kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルト、マジック「1」、14年ぶりリーグ優勝に王手

プロ野球セントラル・リーグは28日、神宮球場でヤクルトが対中日最終戦に勝ち、甲子園球場で読売が対阪神終戦に負けたため、昨日点灯したヤクルトのマジックナンバーは「1」となり、14年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。

先週はヤクルトに自力優勝の可能性を消された阪神が気落ちして東京ドームで読売に負けたが、今夜はやはりヤクルトに自力優勝の可能性を消された読売が気落ちして甲子園で阪神に負けた。ヤクルトファンからすれば会心の読売・阪神の潰し合いである。こんなにうまくいきすぎて良いのだろうか、まさかこのあとヤクルトが全敗して読売が全勝するなんてことはあるまいな、などと、ここまできてもまだ勝てると確信できない。

4年前の2011年にはずっと首位を走っていた。9月に本拠地・神宮球場で苦手・阪神を3タテして、これで勝てると思った時、中日のフロントが落合監督の解任を発表した。これが逆に中日の選手を発奮させてしまった。ヤクルトはナゴヤドームで行われた首位攻防戦に連戦連敗して、ほぼ手中にしていたリーグ優勝が最後の最後に逃げて行った。

それから4年、まさかこんなに早くチャンスが再び巡ってくるとは思わなかった。それも今年は何球団もの大混戦となり、ヤクルトの注目度は世間的にはリーグ5番手だった。定番の読売・阪神、「カープ女子」の広島、それに前半戦で話題をさらった、読売OBの「ヤッターマン」中畑が監督を務めるDeNAなどが騒がれ、ヤクルトは注目されなかった。ヤクルトが優勝争いに加わってからも、テレビのスポーツニュースは読売や阪神の話ばかりしていた。相手チームのローテーションがヤクルト戦中心に組まれるようになったのは、最後の最後になってからだった。リーグ全体のレベルが極端に低下していたことも幸いした。

つまりヤクルトは全然強くないのだが、ツキには恵まれた。しかし、真中監督以下のヤクルトベンチは、そのツキを勝利にきっちり結びつけてきたとは思う。

「勝ちに不思議の勝ちあり」という野村克也元監督の言葉がぴったりくるリーグ優勝が、いよいよ目前に迫ってきた。