kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

結局2021年の衆院選は、2009年でも2003年でもなく、1996年の再現だったな

 衆院選前、というかずいぶん前から「ツイッター政治おじいちゃんお化け」氏は、今は2009年に似ている、衆院選は立民200議席、自民180議席になると言っていた。

 それに対して私は、2009年衆院選はおろか、2007年参院選のような熱気さえない、せいぜい今と比較できるのは2003年衆院選であって、下馬評がそんなに高くなかった民主党が、出口調査自民党と伯仲する結果を出した(但し最終結果はそこまで行かなかった)あの時に似ているくらいではないかと書いた。

 しかし2人とも予想を外した。今回と一番似ている過去の「小選挙区制での衆院選」は、小沢一郎新進党を率いて負けた1996年だったのではないか。

 あれは小沢が主導した「政治改革」によって衆院選小選挙区制が導入されて初めて実施された衆院選だった。小沢はその衆院選に備えて、公明党民社党を合流させて「新進党」(新・新党のもじり)なる「大きな塊」の野党第一党を作って、満を持して衆院選に臨んだが、事前の情勢調査結果を下回る敗北を喫し、選挙後には野中広務加藤紘一らの「一本釣り」によって、新進党の当選者が次々と自民党に引き抜かれる惨状を呈し、翌年には新進党の解党に追い込まれた。しかし自民党にも大きな落とし穴が待ち構えていた。それが1998年の参院選であって、メディアの情勢調査と選挙結果があれほど大きく乖離した選挙は記憶にない。自民党は予想外の大惨敗を喫して橋本龍太郎内閣総辞職に追い込まれたのだった。

 今と一番似ているのは90年代後半かもしれない。あの頃も新自由主義が猛威をふるったが、私が飛びついたのは新自由主義への対抗言論だった。