kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

田村智子委員長、今頃消費税の逆進性に驚かないでほしい。でも定率税の減税より定額給付の方が逆進性解消の効果が高いのは当然の理屈。何より再分配の原資を減らしてはならない

 少し前に朝日新聞のトンデモ編集委員・副島英樹が、一時期の別刷ではなく、そのもっと前にもそうだった中綴じ(その頃は上質紙を使ってやがった)のGLOBEに、ウクライナ戦争に関するプーチン擁護のトンデモ特集記事を書いていたが、あれはもちろん朝日の社論とは関係ない。ああいう極論を書く記者は朝日にも毎日にも東京新聞にもいるだろうから、彼らが勝手に書いたものを読む側がきっちり反駁していけば良いのである。なおGLOBEを始めたのはかつて朝日新聞主筆を務めていた保守派記者の船橋洋一らしいが、船橋が朝日を辞めてから(といっても定年退職だが)もう14年ちょっとになるらしく、船橋は現在80歳、あのトンデモな孫崎享と1歳しか違わない。弊ブログは船橋も散々こき下ろした記憶があるが、時の経つのは早いものだ。

 ドイツの連邦選挙で極右のAfDが躍進したが、プーチンは昨年、このAfDについてドイツの記者から質問された時にAfDを批判するどころか擁護していた。

 レバ子氏がリンクした下記朝日新聞デジタルの記事(2024年9月17日付)で確認できる。

 

 

 リンク先は有料記事なので今月も余りそうなプレゼント枠を使う。

 

digital.asahi.com

 

 有効期限は27日午前9時7分。少しだけ有料部分からさわりの言葉を引用すると、駒木記者は

プーチン氏はAfDを警戒するどころか、好ましく思っていることさえ隠そうとしていません。

と書いている。

 

 記事の後半は、昨日(2/25)公開した下記記事にいただいたコメントを紹介する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 みらい

>――ほかの野党に比べて、発信力が弱いとの指摘もある。

>立憲の政策は理屈先行で、わかりにくい。たとえば「給付付き税額控除」は政策としては妥当だが、漢字が三つ以上並ぶ段階で、駅頭の演説では使えない。それに対して、国民民主の「手取りを増やす」は有権者の腑(ふ)に落ちるだろう。

いつも思うんですけど、発信力がある/ないとかいう人たちは、自分たちが「拡声器の役割を果たしてること」には無責任なんですよね。

給付付き税額控除が妥当だと判断できるなら、どうして自分たちの発信力を妥当な政策の発信に使わないんだろう。専門家やマスメディアがみな「減税」よりも「給付付き税額控除」の方が妥当だよと揃って発信すれば、別に理屈が先行しなくたって「そっちの政党」の方がまともらしいって判断つけますよ。発信力が問題だというなら、助けるべき党派を助けようとするのが筋じゃないですか。なんで自分たちの発信力について問題にしないんですか。本当に汚いなと思います。>中北教授

 

 まあ中北浩爾教授は保守派に分類される学者だと思ってますからしょうがない面はあるかもしれません。そんな保守派の学者が2022年に共産党を一定評価する中公新書を出しましたが、共産党は塩対応をしました。2021年衆院選の敗北の総括を志位和夫が拒否したことをきっかけに、共産党は本格的におかしくなったと私はみています。あのように執行部が一度自分たちを甘やかしてしまうと歯止めがかからなくなります。同じ例は安倍自民党にもあって、2018年に問題になった公文書の改ざんや廃棄が右寄りの支持層に容認されたあたりから歯止めがかからなくなり、その行き着いた先が安倍晋三の暗殺でした。その後は自民党は徐々に崩壊へのプロセスを進んでいると私は考えています。石破なんて本質的には軍事極右の政治家ですから、そんなのと立民が「大連立」を組んだりしたら立民自体が潰れかねないと私は考えています。

 

 管見

 以前にX経由で紹介された「減税は悪である」という文章を読みました。「高所得者の方が消費税を多く払っている」と言われるとなるほどですが、共産党のグラフを見ると消費税の逆進性は高いようです。
 消費税はよくわかりませんが、商品の種類と価格によっては奢侈品として税率を上げたらどうかとは思います。企業の内部留保は死金なので、課税して社員への分配を促した方が良いのでは?とも思います。
米農家や酪農家に補助金を出せば食料品の価格が下がって低所得層は助かるような気がします。
あと、国鉄分割民営化でローカル線が廃止されたり廃止寸前に追い込まれたのは、地方居住者に対する「逆現物給付」みたいなものかなとも思いました。

「立民の政策がわかりにくい」という件は、受けを狙うよりマトモな政策を地道に貫く方が長い目で見ると良いと言いたいです。
イシンや民民に色目を使ってるようでは見限られるだけでしょう。

 

 税は簡素な方が利権が絡まなかったり税金が無駄な手間に費やされたりしないので好ましいです。定率税である消費税の減税よりも、人頭税のような定額税の裏返しである等額給付の方が逆進性解消の効果が高いことは当たり前ですから、そのあたりはよくご理解いただきたいと思います。とにかくトータルで「減税」になると再分配の原資が減ることを常に念頭に置いてください。

 ローカル線廃止等が地方居住者に対する「逆原物給付」だというのはその通りです。私も都市部居住の方が地方居住より長いですが、特に今世紀初頭に岡山県で車なしで生活した時は大変でした。意地で車なしを貫き通しましたが、普通に考えれば車なしではまともに生活しにくいのが地方です。とはいえ岡山県とはいっても県南だったので、県北の本当の地方の暮らしは私にも経験がありません。その後にブログを開設した頃に住んでいた高松は東京・神奈川・大阪・兵庫と岡山の中間でした。高松は自転車を使っている人が多かったです。

 ところで田村智子の下記Xを見て思ったこと。

 

 

 何を今頃驚いてるんだよと私は思いましたよ。そんな認識だから「じゃあ減税すれば良い」という発想になって「減税」という言葉を安易に使ってしまうのかもしれませんけど。

 田村智子はコミュニストでさえないとの批評もありましたが(レバ子氏だったかな)、減税を言うなら減税の方が給付よりも優れている理由を説明していただきたいものだと私なんかは思います。累進性を強めるべきという点では異論はないのですが、「減税」という悪しき言葉を安易に使い過ぎだと思います。

 まあ田村智子氏は社会民主主義者でもないから仕方ないのかもしれませんが。