池江璃花子選手のツイートの件では、下記「週刊女性」の記事についたある「はてなブックマーク」のコメントに一番共感した。
東京五輪ありきの強行施策に「辞退して」池江璃花子らアスリートに向く“矛先” | 週刊女性PRIME
- [パンデミック]
- [破廉恥国家]
- [安倍幕府]
何故に幕府の失政の責任を現場がかぶらねばならんのだ。すべての責任は「政治」が負うべきだし、負えないのであれば公職を自ら退任するしかない。
2021/05/07 17:22
その通り。責任を追及すべき対象は「政治」だ。人名を挙げれば、菅義偉、小池百合子、安倍晋三、森喜朗、石原慎太郎ら。敵の本丸はそっちだ。
この件で池江選手を含む「現場の人たち」を槍玉に挙げるのはお門違いだ。私が思い出したのは、10年前にプロ野球のセ・リーグで「常勝」を誇ったプロ野球・中日ドラゴンズ(但し日本シリーズには弱かった)が、強いのに観客が集まらない原因として落合博満監督が批判された件だ。中日の観客動員数減少を招いた元凶は中日球団の経営陣であったことが、その後の同球団の低迷とさらに進んだ同球団の不人気がはっきり示している。当時中日球団が落合解任を企んだ時、逆に中日球団の成績が良くなって逆転優勝したことがあるが、そのとばっちりを食ったのが目前の優勝を逃したヤクルトだった。当時、まだ優勝争いが決着する前、中日とヤクルトが首位攻防戦をやっていた最中に、私は下記の文章を書いた。
選手としてもそうだったが、規格外の監督である落合に常識は通用しない。本拠地での首位攻防4連戦の当日に退任を発表するという、落合に対する嫌がらせとしか思えない中日球団の仕打ちは、かえって落合の闘争心に火をつけ、同球団フロントが望んでいないであろう中日の勝利に結びついてしまうのではないかと、今季ヤクルトを応援している私は恐れたのだった。そしてその懸念が現実のものとなった。(中略)
中日のフロントは余計なことをしてくれたと腹が立って仕方がない。落合博満の真価を評価しているのは、中日球団や中日ファンではなく、敵チームのファンかもしれない。
出典:https://kojitaken.hatenablog.com/entry/20110923/1316788717
当時の「敵の本丸」が落合博満ら「現場の人間」ではなく中日球団の経営陣であった*1のと同様、今回の「敵の本丸」は、池江璃花子ら選手たちではなく、コロナ禍にあっても感染の抑止よりも東京五輪の開催に執心し続けた政治家及びそれと癒着して利権漁りをしている連中だろう。池江選手ら「現場の人間」ばかり責めることは、本丸の連中に塩を送りかねない。