kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

第3波が流行後期に入るも、緊急事態宣言の拙速な前倒し解除などは避けよ。昨年5月以降の誤りを繰り返すな

 昨日(2/7)は、緊急事態宣言発出当時に予定された終了日だったが、延長されたために、期間の折り返し点に当たった。

 国内の新規陽性者は1631人、死亡者は52人だった。死亡者はどういうわけか土日の報告数が少ない傾向があるとはいえ、ようやく死亡者が減少する兆しが見えてきた。第3波の流行後期に入ったと思われる。

 ただ、気になるのは昨年5月の動きが繰り返されないかということだ。昨年5月には、当時の安倍政権が宣言の前倒しに躍起になり、結局前倒しされた。安倍晋三は事実上の収束を宣言し、それがGoToキャンペーンの実施を決定する口実、もとい根拠になった。GoToキャンペーンは流行の収束後に行うことになっていたが、安倍晋三が事実上の収束を宣言したために、キャンペーン実施のお墨付きが与えられたという理屈だ。

 こういう拙速が繰り返されてはならない。

 実際に起きたのは、GoToキャンペーンが実施される前の7月から第2波が立ち上がったことだ。しかし、一度ついた惰性力が変えられない「保守政治の法則」によって、GoToキャンペーンは予定通りどころか開始予定を8月1日から7月22日に前倒しして開始された。夏の間は、第2波に対する自治体の対策(飲食店への深夜営業への自粛要請など)があって新規陽性者は増えなかったが、政府(安倍政権及び菅政権)が何もしなかったために第2波の減衰は中途半端に終わり、秋に第3波が2回に分けて襲いかかってきた。

 以上の経緯で犯した誤りを繰り返さないことが何よりも求められる。

 特に、最高指導者が自らの政策に固執するという政治の進め方は、絶対に変えなければならない。菅義偉とはそのような政治を行う悪しきリーダーだから、絶対に退陣に追い込む必要がある。これが、今後の政局の喫緊の課題だ。

 だが、問題は次の政権を担う人間だ。こういう時にはカリスマ的指導者が一番いけない。それは「経済を回す」ことにばかり固執した菅義偉の失敗からいえることだ。政策決定には合理的な根拠が必要であり、権力者の意に沿わない政策が反故にされるようなことはあってはならない。

 だから維新だの、野党なら山本太郎だの、自民党なら河野太郎小泉進次郎だの、地方自治体であれば小池百合子だのといった、人気ばかりが先行した政治家たちは、この局面では必要ないどころか有害なのだ。さらにいえば、人気とりにばかり腐心する玉木雄一郎のような人間も有害だ。

 非常時には、暴走する恐れの強いカリスマリーダーは百害あって一利なしということだ。