kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

兵庫県知事選、維新の侵略が成功する恐れ強まるorz

 東京都知事選では都民ファ□ストの会が「踏みとどまり」、自民党への失望の受け皿として有権者がまず選ぶのが「野党共闘」などではなく「第三極」であるという冷厳な現実を改めて見せつけられたが、兵庫県知事選でも、維新が念願の兵庫県侵略を成功させる恐れが強まった。下記は三春充希氏のツイート。

 

 

 この兵庫県知事選は周知の通り自民の分裂選挙となっており、自民系の副知事・金沢和夫が現井戸敏三知事の後継を狙っていたのを許さじとする維新が元大阪府財政課長・斎藤元彦(出身は兵庫県)を送り込み、自民党兵庫県連が真っ二つに割れ、自民党執行部(菅義偉政権)は維新とべったりなので斎藤を推し、関西では全くふるわない立民が金沢を推す構図になっている。要するに、金沢もろくでもないが斎藤は論外という、やはり第三極がしぶとさを見せた4月の名古屋市長選でもおなじみのパターンだ。だが名古屋市長選と大きく違うのは、名古屋市では河村たかしの腐敗市政が既に長年続いているのに対し、兵庫県では維新が旧自民の牙城を崩そうとしていることだ。

 維新は2017年頃に党勢がもっとも落ち込み、同年の衆院選では関西でも維新が立民にかなりの票を食われたが、その後巻き返し、特に一昨年(2019年)から昨年にかけて党勢を拡大させた。その一環が昨年春に吉村洋文をマスメディアの寵児に仕立て上げるのに成功したことだ。

 しかしその後、吉村が「K値」だの「イソジン発言」などで馬脚を現したのとはじめとして維新は一時の勢いを失いつつあった。だが、情勢は二転三転する。最近では吉村の数々の失政よりも菅義偉政権のあまりのていたらくの方がより強い悪印象を与えるようになった。そうなると、自民離れを起こした有権者がまず選ぶのは立民と共産を軸とする「野党共闘」ではなく維新だの都民ファ□ストの会だのといった「第三極」であるのは当然だろう。遅く自民離れをする層はもともと保守的なのに決まっているからだ。

 そこには、自民離れをしたつもりなのに菅義偉が昔から維新とべったりの関係にあるため「敵の敵は味方」になってしまうという大きな矛盾があるのだが、そんなことは風任せで維新を選ぶ有権者どもの知ったことではない。だから上記のような兵庫県知事選の情勢になってしまうのだ。

 東京都議選でも小池百合子に甘い顔をして都ファの「踏みとどまり」を歓迎した「リベラル」が少なくなかったが、こうした冷厳な現実を直視すべきだろう。