kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

宏池会の害毒

 溝手顕正の首を安倍晋三に獲られてもなお安倍の靴を舐め続けた岸田文雄に期待した人たちはあまりにも甘過ぎた。

 

 

 私は全然「宏池会的なリベラル色が強くなる」なんて思わなかった。期待などこれっぽっちもしなかった。

 なぜって、野党時代の自民党をよく覚えていたからね。

 自民党が極右色を強めたのは2009〜12年の野党時代だった。極めつきが2012年に出されたあの第二次改憲草案だ。時の自民党総裁谷垣禎一だったが、奴は同年の自民党総裁選に出馬することさえできず、安倍晋三の復活を許した。極右の安倍のためにせっせと極右化の下地を作ってやったのが谷垣だった。

 岸田の個人的な資質にも大いに問題があるが、谷垣という前例もあるのだから、これはもう宏池会全体の問題だととらえるしかない。

 宏池会といえば「保守本流」だが、今のように「戦後日本」が崩壊しつつある時代には、古い制度と社会にしがみつこうとする保守の悪い面が出てしまう。「保守」を名乗りながら、より内向きで強権的かつ好戦的な方向に精度と社会を変えていこうとする清和会のような極右勢力にとっては格好のカモだ。

 もういい加減、清和会の勢力としての「宏池会の害毒」が広く認識され、共通認識とされるべきだろう。