驚くべきことに、山上徹也はさるブログを運営するライターのに安倍晋三銃撃を予告する手紙を送っていた。以下、東京新聞の記事(共同通信配信)より。
以下引用する。
安倍晋三元首相銃撃、手紙で示唆か 容疑者、事件前に送る 旧統一教会への恨み、ツイッターでも
2022年7月17日 21時04分
安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人容疑で送検された無職山上徹也容疑者(41)が事件前、銃撃を示唆する手紙を島根県の男性フリージャーナリストに岡山市内から送っていたとみられることが17日、分かった。男性が取材に明らかにした。2019年秋以降、ツイッターに「憎むのは統一教会だけだ」などと世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを投稿していたとみられることも判明した。
男性はブログで旧統一教会への批判を展開していた。男性によると、奈良県警は17日、手紙を押収。手紙には岡山市の郵便局が押した7月の消印があった。差出人名はなかったが容疑者の署名がある文書が同封されていた。旧統一教会への強い恨みがつづられ、安倍氏については「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではない」「あくまでも現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と記載されていた。
「銃の入手に(時間を)費やして参りました」「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」とも書かれていた。
手紙はA4判1枚で、手書きではなく印字したもの。消印の日付の判読は難しいが、容疑者が7日に同市を訪れて遊説中の安倍氏を手製銃で襲おうとしたことが分かっており、この日に投函した可能性がある。
ツイッターには「オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた」「統一教会の本分は、家族から巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ」などと投稿していた。(共同)
(東京新聞より)
この件は渡辺輝人弁護士の一連のツイートで知った。
理路整然。思い込みでも何でもない。ただ、決して暴力による達成を目指してはならない問題。
— 渡辺輝人 🇺🇦連帯 (@nabeteru1Q78) 2022年7月17日
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安倍元首相については「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではない」「あくまでも現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と記載されていた。https://t.co/1SdeBcOXoF
下記は上記ツイートへのコメント。
米本和広氏のブログに「まだ足りない」氏のコメントがありました。https://t.co/Li35uDGQkq 2件https://t.co/OzDz0IFrIO 2件https://t.co/6dxx4QgteK 3件
— 住田 朋久 😷 SUMIDA Tomohisa (@sumidatomohisa) 2022年7月17日
3つ目の2020年12月には「我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん」とも書かれています。https://t.co/P5QhZ6HpWe pic.twitter.com/YX5j3o2idD
私も現物を確認した。
それにしても "blog63.fc2.com" とは、私がかつて使っていた「きまぐれな日々」(2006年開設)と同じサーバで、一時期は某世に倦む馬鹿も同じサーバを使っていた。2011年にひどいサーバトラブルを起こしたのを決定的な契機として、それ以前から並行して使っていた弊ブログの前身である「はてなダイアリー」に移行し、数年後には「きまぐれな日々」の更新を事実上止めたのだった。米本氏のブログは2009年2月1日に開設されているから、あのひどかったサーバトラブルの被害にあったはずだ。下記はその最初のエントリ。
米本氏のブログは運営者が実名なので、山上が手紙を出すことができたのだろう。
氏のブログに投稿されたと指摘されている7件のコメントは全部読んだ。中でも、リンクされた3件目のエントリへのコメントは深刻だ。以下引用する。
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-1188.html#comment20395
闇もまた見つめている
何らかの形で統一教会に関わる者、関わらざるを得なかった者(霊感商法の被害者も含む)が幸福になるには
統一教会に囚われ続ける事が障害になるのはその通り。
が、善悪は個人の幸福とは別に存在している。
一人の狂人の誇大妄想、際限なき欲望、病的な自己愛が為に金を奪い、家族を奪い、幾多の個人の人生を狂わせたのは万死に値する罪ですよ。
そんな悪の権化を今日も「⭕⭕様」と崇め奉り国会議員すら参列させ「勝利!」(悪がこの世に勝利したとでも言いたいのか?)と宣言する世の中な訳です。
必要なのは許す事でも忘れる事でもない。
彼等の罪を償わせ切ること。
同じ人間が長い年月かけ捨身で築いたものを破壊するのが容易ではない。
どれだけ平和を願おうとも武器を持ち迫る者と戦えば自分も同じ穴の狢。
屈する者は負け犬という。
統一教会が信者を犠牲に築いて来た今を破壊しようと思えば、
最低でも自分の人生を捨てる覚悟がなければ不可能ですよ。
(それは米本氏も身を以て知っているはず)
統一教会が滅んで悲しむのはこの世に害なす事が生き甲斐の者しかいない。
何の遠慮がいろうか?
我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん
[2020/12/12 23:41] まだ足りない
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-1188.html#comment20399
1%の訳がない
米本氏は本気で「統一教会への献金で問題になったのは1%」などと信じているのか?
また金でも貰ったのか?
統一教会が金を巻き上げたのは主に誰からか。
信者の大半はどんな人々か。
一人で信じて自分の金を延々巻き上げられたのならまだいい。
自己責任とも言える。
現実はそうではない。
何らかの問題を抱え、悩みに、弱さに付け込まれた一人の信者の、或いは被害者の裏には彼らの家族がいる。
そして信じた者が何をしてきたか。
意図的に、或いは教会に言われ、
「使命」として家族を巻き込み続けた。
断言してもいいが統一教会が責められるべき献金は1%ではない。
私は知っている。
子供のため、一度は愛した妻のため、払いたくもない金を泣く泣く払い続ける夫を。
それを嬌声をもって手柄話にする信者たちを。
憔悴し切った家族に笑みを浮かべて説法する信者を。
被害者が黙り続ける限り問題は起こらない。
全ての人間がヒトラーにひざまづけば第二次大戦が起こる訳がない。
少し自分のために何かを見ないようにするだけでいい。
至って平和だ。
世界平和家庭連合?
ポルポトか?
スターリンか?
ヒトラーか?
どんな地獄だ?
人の生き血はどんな味だ?
[2020/12/15 21:06] まだ足りない
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-1188.html#comment20401
因果はここに巡りに来にけり
米本氏には悪いがもう少し語らせてもらう。
家族を尊重する社会こそあれ、
この世どこにも家族を騙し、奪い、争わせる事を奨励し、あろう事かそれを喜びさえする集団を是とする社会は無い。
それ故に統一教会もその価値を利用する。
ヒトラーやスターリンに並べるべきなのは言うまでもない、統一教会の所業が彼らに比肩し得る人類に対する罪レベルだからだ。
こんなものが今の今のまで存在する事は人類の恥としか言いようがない汚点だ。
彼らは彼らの行った業によって
衆人環視の元、その嘘と骨肉の争いを
死ぬまで晒し続けるしかないのだ。
いずれ誰かが殺されるだろう。
私と社会にはそれをビールでも飲みながら娯楽として消費する権利がある。
行使するかは自由だが。
だが言っておく。
復讐は己でやってこそ意味がある。
不思議な事に私も喉から手が出るほど銃が欲しいのだ。
何故だろうな?
[2020/12/16 20:39] まだ足りない
山上が同ブログに投稿したコメントは計44件あったという。
被疑者が手紙を送った人のブログに書き込みしていた、その抜き書き、らしい。 / 他44件のコメント https://t.co/azZsUYS5b2 “山上徹也が手紙を送ったブログ主が特定されてたからサイト内検索で“まだ..” https://t.co/dVq9yUNJFa
— 渡辺輝人 🇺🇦連帯 (@nabeteru1Q78) 2022年7月17日
さすがに残り37件は追っていないが、山上のTwitterアカウントも特定されたようだ。
たとえば下記ツイートで山上はほかならぬ渡辺弁護士を批判している。そればかりか「アベガー」批判までやっている。
下らないねえ。安倍の味方する気もないが、ウクライナ侵攻までロシアはレッドラインを超えてない。現在ですら完全に超えているとは言い切れない。当のウクライナですら開戦数日前まで「侵攻はない」と言っていた戦争の数年前に行った友好的外交の責任を取れと。安倍憎しの最初にありきが見え見えの愚論 https://t.co/qyylIf8niQ
— silent hill 333 (@333_hill) 2022年3月23日
つまり山上はウクライナ戦争では「ウクライナ連帯」を標榜する渡辺弁護士とは対立する立場に立っているわけだ。山上と同じ立場に立つ人間としてただちに思い起こされるのは、山上に殺された安倍晋三のほか橋下徹、山本太郎、鈴木宗男、世に倦む馬鹿、それに某暴犬(bo***-s*********)といったところか。
山上徹也はまぎれもなく右翼である。
渡辺弁護士は山上の「引用リプ」に見覚えがあったという。
こ、これは。。。この引用リプ、当時読んだ記憶がある。 https://t.co/SOkn4HchjE
— 渡辺輝人 🇺🇦連帯 (@nabeteru1Q78) 2022年7月17日
クセが強いけど、よくあるネット右翼諸氏のとは違って、論旨に筋が通ってるので、あげつらって批評したりしなかった。何かリプした方が、彼が最後の一線を超えないための何かになりえただろうか。。。。
— 渡辺輝人 🇺🇦連帯 (@nabeteru1Q78) 2022年7月17日
上記渡辺弁護士のツイートについた下記のリプライに、心から強く共感した。
ナベテルさんが元ツイで言ってたように、アベが政界で干されていれば、銃殺されることはなかったのではないかと思います
— 💙💛小倉雄一@船橋政治新聞 (@oguray) 2022年7月17日
機能不全を起こしてる日本の政界、行政、そしてマスコミに殺されたと言えなくもない
本当にその通りですよ。
だから私は、2007年に安倍が総理大臣を辞めたあと2012年に返り咲くまでの間に、安倍の政治生命にとどめを刺せと何度も書いた。しかし政界では当時の民主党、ことに小沢一派がそれとは真逆の動きをしていた(なにしろ小沢一派は右翼の山岡賢次が取り仕切っていた)。またネットでは「喜八」が「水に落ちた犬は打たない」と言って、城内実や平沼赳夫の応援に入れ込み始めた。その間現実に起きていたのは、最初の政権投げ出し前にはむしろ「付き合い程度」の関係だった統一教会に対する依存を下野後に強め、2012年の第2次内閣発足後には本当に「ズブズブの関係」になったという、現在鈴木エイト氏が指摘している事実だ。つまり、安倍晋三が「水に落ちた」あとにこそ、安倍を本気で「打たなければならなかった」のだ。もちろん銃ではなく言論で。現に2007年には(持病もあったとはいえ)参院選を自民党惨敗に追い込んで安倍を権力の座から引き摺り下ろしたではないか。2009〜2012年の民主党政権時代に小沢一郎と菅直人が東日本大震災と東電原発事故そっちのけで熾烈な権力抗争など展開しなければ、現在の日本は今とはずいぶん違ったものになっていたかもしれないが、そうはならなかった。
しかし昔から不思議に思っていたのは、その「喜八」が安倍晋三の悲惨な末路を予言するかのような文章をしばしば書いていたことだ。「喜八ログ」を見ていて、その典型的な例を見つけた。それはブログ記事ではなく、ブログから引用されたツイートだ。
.@AbeShinzo #安倍晋三 さん、憎悪と人殺しの政治はやめましょう。皮肉でなく言うのですが、貴方は極悪人ではないでしょう? 今のままなら、貴方は自分自身・人々・国家を殺すことになります。http://t.co/xKmjhHvHXL
— 中村 順 (NAKAMURA Jun) (@kihachin) 2014年6月30日
昔から今に至るまで一貫して私が嫌ってやまない「喜八」ではあるが、上記ツイートには当時から共感していた。思想的には安倍の同志ともいえる山上徹也に殺されたのは、ある意味安倍の「自爆」だった。
確かブログ記事にも安倍の末路を予言するかのようなフレーズが含まれたエントリがあったはずだが、それは探し出せなかった。とまれ、不幸にも「喜八」の予言は成就した。