですねぇ。この辺で文春砲が炸裂するのを私は期待していますが。