kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナ国内新規陽性者数の7日移動平均値が2日連続で増加、第5波立ち上がりがいっそう明確に/高橋洋一が5/31に発表した「あと1ヵ月でピークアウト」との「予言」が大外れした

 昨日(6/23)の国内での新型コロナウイルス新規陽性者数は1779人で、前週の同じ曜日(6/16)を70人上回ったが、うち東京都が619人で前週より118人増えた。先週水曜日に501人の陽性者が出た時も、先々週よりも61人増えていて、ずいぶん急に増えたなあと思ったが、感染が一段と加速したようだ。首都圏の第5波立ち上がりはもう確定とみるほかないし、日本全国で見ても新規陽性者数の7日間移動平均値は6月21日の1427人を底として、翌22日から増加へと転じた*1。第3波減衰の底は3月2日の978人だったから、それよりも1.5倍近く多い数字でいわゆる「リバウンド」が始まった。

 東京都を除外すればまだ減少傾向が続いてはいるが、それも先週の1208人が1160人、率にして4.0%減っただけであって、たとえば大阪府では下げ止まりから増加に転じる気配が強まってきた。昨日で東京五輪開催予定日まであと30日となったが、そのタイミングでの第5波立ち上がりは、何が何でも東京五輪の強行開催一点張りだった菅義偉政権の失政を際立たせるものだ。

 五輪のウガンダ代表の選手団からは2人目の陽性者が出た。以下朝日新聞デジタルより。

 

www.asahi.com

 

ウガンダ選手団、新たに1人の陽性判明 ホテルで待機中

2021年6月23日 18時22分

 

 東京五輪出場に向け、大阪府泉佐野市で事前合宿をしているウガンダ選手団8人について、同市は23日、20代の選手1人がPCR検査の結果、新型コロナウイルスの陽性と判明したと発表した。

 来日した選手団のうち、1人は成田空港の検査で陽性と判明。残り8人は貸し切りバスで同市へ移動したが、大阪府泉佐野保健所に濃厚接触者と特定され、ホテルで待機していた。

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASP6R61YKP6RPPTB00B.html

 

 1人目は「PCRで陽性だった選手は入国していない」と言い逃れしていたが、2人目は堂々と国内(千葉の成田空港から大阪府まで)を移動していたわけだ。

 こんなありさまなのに、五輪会場では酒類(ビールなど)の販売が認められようとしていた。公式スポンサーのアサヒビールに配慮したものだったという。この件が問題となるや、急遽酒類販売許可は禁止されることになった。

 似たような事例は東京都のパブリックビューイングであって、これも最初に中止が示唆されてから正式に中止されるまでずいぶん時間がかかった。責任者である都知事小池百合子が急遽「入院」したことは昨日も書いた。小池が疲れていたのは事実だろうが、都議選告示直前かつ第5波立ち上がりが誰も目にも明らかになったタイミングでの「入院」に疑念が持たれるのは当然だ。

 2日続けて小池百合子を主敵にするのは芸がないので、今日はあの「時計泥棒」高橋洋一が先月末に発表した新型コロナの予測を槍玉に挙げることにする。下記記事は今年5月31日に公開された。

 

gendai.ismedia.jp

 

 馬鹿馬鹿しいので引用は省略するが、高橋は「あと1ヵ月でピークアウトする」などと、まるであの京都大学の万年准教授・宮沢孝幸みたいなことを書いていた。高橋の「予言」は早くも大外れしつつある。

 何度も書くが、一部の「リフレ派左派」たちはこの高橋に対する批判をタブーとしていた。いわゆる「りふれは」を批判する言説が書かれた記事に対しても、「高橋洋一はまともだと思うが」などと言って高橋を擁護するブックマークコメントがつけられていた。

 こうした「リフレ派左派」たちによる高橋洋一擁護論が総括されなければならない時がきたといえよう。

*1:7日間移動平均値の前週比ではまだ減少が続いているが、それも6/4にマイナス31.0%だったのが、6/23にはマイナス11.3%にまで下げ幅が小さくなった。