kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナ第6波、1/9と1/10に国内新規陽性者数7日間移動平均値10.0倍(倍加時間2.11日)の極大値を記録

 新型コロナウイルス感染症第6波の新規陽性者数7日間移動(または倍加時間)の平均値は結局、1月9日と10日に2日続けて前週比10.0倍(倍加時間2.11日)を記録し、かつ10日は9日よりほんの少しだけ小さい値になったことで、ワースト記録の更新は9日に連続6日を記録したところで止まった。この時期に倍加速度が極大を記録したのは、奇しくも昨年の第3波(1月10日に極大値1.84倍、倍加時間7.99日を記録)と同じだが、これは決して偶然ではなく、年末年始に人の移動が増えると同時にPCR検査数が減り、その影響が年始にであるものだろう。人の移動が落ち着くとともに感染対策がとられるから、今後は倍加時間は下がっていくだろう。NHKのデータ*1に基づくグラフを以下に示す。

 

f:id:kojitaken:20220111080937p:plain

国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2022/1, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 グラフを見れば一目瞭然、新規陽性者数のピークは既に第3波と第4波(アルファ株)に並んだ。1日の新規陽性者数では既に両波を超えている。第3波は厳密には2つに分かれているが、倍加速度が猛烈だったのは一昨年末から脅威的な立ち上がりを見せた後半(宮沢孝幸はこれを第3-2波と呼んだ)だった。第6波(オミクロン株)は、倍加時間(極大値2.11日)からいえばその第3-2波(同7.99日)の4倍感染力が強いと言えるかもしれない。倍加時間の最大値は第5波(デルタ株)が5.95日(昨年8月1日に記録)、第4波が13.5日(昨年4月2日に記録)だった。なお、第1波は4.21日(昨年4/3)、第2波が5.90日(同7/4)、第3-1波が9.76日(同11/12)である。感染力がもっとも弱かった第4波のアルファ株がもっとも毒性が強かった。今回のオミクロン株は感染力では最強だけれども、毒性は今までの変異株の中ではもっとも低い可能性が強い。しかし沖縄では医療関係者の感染による医療崩壊が起きたし、毒性は新型コロナの中では低くとも感染力はインフルエンザより強い。しかもインフルエンザと比較すると毒性も強いようだから、一昨年9月に総理大臣を退任した安倍晋三が無責任に唱える第5類への分類変更などやらない方が良い。

 安倍晋三に限らず、コロナ禍が始まって以来保守政権とパンデミックの相性の悪さを痛感する。保守政権は「正常性バイアス」が強すぎて危機に迅速に対応できないからだ。2011年の東日本大震災で起きた東電原発事故も、自民党政権、ことに安倍晋三などが総理大臣をやっていたなら、隠蔽をしようとして収拾がつかなくなり、とんでもない自体を招いていたに違いない。そんな安倍に7年9か月もの長期政権を担わせたのは、2010年代の日本にとって痛恨の極みだった。その安倍長期政権下で10代を過ごした若き「選挙クラスタ」のツイッタラー氏が下記のツイートを発信している。

 

 

 確かに政治的功績は全くなく、ひたすら政治的害毒ばかりが垂れ流された7年9か月間だった。なお、氏の世代(氏は関西在住ではないようだ)に維新支持者はほとんどいないそうだ。

 

 

 維新の大阪府政(市政)は、感染力が他の変異株より弱かったが毒性は最強だったアルファ株への対応が追いつかず、大阪で医療崩壊を引き起こして多数の死者を出すという致命的な失政を犯した。それにもかかわらず日本維新の会衆院選で躍進したのは2021年でも最悪の出来事の一つだった。肝心な場面でいつも間違った選択をするのは、衰退期にある多くの集団に認められることだが、今の日本はその悪例の典型だといえる。

 オミクロン株の話に戻ると、在日米軍の兵士に外出自粛で合意とは遅すぎるだろう。そもそも今に至るも「第6波」を認めていない。これも、大阪で医療崩壊を引き起こしつつある時に至っても、国会答弁で菅義偉が「第4波」を認めない答弁をしたことを思い出させる。今や日本中で市中感染が進んでいるのに、外国人の入国禁止を2月末まで延長しても何の意味もないだろう。岸田文雄も結局菅義偉安倍晋三と大差なかったとしか言いようがない。

 米軍については、日経新聞の大石格編集委員が「米軍主犯が明確になった」だとツイートしている。

 

 

 上記ツイートへの反応を拾う。

 

 

 

 弊ブログもタイトルに「米軍が主犯」と書いた記事を1月4日に公開した。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 だが、「米軍にやりたい放題させた結果」だから、正確には真の主犯は日本政府(岸田文雄政権)だと言わなければならないところだ。