kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

やはり! 「今季限り」の「落合竜」がヤクルトに連勝

恐れていた事態が現実のものとなった。

プロ野球セントラルリーグ(読売リーグ)の首位攻防4連戦の前半の2試合で、中日がヤクルトに連勝したのである。

4連戦初戦の当日、中日球団は落合博満監督の今季限りでの退任を発表した。今季の中日は優勝しなくても良いという球団の意思表示である。

並のチームなら戦意を喪失して首位攻防戦に負けるところだが、落合博満が率いるチームにはそれは当てはまらない。中日のチームカラーというよりは落合博満という個人の力だ。

今でも忘れられないのは、2004年に落合が中日監督に就任した時、補強なしでこのチームを日本一にしてみせると豪語したことだった。落合は、投手出身の監督には選手の力を引き出せなかったが、野手出身のオレなら力を引き出してみせると言った。それは前任監督の山田久志以上に、かつて中日に選手として在籍した時の監督だった星野仙一を意識した発言だった。

当時阪神のシニア・ディレクターを務めていた星野は落合の発言を批判し、補強の必要性を力説した。しかし、その年のペナントレースで中日はリーグ優勝し、公約の日本シリーズ優勝こそ果たせなかったものの、落合と星野の勝負は落合に軍配が上がった。

選手としてもそうだったが、規格外の監督である落合に常識は通用しない。本拠地での首位攻防4連戦の当日に退任を発表するという、落合に対する嫌がらせとしか思えない中日球団の仕打ちは、かえって落合の闘争心に火をつけ、同球団フロントが望んでいないであろう中日の勝利に結びついてしまうのではないかと、今季ヤクルトを応援している私は恐れたのだった。そしてその懸念が現実のものとなった。ヤクルトが独走態勢に入るかと思われたのは、最大の強敵と思われた阪神戦に館山、石川の左右のエースをぶつけて勝って以降だが、今回の中日戦ではその館山、石川で連敗した。4連戦に出てくる中日先発の吉見、ネルソン、ソト、チェンはいずれも打ちづらい投手であり、ヤクルトに勝機があるとしたら先週の読売戦で初黒星を喫したソトが先発する明日(?)の試合だろう。いずれにせよ今回の4連戦は1勝3敗なら御の字である。読売リーグの優勝争いはわからなくなってしまった。

中日のフロントは余計なことをしてくれたと腹が立って仕方がない。落合博満の真価を評価しているのは、中日球団や中日ファンではなく、敵チームのファンかもしれない。