「鍋ブログ」に公開されたレバ子さんの下記記事に、「匿名意見」さんからコメントをいただいた。
以下引用する。
匿名意見
ところで鍋ブログだけれども、「再分配を求める」条件さえ満たしていれば、MMT派の方でも山本太郎の政党支持の方でも共産党支持の方でも執筆陣に加わっていただければ良いと私は思っている。
以前、当時の某有名ブログ*1の運営者が「マルクスは再分配なんて言わなかった」と書いたことがあるが、「しんぶん赤旗」は2006年に下記記事を掲載した。
また昨日目に入ったが、山本太郎が「共産党とは財政政策が違う」と怪気炎を上げていた。『週刊ポスト』の記事らしい。
これもレバ子さんのXで寸評されていた。
山本太郎は単純に左翼でなく、強烈なナショナリストだと思いますよ。ナショナリストがすなわちファッショにはなりませんが、彼の手法を見れば完全なるナショナリズムを利用した民族主義。その様子は参政党と変わりはしないのですが、その主張がジワジワと大きくなりつつあります。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年3月31日
今後山本太郎は玉木雄一郎に仕掛けるのでしょうね。彼らは政治手法は似たもの同士ですから。ただブレがないから山本の方が長続きしやすい。どうせ政権を目指さないので、今後党員の負担は重くなると思います。ただ現代の選挙において票田を開拓するにはもともと選挙に行かない人たち。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年3月31日
かの党は政党ではなく巨大な後援会のようです。山本太郎後援会が全国規模になり、それがそっくりそのまま政党化した。それに群がる人たちもいる。幕末の新撰組もその強烈な局長の政治力で組織を200人規模にしましたが、現代の新撰組もまるでそのまま。ただ近藤勇というより衝鋒隊。古屋佐久左衛門。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2025年3月31日
山本党(新選組)側からの意見もお待ちしている。
また先週取り上げ損ねた尾中香尚里氏の記事。
概ね妥当な主張だと思ったが、記事に紹介された立民幹部たちのコメントが大いに物足りなかったので、下記の批判的ブコメをつけた。
「減税を謳っても選挙に勝てない」は歴史が証明している…立憲幹部が頭を痛める「減税議員」の残念な思考回路 本気で政権を取りにいくつもりはあるのか
尾中氏の論旨は概ね妥当/野田の"消費減税の「富裕層ほど恩恵が大きい」点を指摘" だと「消費税は人頭税よりはマシ」と言っているに過ぎず、逆進性の解消には至らない。枝野幸男も「給付>減税」のアピールが不足。
2025/03/31 11:01
野田佳彦も枝野幸男も、給付が消費税の逆進性を、中低所得層については解消できる(但しそれ以上の所得層に対しては解消できない)ことを言っていない。あるいは言っているのかもしれないが記事に書かれていないのだとすれば、尾中氏のアピールが弱いということになる。
なおネット検索をかけたら2012年5月に発表された東京財団政策研究所の下記記事がヒットした。これには給付付き税額控除による中低所得層に対する逆進性解消のグラフが載っている。
共産党に関しては村野瀬玲奈さんのブログの下記記事に注目した。
上記のブログ記事には「消費税、少なくとも、生活必需品に欠けられている消費税だって下げてよいはずです」と書かれているが、消費税の減税よりも給付付き税額控除の方が中低所得層の逆進性解消の効果が高いことは弊ブログが繰り返し指摘していることだ。自らの党が出した案の折角のメリットを強調できない立民はいったい何をやっているのかと言いたい。
以上、論点はいくらでもあると思うので、「減税主義打倒!」に共鳴する同士がおられたら、是非「鍋ブログ」の執筆陣に加わっていただきたい。
なお、志を共にしない人間が約1名手を挙げたが、おことわりした。自分でブログなりnoteなりXなりで意見を思う存分発信していただきたい。
*1:現在もnoteで続いているが、もはや「大ブログ」とはいえないだろう。noteとブログの違いはよくわからないが、弊ブログを含めてブログというメディア自体衰退傾向にある。
とても興味深く読ませていただきました。
自分には経済学の素養はなく、また算盤を弾く能力もありませんが、いろいろ勉強していきたいと思っています。
記事中でいちばん注目したのは議案の部の2です。配る前に取るな、という人々のためにも組合が政治活動をしていくのだという趣旨だと思います。このご指摘は、kojitakenの日記のコメント欄にて、こうした人々は「国家への信頼が欠如している」と分析してしまった私に反省を促す指摘です。
民主制が国民主権という「被支配者と支配者の理念的な一致」というテーゼを前提とする以上、実力組織としての国家を国民が信頼を寄せるべき独立した対象とみることは論理破綻とならざるをえないことはもとより、私のような立論では、ご論考が指摘する
>マイノリティら所得が平均よりも下回っている答えた人の方が再分配反対論の数が僅差ながら多かったのです。
というような社会現象を認識・分析する視点がでてきません。議案2が示唆するように、主権者である我々がその中で生きる社会が健全であること、および、組合活動の活性化等を通した社会の健全化によって政治をより良いものとしていくことが大切なのだと認識を改めました。
私は、人間というものは不合理な生き物だということを思い知らされる分野で働いています。そのことは言い訳になりませんが、自分もまた時代の変動期の不安の中で大きなものに縋ろうとする人間の性質から逃れることはできないのだな、と思いました。
また、国家などの大きな理念を基本的な視座としてしまうと、多くの社会現象が見えなくなってしまうことも思い知らされました。
人間として、また主権者として、理性的な歩みを続けたいものですが、自分も参加できる社会運動をいま探しているところです。