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共産が党首公選制主張の党員を除名へ 規約違反の「分派」と判断(毎日)

 共産党松竹伸幸氏を除名した。以下毎日新聞より。

 

mainichi.jp

 

共産が党首公選制主張の党員を除名へ 規約違反の「分派」と判断

毎日新聞 2023/2/5 22:30(最終更新 2/5 22:30) 

 

 共産党は5日、党員の直接投票で党首を選ぶ「党首公選制」導入を求めている現役党員でジャーナリスト・編集者、松竹伸幸氏(68)を党規約上最も重い「除名」処分とする調整に入った。党関係者が同日、明らかにした。松竹氏の著書での主張などが「分派はつくらない」とする規約に違反すると判断したとみられる。

 

 松竹氏は1月に出版した著書「シン・日本共産党宣言」(文春新書)で、党内論争の可視化のため党首公選制の導入を求め、党首選が実施されれば自ら立候補するなどと主張した。同月19日には東京都内で記者会見し、志位和夫委員長の在任期間が22年を超えたことについて「国民の常識からかけ離れていると言わざるを得ない」などと批判。党内外で話題を呼んだ。

 

 党本部はこうした松竹氏の言動を問題視した。2日後の21日付の機関紙「しんぶん赤旗」で藤田健編集局次長名の論説を掲載し「異論があれば党内で意見をのべるということを一切しないまま、『公開されていない、透明でない』などと外からいきなり攻撃することは、『党の内部問題は、党内で解決する』という党の規約を踏み破るもの」などと指摘した。志位氏は23日、「論説は的確な内容だ」と記者団に述べた。

 

 これを受け、松竹氏が党員として所属する京都府の南地区委員会は2月2日に松竹氏に対する聞き取りを実施。「民主集中制」を原則とする党が認めていない「分派」活動を行っていると判断し、5日に除名処分を決めた。近く党京都府委員会で承認され、正式に処分が決まる見通しだ。

 

 松竹氏は1974年に共産党に入党し、国会議員秘書や党政策委員会の安保外交部長などを歴任。現在は京都市の「かもがわ出版」の編集主幹を務める。6日に都内で記者会見を開き、処分についての見解を述べる予定だ。【古川宗】

 

出典:https://b.hatena.ne.jp/entry/https://mainichi.jp/articles/20230205/k00/00m/010/223000c

 

 あーあ、やっちゃったなあ。

 私は正直言って党首公選は現実性がないと思っていたし、松竹氏の安全保障政策にも賛成できないのだが、今回程度の意見の具申だけでまさか除名はされないだろうと楽観視していた。しかしそれは甘かった。志位和夫は最強の権力カードを切ってきた。

 かつて私は弊ブログのコメント欄で「社民(主義の)人間は科学的社会主義の政党のことに口を挟むな」と言われて共産党のことを何も書かないようにしていたのだが*1共産党野党共闘を始めたので書くようになった。そして志位和夫が2021年の衆院選敗北の総括を拒否して以来共産党批判を強めていた。しかし、こういう政党であるとわかってしまったらまたかつての「口を挟まない(何も書かない)」あり方に戻るしかないかもしれない。

 とりあえず、2023年に注目していた「立憲民主党共産党、×××新選組はそれぞれ、変わるべき時に変われるだろうか」という問題に、共産党に関しては「変われなかった」という結論が早々と出たとみてよさそうだ。まだ2023年は10分の9が残っているけれども。

 今後も都議選で共産党候補に投票したりはするかもしれないが、国政選挙の比例代表投票先に共産党を選ぶことはなくなった*2。また選挙区で他に投票先がない時に共産党候補に投票することが多かったが、そういう投票行動も減りそうだ。

*1:おかげで、kojitakenは共産党批判だけはしないから共産党支持者だろうなどとどっかで呟かれたりもしていた。

*2:従来は社民党に腹に据えかねる時などに共産党に投票したことがあった、というより社民党小沢一郎衛星政党だった時期が長かったので共産党には何度も投票した。