kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

衆院東京15区補選で敗れた維新・金沢結衣の敗因は活動量や活動のあり方ではなく、維新の訴えそのものが有権者の心に響かなかったからだ

 江東区の立民・高野勇斗区議のX及びnoteが興味深い。

 たとえば先月の補選で敗れた維新の金沢結衣候補を指すと思われる寸評がある。

 

 

 以下引用する。

 

特に今回立候補した9人の中で、1人だけ日々区内で活動している人がいる。ポスターの新規開拓に成功すると、次の週にはしっかりと追い貼りがされている。今年初め、議員辞職した瞬間から、約800か所のポスター掲示がなくなるのに合わせ動くと、彼女も動いていた。彼女と私が江東区で活動を開始したのは、ほぼ同じ時期。4年前に遡る。当時はコロナ真っ只中。何度も緊急事態宣言が発出され、政治活動は不要不急だと区民から叱責された。だから、お互い活動することの大事さ、活動できることのありがたさを骨身に染みてわかっているし、徹底的にキャッチアップしてくる。事実、議員活動中にも見るし、町会周りをしてもすでに支持を取り付けていた地区もあった。2021年秋の総選挙でも投稿したが、日々の活動をもっとも重視し大切にする議員として、その側面において彼女の健闘を心から称えたい。お疲れ様でした。

 

URL: https://twitter.com/takano_hayato38/status/1785598318418280493

 

 別の方のnoteを見ていると、金沢氏は活動量を10倍に増やさなければいけないとか書かれている記事があったが、滅茶苦茶なことを言うよなあとしか思えなかった。

 金沢氏は2021年衆院選で比例復活まであと一歩の惜敗率だったらしい。得票数では2位の井戸まさえ氏に及ばない3位だったが、維新の比例東京ブロックでの得票が多かったためだ。維新以上に(候補者にとっての)メリットのある政党が元号新選組であって、この党(組)は候補者の得票は少なくても比例票が多いから、比例復活ができる順位の候補が得票率10%に満たないために議席を得られなかったこともあった。

 今回なぜ金沢氏が選ばれなかったかといえば、それは活動量の割には金沢氏の認知度が低かった件、つまり活動の方法に問題があったという要因もあるかもしれないけれども、最大の要因はなんといっても日本維新の会の訴えそのものが有権者の心に響かなかったことだ。2024年の民意は2021年とは違っているのだ。

 そもそも自民党に対する不信感が高まっている今、いくら「立憲共産党」を連呼したところで、その道なら超極右に特化した日本保守党という選択肢があるから、馬場伸幸がやったことは票を保守党に差し出すことにほかならなかった。その結果、金沢氏は告示前の活動量においては全く問題にならないはずの保守党の飯山陽に負けた。しかし馬場は責任をとる気配もないから、維新の退潮はしばらく続くだろう。こちらとしては大いに好都合だが。

 敗因は候補者ではなく政党そのもの(執行部)にあるのである。それなのに執行部よりも候補者を責めたがるところに、組織の権力者に対してやたらと甘いこの国の人々のあり方の問題点が表れている。

 まず組織内権力を疑えと言いたい。いうまでもなく、これはどの政党の支持者に対しても、あるいは無党派層の人々に対してもいえることだ。まずパワーゲームに明け暮れる権力者たちを批判の標的にしなければならない。