菅原琢氏曰く、言葉としては「分配」ではなく「再分配」を用いるべきとのこと。
成長と分配どちらが先かという言葉遊びじみた議論が野党やその支持者から出てくるのは、結構根が深い問題のように思う。現状、左派政党が言うべきは成長しようがしまいが分配しろであって、言葉としては「再分配」を用いるところのはず。
— 菅原 琢(SUGAWARA, Taku) (@sugawarataku) 2021年10月13日
これは本当にその通りだ。これこそキーポイントだと言っても過言ではない。
昨夜、あまり真面目には視聴していなかったが、「私どもは再分配と言っています」と明言したのは枝野幸男だった。最近は枝野を批判する機会が増えているが、ここは確実にポイントを押さえていると思った。
岸田文雄のいう「分配」だと、政府は何もしなくても良いことにつながる。さすがは大平正芳の流れを汲む宏池会の政治家だよなあと、悪い意味で感心してしまった。
一方、野党支持層が「成長は諦めよ」と言っているのを見ると頭痛がしてくる。再分配を効果的に進めて、これまで需要はあっても消費できなかった人たちが消費できるようになるだけでも経済成長はできるはずだからだ。今の日本にもっとも必要なのはそのことだ。
「分配」とだけしか言わない岸田文雄の自民党にはそれはできない。宏池会は「小さな政府」の源流の一つだ。騙されてはならない。