昨日(4/4)、衆院東京15区補選で、立民の酒井菜摘が出馬表明した。
これから各党がどうするかは追って明らかにされるだろうから予想を記事に書いても仕方がない。
昨日はそれよりも下記のニュースに注目した。
以下引用する。
立民、れいわが候補者調整 衆院東京14、22区
2024年04月04日18時55分配信
れいわ新選組は4日、次期衆院選の東京22区で擁立が決まっていた櫛渕万里衆院議員=比例代表東京ブロック=の選挙区を、東京14区に変更すると発表した。立憲民主党東京都連は「東京14区に公認候補を擁立しない」とのコメントを発表。東京22区には立民の山花郁夫元衆院議員が立候補を予定しており、両党で候補者調整を図った形だ。
(時事通信より)
櫛渕万里の国替えがあるらしいことは政治おじいちゃんお化け氏のXで知らされていた。
櫛淵さんの重大発表って、おそらく離党ではないと思われるので、選挙区変更なのかしら。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2024年4月3日
東京22区だと得票率10%超えもそれなりのハードルで、山花さんと票割れするので、悪いことではない。
東京22区では前回落選した立民の山花郁夫とバッティングするので東京14区に国替えし、従来東京14区から立候補していた木村剛司とかいう立民の旧小沢一郎&維新系右派候補は新設の東京29区に転出するという。
確かにバッティングがなくなるという点で、山花と櫛渕という、両党にとってともに重要な政治家にメリットがある選挙協力の話なのだが、そもそも立民と新選組との間の選挙協力など、地方選では昨年12月の江東区長選にみられた通り行われてきたが、国政選挙では聞いたことがないどころか、これまでの前述の東京22区や愛知10区に典型的にみられる通り、新選組はむしろ立民からリベラル系候補が立っている選挙区を狙い撃ちしているのではないかと思いたくなるくらい嫌らしい候補者の擁立ばかりしてきた印象があり、私など新選組は自公の補完勢力かよと呆れていたので、どういう風の吹き回しかと思ったのだった。
それに、バッティングはしないとはいえ、東京14区は江東区と隣接する墨田区が含まれる選挙区で、東京西部(23区のすぐ西)にあってリベラルが比較的強い東京22区とは対照的にリベラルが弱く、新選組も立民ともども苦手としている選挙区だ。
この選挙区には今まで荒川区も含まれていたが、どうやら立民の右派候補・木村の地盤は荒川区らしく、それで荒川区を中心とする東京29区の新設に伴って木村が同区に転出するものらしい。私としては小沢だの維新だのの息のかかったこんな候補はどうでも良い(それをいうなら櫛渕も十分に右翼だけれども)。墨田区は「本所・深川」と一括りにされることからもわかる通り、人々の気質は江東区と似通っていると思われる。あるいは東京西部にお住まいの「リベラル(その実態は「都会保守」でしかないと私は思っているが)」たちから見れば極右がウヨウヨいる土地柄との偏見を持たれているのかもしれないが、決してそんなことはない。悪質な極右はむしろ東京東部の下町よりも東京西部の方がずっと多いのではないかと私は疑っている。
いずれにせよ、新選組がこれまでの独自路線を改めて、ようやく「野党共闘」に向かい始めているように見えること自体は、決して悪いことではない。「野党共闘」も、それがドグマとなってしまったら問題だが、自民党が崩壊しようとしている現在のような状況では共闘は必要不可欠だ。山本太郎といえども、あのどうしようもない最低最悪の玉木雄一郎と比較すれば、風あるいは流れを読む力があるといえるかもしれないし、新選組の支持層の構成も、そのコアを長らく形成していたオザシン(小沢一郎信者)系のろくでもない人たちが占める比率が減り(その最大の理由はオザシンの高齢化であろう)、代わって現在の組織防衛思考ばかりやたらと強い立民や共産に飽き足らないリベラルたちが占める比率が増えている影響もあるのではないか。政治家は支持層の意向に反する行動はできないからである。私は山本太郎はそんな重度の陰謀論者ではなく、話せばわかる程度の人ではないかと思っているが、これまではコアな支持層に重度の陰謀論者を多数抱えていたので彼らの意向に反する行動がとれず、それで「人工地震」のXも消せずにいるに違いないと思っているが、それもこのところの政治をめぐる流れの急変で変わるかもしれない。
また、墨田区から新選組の衆院選候補を立てることは、隣接する江東区(東京15区)には当面は立てない可能性も高いわけで、それが今回の補選にどうやら勝手に立候補するらしい須藤元気に対して新選組に特に動きがないらしい理由なのかもしれない。まあそれは当方の勝手な願望に過ぎず、あるいはすぐに期待を裏切られるのかもしれないが。
最後に、前回の衆院選で東京15区から立候補した井戸まさえ氏が、今回の補選ではなくその前回の衆院選とその後についてのXを発信した。以下に埋め込みリンクを示す。
この4月28日に投開票が行われる3つの補選が話題だ。
— 井戸 まさえ (@idomasae) 2024年4月4日
岸田政権の支持率は最低、解散は4月にも、いや6月だとか言われてるが、社会に熱気はない。
これまで私は、2017年のいわゆる「希望の党騒動」に焦点を合わせた『ドキュメント…
特に下記の末尾の部分が興味津々だ。私はXのアカウントを持っていないので、スレッドで発信された場合には読めない可能性が高いわけだが。
以下、随時更新
目次
東京15区編(1)「選挙区は言えない」
東京15区編(2) この人が相手候補の会計責任者?
東京15区編(3) 公認するのは「政治の世界でしか生きられない人」
東京15区編(4) 黙殺
東京15区編(5) 選挙における「哀れなるものたち」
続く・・
おそらく、(1)が枝野前執行部時代の2021年衆院選直前の国替えの話、(2)が柿沢未途陣営の話、(3)以降が泉現執行部になってからの処遇の話だろう。
これらはもろ人事の話だ。(1)の「選挙区は言えない」というのは、大田区の東京4区からどの区に移るのかは政党のトップシークレットだから候補者本人にも言えないということだろうし、(3)の公認は衆院選後に総支部長再任を求めた時の立民都連の対応だろう。
強引な人事権の行使を受けた経験は私にもある。あの痛みはやられた方でなければわからないのであって、それを思えば某泉健太支持者のように権力者を「そんな薄情な人ではないはずだ」などと妄信することは私にはできない。現在その人事権を行使しつつ醜態を晒しているのが自民党総裁の岸田文雄であって、あれには安倍派や二階派ももちろん極悪人の集団だけれども、「趣味は人事」と公言して憚らない岸田文雄の醜い本性が露呈していて、本当に見るに耐えない。
そして岸田と同じような本性は泉健太にもあると私は思うのだが、どうだろうか。