kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

再分配

若年の立民支持層自身が「財政規律派」と「減税派」の対立構造にしか目が行かず、「再分配重視」の観点を欠いている

昨夜から今朝にかけてのネット検索で一番失望させられたのが下記Xだった。 結果的に立憲は、財政規律派と減税派とのバランスをとり、かつ、一定のリアリズムを備えたポジションに落ち着いた。意外とブルーオーシャンだったかも知れない。 — カクレクマノミ_…

【共産党とは財政政策が違う】山本太郎・れいわ新選組代表が語る「私たちが求めるのは『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を取り戻すこと」(マネーポストWEB) その他

「鍋ブログ」に公開されたレバ子さんの下記記事に、「匿名意見」さんからコメントをいただいた。 nabe-party.hatenablog.com 以下引用する。 匿名意見 とても興味深く読ませていただきました。 自分には経済学の素養はなく、また算盤を弾く能力もありません…

利己主義を排して「みんな」で払って「みんな」が受け取るという考えで福祉を最大化することが必要。現役世代は払い損だとか生活保護はズルいとかそういう話は論点にしてはいけない。(北守さん=藤崎剛人氏のXより)

夏の参院選に立民公認の比例区候補として出馬が内定している森裕子が謎のXを発信した。 そもそも、所得再分配(税と社会保障給付の結果、所得が再分配され、格差が縮まるはず)が、機能しないどころか、逆機能、つまり、格差が解消するどころか拡大しているこ…

田村智子委員長、今頃消費税の逆進性に驚かないでほしい。でも定率税の減税より定額給付の方が逆進性解消の効果が高いのは当然の理屈。何より再分配の原資を減らしてはならない

少し前に朝日新聞のトンデモ編集委員・副島英樹が、一時期の別刷ではなく、そのもっと前にもそうだった中綴じ(その頃は上質紙を使ってやがった)のGLOBEに、ウクライナ戦争に関するプーチン擁護のトンデモ特集記事を書いていたが、あれはもちろん朝日の社論…

一般に減税は貧困層から富裕層への所得移転。財源があるなら支払った者に返す(普通は富裕層ほど多く返される)のではなく、福祉や再分配に回せばいいだけ。左派も言説を変えよう。(北守さんのXより)

連合会長の芳野友子がまた立民と民民に政策合意を呼びかけている。 連合会長、立民・国民の政策協議「焦らず議論し合意を」 - 日本経済新聞 https://t.co/x7seWgE9vm — レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2024年12月9日 しかし私は、上記Xについた下記…

大阪維新の会の政策として批判される「財政ポピュリズム」とは何か

共用ブログ「鍋パーティーのブログ」に下記記事を公開した。 nabe-party.hatenablog.com

給付付き税額控除は新自由主義色がついた政策ですが、給付付き税額控除(ベーシック・インカムの場合もあり)に一本化するのが新自由主義、給付付き税額控除「も」行うのが再分配的な政策の違いだと考えています。(北守さん=藤崎剛人氏のXより)

北守さん(藤崎剛人氏)のXについて、もう少し紹介しておく。 おっしゃるように給付付き税額控除は新自由主義色がついた政策ですが、給付付き税額控除(ベーシック・インカムの場合もあり)に一本化するのが新自由主義、給付付き税額控除「も」行うのが再分…

景気のよいときに再配分とか社会保障の強化をせず、バラマキ、減税、欲だけの不急の公共事業に使ってしまうから、景気が悪くなったときに首が回らなくて公務員バッシングして、役所が質の高い仕事できなくなる社会になる。庶民は大量の現金を抱えて、自前でサービスを探さなくてはならない。(黒川滋氏のX)

黒川滋氏が玉木雄一郎を批判している。 帳尻あわない主張をされて、最後、公務員減らせみたいな話になるのかなぁ。貯蓄志向が強い意識のなかで延べ反に家計に現金戻してもしょうがないんじゃないの。貯蓄か投資に回るばかりで、土地や資源価格が上がって、首…

「私にもっと金をよこせ」「仕事をよこせ」「予算を増やせ」と日本の人たちが主張するようにならない限り、日本では人民同士の不毛な争いが繰り返されると思います。(にっしーさん)

昨年12月21日に公開した下記記事にコメントをいただいた。 kojitaken.hatenablog.com 上記記事に対しては「『世界的に』といってもイギリスと日本だけではないか」とのご批判をいただいている。それは確かにその通りで、ヨーロッパでは極右民族主義の台頭が…

温暖化との闘いは「超富裕層の資産と収入」を大幅に削減することから始まる(トマ・ピケティ, クーリエ・ジャポン)

元旦付Yahoo! JAPANにクーリエ・ジャポン配信のトマ・ピケティのコラムが掲載されていたようだが、リンクは早くも削除されている。下記ヤクルトスワローズ帽を被ったアイコンのツイート主は読んだとみられる。 ピケティは1回ちゃんと読んだほうがいいのかな…

「現状、左派政党が言うべきは成長しようがしまいが分配しろであって、言葉としては『再分配』を用いるところのはず」(by 菅原琢氏)

菅原琢氏曰く、言葉としては「分配」ではなく「再分配」を用いるべきとのこと。 成長と分配どちらが先かという言葉遊びじみた議論が野党やその支持者から出てくるのは、結構根が深い問題のように思う。現状、左派政党が言うべきは成長しようがしまいが分配し…

さとうしゅういち氏「野党側は、安倍総理の機先を制し、消費税5%への減税と、再分配強化を打ち出すべき」

スティグリッツ氏「消費増税すべきでない」国際経済分析会合(日経) - kojitakenの日記(2016年3月17日)よりも半日早く、さとうしゅういちさんが下記記事を書いていた。 野党は総理の機先制し、消費減税&再分配強化打ち出せ : 広島瀬戸内新聞ニュース(社…

私の「格差・再分配」論 & 「日本スゴイ」論批判

最近は根を詰めて文章を長時間書くとすぐ調子が悪くなるので、年末年初にピケティの本を読んで触発されて以来の「格差社会」に関する私の感想を簡単に書いてみる。70年代の三角大福*1が全員世襲の政治家でないというのは、敗戦直後の日本が文字通り「頑張っ…

「庶民増税」でも「金持ち減税」でもない「再分配重視」の「第三の道」を目指せ

河村たかしは、現在の政治の対立軸は「減税対増税」だという。能天気な民主党支持者は「政治主導対官僚主導」こそが現代政治の対立軸だという。いずれも誤りである。政治主導云々の世迷い言はほっておいて河村を批判すると、菅直人・与謝野馨・谷垣禎一らが…