kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国際刑事裁判所 プーチン容疑者に逮捕状 ウクライナ情勢めぐり(NHKニュース;タイトルの文言を一部改変)

 国際刑事裁判所がロシア大統領のウラジーミル・プーチン容疑者に逮捕状を出した。

 以下NHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下引用する。

 

国際刑事裁判所 プーチン大統領に逮捕状 ウクライナ情勢めぐり

2023年3月18日 10時29分

 

オランダ・ハーグにあるICC国際刑事裁判所は、ウクライナ情勢をめぐってロシアのプーチン大統領戦争犯罪の疑いで逮捕状を出したことを明らかにしました。

裁判所はロシアが占領したウクライナの地域から子どもたちをロシア側に移送したことが国際法上の戦争犯罪にあたり、プーチン大統領が関わったと信ずるに足る十分な根拠があるとしています。

ウクライナで行われたとみられる戦争犯罪などについて捜査してきた国際刑事裁判所は17日、ロシアのプーチン大統領と子どもの権利などを担当するマリヤ・リボワベロワ大統領全権代表について、戦争犯罪の疑いで逮捕状を出したことを明らかにしました。

ロシアが占領したウクライナの地域からは、多くの子どもたちがロシア側に移送されていて、裁判所はこれが国際法上の戦争犯罪にあたり、プーチン大統領に責任があると信ずるに足る十分な根拠があるとしています。

裁判所のホフマンスキ所長は声明を発表し「国際法は占領した国家に対し住民の移送を禁じているうえ、子どもは特別に保護されることになっている。逮捕状の執行には国際社会の協力が必要だ」と述べました。

一方、国際刑事裁判所は日本を含む123の国と地域が参加しているものの、ロシアやアメリカ、中国などは管轄権を認めていないことから、プーチン大統領が実際に逮捕される可能性は極めて低く、逆に、ロシア側の猛烈な反発を招くものと見られます。

 

国際刑事裁判所 検察官 “ロシアでは大統領令で養子促進”

 

国際刑事裁判所のカーン主任検察官は声明を出し、これまでの捜査から少なくとも何百人もの子どもがウクライナ児童養護施設などから連れ去られ、多くはロシアで養子に出されたとみられるとしています。

 

ロシアではプーチン大統領が出した大統領令によって、ロシア国籍の付与を促進するよう法律が改正され、こうした子どもたちをロシア人の家庭が養子にしやすくなっているということです。

 

カーン主任検察官は「こうした行為は、子どもたちをウクライナから永久に連れ去ろうとする意思を示している」としています。

 

ロシア大統領府「言語道断で容認できない」

 

ロシア大統領府のペスコフ報道官は17日、ICC国際刑事裁判所の決定について、ロシアメディアに対して「言語道断で容認できない。この種のいかなる決定も法律上の観点からロシアでは無効だ」と述べ、非難しました。

 

また、ロシア外務省のザハロワ報道官も「ロシアはICCに加盟しておらず、何の義務も負っていない。法的に無効だ。何の意味もない」とSNSに投稿し、反発しました。

 

ロシア「連れ去りではなく保護」と主張

 

ウクライナから大勢の子どもがロシアに連れ去られているとする問題でロシアのプーチン政権は、戦地の孤児らを保護するためだと主張し、連れ去りを否定しています。

 

ウクライナ東部のロシア系住民の保護を名目に軍事侵攻に踏み切ったプーチン政権は、子どもたちを戦闘地域から避難させるのは当然だと正当化し、ウクライナの子どもをロシア人の養子にする取り組みを進めているほか、政権の主張に沿った愛国教育を行っています。

 

プーチン大統領はこれらの取り組みを後押しするため、去年5月、大統領令に署名し、ウクライナの孤児がロシア国籍を取得したり、ウクライナ国籍の子どもを養子にしたりする手続きを簡素化しています。

 

こうした政策を中心になって進めてきたのが、子どもの権利などを担当する大統領全権代表のマリヤ・リボワベロワ氏です。

 

先月、プーチン大統領と面会した際にも、何千人もの子どもをウクライナからロシアに移動させ、各地で養子縁組を進めていると報告していました。

 

また、ロシア人の養子になったウクライナの子どもたちの写真をSNSに頻繁に掲載し、プーチン政権の方針を正当化しています。

 

これに対して欧米各国や日本は、子どもたちの連れ去りに関する責任者だとして、資産凍結の対象にするなどの制裁を科しています。

 

国際刑事裁判所 元裁判官「執行は非常に難しい」

 

国際刑事裁判所の元裁判官で、中央大学の尾崎久仁子特任教授は「ロシアが身柄を引き渡すとは思えないので逮捕状を執行することは非常に難しい。第3国に出国したタイミングも想定されるが逮捕されるような国に出国するとは思えないので当分の間、身柄をおさえるのは現実的ではないと思う」と述べました。

 

その上で、「あえて逮捕状を出したと公表したのは子どもの連れ去りがいまも引き続き行われているので、こうした犯罪が繰り返されることを阻止するとともに、ほかの非人道的な行為を抑止する狙いもある」と指摘しました。

 

そして「ロシアという国連安保理常任理事国である大国の現職の大統領がこういった犯罪で逮捕状を請求され、正式に被疑者になることが国際社会に与える影響は大きい。いままでロシアに対して中間的な対応をとってきた国々に一定のインパクトを与えるだろう」と述べました。

 

また、国際刑事裁判所がこれまでロシアによるウクライナでの住民の虐殺なども捜査してきた中、ロシアが占領したウクライナの地域から子どもたちを移送したことが戦争犯罪にあたるとして逮捕状を出したことについては、「プーチン大統領自身が大統領令を出してウクライナの子どもにロシア国籍の付与を促進するよう法改正を行っているという直接的な結びつきを示す証拠が得やすいことがあるのだろう」と指摘しました。

 

ゼレンスキー大統領「国家的悪事だ」

 

ICC国際刑事裁判所の決定について、ウクライナ政府からは歓迎するコメントが次々に発表されています。

 

ゼレンスキー大統領はSNS上に公開したビデオメッセージで、「歴史的な決断だ。テロ国家の指導者が公式に戦争犯罪の容疑者となった」と述べ、歓迎しました。

 

この中でゼレンスキー大統領は、何千人もの子どもをロシア側に違法に連れ去る行為は国のトップの命令がなければ行えないと述べ、「子どもたちを家族から引き離し、ロシアの領土内に隠す行為は、明らかにロシアの国策であり、国家的悪事だ」として、プーチン大統領の責任を厳しく追及していく姿勢を強調しています。

 

また、シュミハリ首相もSNSに、「プーチン大統領に逮捕状が出されたことは正義に向けた重要な一歩だ。この犯罪やその他の侵略の犯罪に責任があるのはプーチン大統領だ。テロ国家の指導者は法廷に出てウクライナに対して犯したすべての犯罪について述べなければなない」と投稿しました。

 

ウクライナ大統領府のイエルマク長官もSNSで「これは始まりにすぎない」とコメントしました。

 

そのうえで、「ウクライナではロシアによる子どもの強制的な連れ去りが、1万6000件以上確認され、捜査が進められている。実際の人数はこの何倍にもなるかもしれない」と記し、子どもの帰還に向けた取り組みを進めていると強調しています。

 

ウクライナのコスティン検事総長SNSに、「逮捕状が出されたということは、プーチン大統領は、ロシア国外では逮捕され裁判にかけられるべき人物となったことを意味する。世界の国々の指導者は、プーチン大統領と握手をしたり、交渉したりすることをためらうようになるだろう。これはウクライナと、国際法の秩序全体にとって歴史的な決断だ」と書き込み、逮捕状が出されたことを歓迎しました。

 

ウクライナ「1万6000人以上の子どもが連れ去られた」

 

ウクライナの司法当局は軍事侵攻が始まって以降、東部のドネツク州、ルハンシク州、ハルキウ州、それに南部ヘルソン州であわせて1万6000人以上の子どもがロシアによって連れ去られたことが確認されたとして、捜査を進めています。

 

ウクライナ政府は、ウクライナに連れ戻すことができたのは300人ほどだとしていて全員の帰還に向け、情報収集などにあたっています。

 

ウクライナのコスティン検事総長は、17日、「ロシアは子どもたちを連れ去ることでウクライナの未来を奪おうとしている」とSNSに投稿し、プーチン政権は、連れ去った子どもたちにロシア国籍を取得させたりしていわゆるロシア化を進め、国家としてのウクライナを破壊しようとしていると非難しています。

 

その上でウクライナ側がまとめた1000ページ以上にのぼる証拠資料を国際刑事裁判所に提出していることを明らかにしました。

 

国際刑事裁判所とは 

 

オランダ・ハーグにあるICC国際刑事裁判所は、世界各地の戦争や民族紛争などで非人道的な行為を行った個人を訴追して裁くための裁判所です。

 

管轄する犯罪は、民族などの集団に破壊する意図を持って危害を加える「集団殺害犯罪」いわゆる「ジェノサイド」や、一般市民への組織的な殺人や拷問などの「人道に対する犯罪」、戦場での民間人の保護や捕虜の扱いなどを定めた国際人道法に違反する「戦争犯罪」など、国際社会でもっとも重大な犯罪です。

 

戦争に関する国際裁判は当初、第2次世界大戦後の「東京裁判」や「ニュルンベルク裁判」などのように、特定の戦争や紛争を対象にしたものしかありませんでしたが、冷戦終結後、旧ユーゴスラビアやアフリカのルワンダでの集団虐殺などをきっかけに、常設の裁判所の設置を求める声が高まり、2003年、国際刑事裁判所が設立されました。

 

現在、国際刑事裁判所には、日本など123の国と地域が参加しているものの、ロシアやアメリカ、中国などは管轄権を認めていません。

 

ウクライナへの軍事侵攻をめぐって、国際刑事裁判所は、去年3月、ウクライナ国内で行われた疑いのある「戦争犯罪」や「人道に対する犯罪」などについて捜査を始めると発表し、現地に主任検察官を派遣するなどして調べを進めてきました。

 

米バイデン大統領「強い説得力ある」

 

アメリカのバイデン大統領は、17日、記者団に対しアメリカはICCの管轄権を認めていないものの「正当だ。強い説得力がある」と述べました。

 

そのうえで「彼が戦争犯罪を行っているのは明白だ」とあらためてプーチン大統領を非難しました。

 

EU ボレル上級代表「責任追及のプロセスの始まりだ」

 

EUヨーロッパ連合の外相にあたるボレル上級代表は、ツイッターに「責任追及のプロセスの始まりだ。われわれはICCの取り組みを評価し支援する」と投稿しました。

 

米調査グループ「極めて重要な一歩」

 

アメリ国務省の支援を受けて、ロシアが占領したウクライナの地域から子どもをロシア側に移送している問題などを調査しているアメリカのイェール大学公衆衛生大学院のナサニエル・レイモンドさんはNHKの取材に対し、「ウクライナの人々の正義を実現するため、そして、国際条約などで、子どもの違法な移送が禁じられていることを示すための極めて重要な一歩だ」と評価しました。

 

また、逮捕状についてロシア政府が「何の意味もない」などと主張していることについては、「その考えは間違っている。この逮捕状は、ロシアの行動をまだ非難していない国々に対しても制裁を含む措置をとるよう呼びかけるものだ」と述べました。

 

そのうえで、「国際社会は協力して、ロシア政府がこの逮捕状に応じ、プーチン氏を国際的な法執行機関に引き渡すようできる限りの圧力をかける必要がある。それはあすや来年には実現しないかもしれないが、われわれは国際社会として、強い決意で、決して信念を失ってはならない」と述べ、プーチン大統領の責任を追及し続けるべきだとの考えを示しました。

 

NHKニュースより)

 

URL:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230318/k10014012431000.html

 

 この件は下記kazukazu88氏のツイート経由で知った。

 

 

 

 氏の示唆に従ってさっそく本記事のタイトルに「プーチン容疑者」の呼称を用いた次第。

 実を言うと、kazukazu88氏の下記ツイートに注目していたのだった。

 

 

 いうまでもなく城内実の一件に対する反応だ。上記ツイートの直前に、氏は下記ツイートをリツイートしていた。

 

 

 だから城内実が親露反宇の発言をしたわけだ。「米国もEUも反LGBTQの扇動を安全保障の問題として扱ってきた」せいかどうかは知らないが、弊ブログに「反米半*1欧」を自認するカーマインスパイダー氏が性懲りもなく下記のコメントをしてきたのだった。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 カーマインスパイダー

別にふざけてませんよ…

言えるのは、日本国籍を持つ両親のもと日本国に生まれ育ち、両親が日本国と住む自治体に税を収めてるのにその子供が貧困に喘いでよいのか、と。
ぶっちゃけ、外国はどうでも良いのですよ、そこの民族国籍保有者が考えることであり内政干渉になりますよ。

日本がアメリカの内政干渉によりズタボロになり、衰退を極め、子供は貧困に喘ぎ、素人売春が盛んになってるようで、一昔前のフィリピンやタイみたいですよね。
梅毒などSTD性感染症が急速に広まってるとか。
そんな中で外国のことを考える余裕がどこにあるのか、と素朴に思うのですよ。

意識高い系のリベラル派はコスモポリタンだ、グローバリズムだ、と欧米やら北欧を崇拝してるようですがね。
左翼のはずのリベラル派がいつの間にか米国民主党系に傾倒しちゃってる感が。

私は護憲派であり、アンチ靖国神社であり、自衛隊海外派兵反対派でもあるわけで、右翼のつもりもないし左翼のつもりもないし、レイシズムのつもりもないし、同性愛行為も否定はしませんけどね。

欧米を中心にグローバリズムで日本を食い荒らされて回復不能なまでにけちょんけちょんにやられて反米半欧になるな、というのも無理でしょう。
ま、私は脱米脱欧入亜で、中露と朝鮮半島とインドなどと連携すべきと思ってる次第ですが、無理でしょうね。

日本は潰される国だと思ってます。

欧米を疑うと陰謀論者のレッテルをリベラル派の皆さんはすぐに張り付けますけどね。

誤字脱字誤変換やら駄文ごめんなさい。

 

 上記コメントでカーマインスパイダー氏は「内政干渉」などと書いているが、この言葉についてもkazukazu88氏は下記のツイートを発している。

 

 

 氏に批判されたツイートは下記。

 

 

 

 後者のツイートからはアメリカ右派のフォックスニュースへのリンクが張られている。カーマインスパイダー氏は日本のリベラルが「米国民主党に傾倒」していると書くが、そんなことを言うカーマインスパイダー氏自身は「米国共和党」、いやもっとはっきり書くと前米大統領のトランプに激しく傾倒しているようにしか見えない。

 以下はプーチン容疑者に逮捕状が出たことを報じるNHKニュースについたはてブの人気コメントより。

 

国際刑事裁判所 プーチン大統領に逮捕状 ウクライナ情勢めぐり | NHK

ウクライナの子供達1万人以上を拉致してロシア人として洗脳中という話は事実であれば何故もっと騒がれないのかと不思議だったがやはり…。プーチンはロシアの歴史に泥を塗った。ドイツに対するヒットラーと同じ。

2023/03/18 04:36

b.hatena.ne.jp

 

国際刑事裁判所 プーチン大統領に逮捕状 ウクライナ情勢めぐり | NHK

ロシアの反応が、「ロシアの法律じゃ意味ない!」みたいなのばっかりで誰も事実を否定してないことから、やってるのは間違いありませんと認めてるのと同じ。クズ国家だなほんま。プーチンに惨たらしい末期を。

2023/03/18 07:22

b.hatena.ne.jp

 

国際刑事裁判所 プーチン大統領に逮捕状 ウクライナ情勢めぐり | NHK

現実的に逮捕できないのは残念ですが、国際的に公式に戦争犯罪の容疑をかけられるのは非常に大きいと思います。これまでそれすらできなかったので。

2023/03/18 08:34

b.hatena.ne.jp

 

 本件に関しては山本太郎鈴木宗男城内実の3人の見解も聞きたいところだ。

*1:「反」の誤記か?