kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

アメリカ、クルーズ船から米人乗客を救出か

 横浜港に停泊中のクルーズ船だけれども、まるで新型コロナウイルスを培養するシャーレみたいになっていないだろうか。そう思うのは私だけではないはずだ。

 一昨日(2/13)あたりから、TBSのnews23などでも、密閉空間に乗客を閉じ込めるあり方に対して海外のメディアから批判が起こっていると報じられるようになったが、ついにアメリカが動くようだ。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

クルーズ船から米国人退避か 380人、航空機で 新型肺炎

2/15(土) 11:42配信

 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は14日、米疾病対策センター(CDC)当局者の話として、米国務省が、新型コロナウイルスの集団感染が発生し、横浜港で停泊が続くクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス」から米国人とその家族を退避させる方針だと報じた。

 約380人を2機の航空機に乗せて米国に帰国させる計画という。

 CDCのチームが現地で診察し、発熱やせきなどの症状がある人は航空機への搭乗が認められないという。米国人は16日にもカリフォルニア州の空軍基地に到着する見通し。同基地で追加の診察を受けた後、同基地とテキサス州の空軍基地で隔離される。

時事通信より)

 

出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200215-00000031-jij-n_ame

 

  トランプもとうとう業を煮やしたか。

 

習近平の中国と「安倍ジャパン」の隠蔽体質が拡散させた新型コロナウイルス感染

 一昨日(13日)、日本で感染ルート不明の新型コロナウイルスの感染者と、国内初の死者が出たとのニュースに接して、やはりそうだったかと思った。私はずっと、安倍政権は「水際作戦」などと言ってるけれども、実はもう日本国内で少なくない新型コロナウイルス感染者がいるのではないか、私自身もいつ感染してもおかしくないのではないかとずっと漠然と想像していたのだった。同じことを思っておられた方は少なくないのではなかろうか。

 習近平の中国政府が初動を誤り、武漢での感染の実態を隠そうとしたことが感染を広げたとはよく指摘しているが、その独裁志向と隠蔽体質の強さで習近平と瓜二つだと前々から思っている安倍晋三*1も同じ陥穽にはまった。安倍の場合は、東京五輪の開催をIOCに差し止められてはかなわないから、国内での感染者を過少に見積もらさせようとしたのではないかとも勘繰られている。

 

 

 上記のつぶやきを発したこたつぬこ(木下ちがや)氏のリツイートで知った下記ツイートは大きな反響を呼んでいる。

 

 

 驚かされたのは、上記のツイートについた反応の多くが安倍晋三に対する激しい批判であって、ネトウヨによる安倍擁護がほとんど見られなかったことだ。さすがに自分の命にかかわる事態ともなれば、よほど狂信的な「信者」でもない限り、安倍を擁護することなどできないだろう。

 

 特筆すべきは、昨日公開された、郷原信郎氏の下記リンクの記事だ。

 

news.yahoo.co.jp

 

 上記リンクの記事についてはくどくどとコメントはしない。まずお読みいただきたい。ここでは上記記事についた「はてなブックマーク」の人気ブコメ(ブックマークコメント)を以下に紹介する。

 

国民の命を守るため、安倍内閣総辞職を(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

ホンマそれ。一般国民の支持率は気にしても生活そのものには一切関心がないのがこの政権だからなあ。

2020/02/14 09:47

b.hatena.ne.jp

 

国民の命を守るため、安倍内閣総辞職を(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

唐突感はあるけど、こういう危機的な状況にあって、お世辞にも担ぎたいと思えるトップではないのはたしか。/総辞職は総選挙を伴わないよ>一部ブコメ

2020/02/14 10:47

b.hatena.ne.jp

 

国民の命を守るため、安倍内閣総辞職を(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

「総辞職しろ」を「総選挙しろ」「自民党は下野しろ」に読み替えてるヤツなんなの?安倍イコール自民党なの?自民党には安倍しかいないの? | <a href="/dorje2009/">id:dorje2009</a> ここ数年ずっと空白だろナニ言ってんだ

2020/02/14 12:16

b.hatena.ne.jp

 

国民の命を守るため、安倍内閣総辞職を(郷原信郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

内閣総辞職でたちまち民主党が政権をとるとかいう知性も教養も知識もない発言は何なんですかね…追記)コロナウィルス対策に悪影響って台風15号の時に内閣改造してたのは?彼は国民のことなんて何一つ考えてないよ。

2020/02/14 12:02

b.hatena.ne.jp

 

 私は「全てのコメント」欄は見ていないが、こちらにはネトウヨや「安倍信者」が湧いて出て醜態をさらしているらしい。まあ知性だの教養だの知識だのがあれば、ネトウヨだの「安倍信者」だのにはなれない。それが「ニッポンのジョーシキ」だろう。

 まとめ。習近平の中国と「安倍ジャパン」の強権・隠蔽体質が新型コロナウイルスを拡散させた。可及的速やかに極悪非道の安倍晋三内閣を総辞職させ、郷原信郎氏の唱える大連立政権にするかどうかはともかく、政権の維持より人々の命と安全を第一に考える時限的政権を立ち上げるべきだ。感染が一段落した時点で、衆議院の解散と総選挙を行えば良い。

*1:但し、世襲政治家である安倍は習とは比較にならない無能な人間なので、私はいつも安倍を「劣化版習近平」だとみなしている。

2007年に安倍晋三が政権を投げ出した時に「水に落ちた犬は打つな」と妄言を吐いて陰謀論まで開陳した「知の虚人」内田樹(呆)

 一昨日(2/11)夜のTBSテレビ「news23」に法政大学の上西充子教授がゲスト出演して、上西教授が発信したツイートなどによってネットでは既におなじみの「ご飯論法」を紹介していた。

 

 

 私も見ていたが、4%程度といわれるこの番組の視聴者のうち、かなりの割合が「ご飯論法」を知っていたのではないか、安倍晋三の酷さをよく認識していない視聴者へのアピール度はどれくらいだろうか、とも思ってしまった。

 で、昨日もこの日記の更新をパスしてしまったわけだが、現在のように政権が末期症状を呈しているにもかかわらず倒れる気配が全く感じられず、それどころか、野党内でも争いや、どことは書かないけれども怪しげな政権の補完勢力の妄動ばかりが漏れ伝わってくる。こういう状況にめげてばかりもいられないので、今日は更新することにした。

 昨日この日記にいただいたコメントより。

 

id:suterakuso

 

しかし、まあ、こいつ↓も、生命としての死も心配してやらなければならないような異様な状態だと思いますね。政治的に死んでくれればそれで十分なのに。早く「国民」も介錯してやれよ。本人のために、というレベル。

首相「ウソつき」発言謝罪拒否 「非生産的なやり取り」
https://www.asahi.com/articles/ASN2D3T1BN2DUTFK003.html?iref=comtop_list_pol_n06

首相がヤジ、辻元氏に「意味のない質問だよ」 予算委で
https://www.asahi.com/articles/ASN2D54KGN2DUTFK016.html?iref=comtop_list_pol_n05

首相「質問ではなく罵詈雑言だ」 野党も驚く攻撃の連続
https://www.asahi.com/articles/ASN2D6K4SN2DUTFK01F.html?iref=comtop_8_01

つくづく不幸な奴だと思う。麻生ともども。天皇と同様に。生まれが悪い。そういう不幸な人間を作り出してしまうのが「日本」だということ。そういうことに恐ろしく冷淡。

ちなみに、次のブコメをつけました。

>水に落ちた犬は打て、だ。ここで手加減は一切してはならない。野党はもちろん、マスコミもだ。これ以上不道徳をはびこらせてはならない。人間の退廃を食い止めなければならない。

 

 いちいちその通りだと思うが、特に「水に落ちた犬は打て」とのフレーズから思い出されることがある。

 これはもうここ12年ほどの間に何度書いたか知れやしない。たとえば下記は「きまぐれな日々」の2008年6月30日付記事からの引用。

 

昨年まで安倍晋三を批判していたブログの中には、安倍退陣と同時に「水に落ちた犬は叩きたくない」などと言って、安倍の批判を止めてしまったところもある。あるいは、福田政権が発足すると、「なんだ、福田なんて安倍以下じゃん」と書いたブログもあった。当該ブログは、安倍が一昨年の総裁選を争っていた頃から安倍を批判していたにもかかわらずである(もっとも、あの総裁選では、福田康夫は早々と下りてしまったのだったが)。

出典:http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-669.html

 

 「水に落ちた犬は叩きたくない」と言ったのは、そのあとあろうことか安倍晋三の盟友だった平沼赳夫城内実を応援する旗を振り始めた「喜八ログ」というブログだったが、今さっきネット検索をかけてみて、「喜八」の親玉的存在というべき「大御所」が当時発した「言論」を知ってしまった。内田樹である。下記は「内田樹の研究室」の2007年9月13日付、つまり安倍晋三が第1次内閣を投げ出すことを表明した翌日の記事だが、これを読んで久々に血が逆流するほどの烈しい怒りに襲われた。以下内田の記事を全文引用する。

 

blog.tatsuru.com

 

安倍首相辞任のテレビニュースを見ていたら、ほとんどの人が「罵倒」に近い言葉づかいで政権放棄のていたらくを難じていた。
私は安倍晋三という人はかなり無能な首相であったし、政治的判断を誤り続けていたと私も思うが、ここまで日本中で悪し様に言われると、ちょっと気の毒になってくる。
テレビ・ニュースで、マイクを向けられた渋谷の女子大生が「お疲れさまだよね」とぽつんとつぶやいていた。
思わずテレビ画面にむかって「おまえ、いいやつだな」と声をかけてしまった。
たいせつだよ、そういう態度は。
「水に落ちた犬を打つな」だか「水に落ちた犬は打て」だったか、この魯迅が言い出したということわざの正しい使い方が私にはよくわからないが(麻雀では「水に落ちた犬は打って蹴って沈めろ」が大原則であるが)、今の場合は「水に落ちた犬は打つな」を採りたい。
彼は総理大臣になるべき人ではなかったのである。
多少は彼自身も求めたことであろうが、実質的には「担がれた」のである。
「仲良し」はいても子飼いの一族郎党を持たず、主要閣僚の経験さえない当選5回の51歳の代議士は冷静に考えれば総理大臣には適任ではない。
担いだ諸君は「担ぎやすかった」から担いだのである。
彼を担いだときの自民党議員たちが挙げた第一の理由は「来年七月の参院選の顔」というタレント性だった。
戦後レジームからの脱却」すなわち改憲と愛国イデオロギー教育の強化はたかだか第二の理由にすぎなかった。
第三の理由は(誰も大きな声では言わないが)、安倍を担いでいるかぎり、首相は「担ぎ手」の動きには一切制約をかけないし注文もつけないという「フリーハンド」が確保されていたことである。
小泉純一郎という「フリーな総裁」の準・強権政治の下で、自民党議員たちは首相の顔色を伺うことにいささかうんざりしていたのである。
顔色を見なくてもいい総裁。
それが安倍晋三を担いだ第三の(けっこう大きな)理由である。
だから、7月29日の大敗で、彼の存在理由はもう実質的にはゼロになっていたのである。
あのときに「続投」という最悪の選択を誰が首相の耳元に囁いたのか、私は知らない。
というのは、あそこで辞任していたら、民主党岡田克也と同じように、「あのときの引き際がよかったので・・・」ということで「再登板」リストの高い順位に残ることができたからである。
それを「させない」で、安倍晋三の復活の芽を完全にツブすために無意味な続投を勧めたやつがいる。
誰だろう。
少なくとも麻生太郎は続投(という安倍にとって致死的な選択肢)にきっぱりと賛成したはずである。
彼のような党内基盤の弱い総裁候補にとっては、安倍が突然辞任して、政局混乱の中、短期決戦でばたばたと総裁を選出するという局面がいちばん有利だからである。
「結局、誰が安倍をいちばん美味しく料理したのか?」
たぶん、昨日の夜あたり赤坂の料亭では赤ら顔の議員たちがそんな話に興じていたのであろう。
気の毒な話である。
お疲れさまだよね。
--------

 

(「内田樹の研究室」より)

 

出典:http://blog.tatsuru.com/2007/09/13_1830.html

 

 13年も前の記事だが、罵倒させていただく。

 ふざけるな、内田樹!!!

 何が「安倍晋三の復活の芽を完全にツブす」だ。それどころか安倍は日本憲政史上*1最長期の政権を担ってしまったではないか。しかも内田が上記記事で開陳した卑しい「陰謀論」でdisった麻生太郎が安倍を支え続けている。

 なんという見る目のなさだろうかと開いた口がふさがらない。「知の虚人」というべきか。

 こんな奴が「リベラル」界の大御所としてでかい顔をしていたから、あの民主党政権の惨状と、その後の第2次〜第4次安倍内閣の「崩壊の時代」の災厄がもたらされたのだ。

 内田は、13年前に自らが書いた記事の申し開きをする必要があるのではないか。

 未だにこの内田とじゃれ合っている少なくない「文化人」たちの見解もうかがいたいものだ。

 

 政治の退廃を止めるためには、今度こそ、安倍晋三を「政治的に」殺さなければならない。それが日本の政治と社会を良くするための十分条件では全くないが、間違いなく必要条件ではある。

*1:安倍晋三の政治は「憲政」とは全く言えないが、形式上この用語を用いておく。

野村克也死去

 数年前から遠からずこの日が来ることは覚悟していたが、ついに来た。野村克也が死んだ。プロ野球南海ホークス*1ヤクルトスワローズ*2阪神タイガース東北楽天ゴールデンイーグルスで監督を務め、南海時代に1度、ヤクルト時代に4度のリーグ優勝、うちヤクルト時代の3度日本シリーズ優勝を果たした。以下NHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

プロ野球 野村克也さん死去 84歳 戦後初の三冠王

 

プロ野球で戦後初の三冠王に輝いた名キャッチャーで、監督としても日本一に3回輝いた野村克也さんが、亡くなったことが分かりました。84歳でした。

これは11日、野村さんが所属するマネージメント会社が明らかにしました。

野村さんは京都府出身、昭和29年に峰山高校からテスト生でソフトバンクの前身、南海に入団しました。

昭和36年から8年連続でホームラン王を獲得し、昭和40年には戦後初の三冠王に輝きました。

「打ってよし守ってよし」の球史に残る名キャッチャーとなり、選手兼任監督としても8年間チームを率いて昭和48年にはリーグ優勝を果たしました。

その後、ロッテと西武でプレーし、昭和55年に45歳で現役を引退しました。

通算3017試合出場は、平成27年に中日で選手兼任監督だった谷繁元信さんが更新するまで長年にわたってプロ野球記録でした。

また通算2901安打、ホームラン657本、1988打点はいずれも歴代2位で、平成元年に野球殿堂入りしています。

翌年の平成2年にヤクルトの監督に就任し、データを重視した「ID野球」をチームに植え付けて3回の日本一に導くなど手腕を発揮しました。

その後、阪神楽天で監督を務め、「ぼやき」と呼ばれる独特の話しぶりで選手をしった激励し、平成21年にユニフォームを脱いだあとは解説者として活躍しました。

野村さんは2017年に亡くなった妻の沙知代さんとのおしどり夫婦としても知られ沙知代さんがなくなった後もプロ野球の会合などに参加する姿が見られました。

先月、行われた金田正一さんをしのぶ会にも出席していました。

 

出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200211/k10012280931000.html

 

 野村克也は野球以外では俗物もいいところで、政治思想的には私と全く相容れない極右だったが、ことプロ野球監督としては私が今までプロ野球を長年見てきた*3中でも、この人の右に出る人はいないといえるほどの天才だった。ただ、当たりの年は素晴らしいけれども、外れの年には読売を助けまくるという大きな欠陥も抱えていたが*4

 10年くらい前にはこの日記にも何度か書いたと思うが、野村ヤクルトが最後に優勝した1997年の采配は魔術的だった。シーズン前に広島から小早川毅彦を獲得した時、江川卓に引導を渡した実績のある読売に強い小早川を獲ったのは、もろ読売対策、ことにヤクルトが大の苦手にしていた斎藤雅樹対策の意味合いが強いことは私にも容易にわかったが、まさか開幕戦での斎藤からの3連発という劇的な結果を出そうとは想像もつかなかった*5。その勝負勘の鋭さは他の監督の追随を許さなかった。

 しかし、投手起用に関しては大いに難があった。岡林洋一伊藤智仁の起用法の無謀さはリアルタイムで感じて懸念していたら、悪い予感が当たった。というより、岡林や伊藤の起用法に対しては、懸念を持たなかったファンの方が少なかったに違いない。投手起用に関しては、投手コーチの森繁和に一任した落合博満の方が野村よりよほど上だった。ちなみに落合は野村に次いで私が高く評価している監督であって、2010年と11年の中日の連覇は落合監督でなければあり得なかった。このうち2011年には落合は中日球団経営陣を敵に回したが、落合の足を引っ張ろうとした中日の球団経営陣が実際に足を引っ張ったのはヤクルトだった。前年に読売と阪神が落合にやられたのを笑って見ていたら、今度はこっちの番だった。この件はここ10年で何度も書いた。ついこの間にも書いたはずだ。あの年のヤクルトは、野村監督だったら逃げ切れていたかもしれない。

 現在では、監督の能力によってチーム成績が大きく左右される時代は過ぎ去りつつあり、球団経営陣による積極経営を行っている球団が結果を残すようになっている。ヤクルトや中日などは、その流れに取り残されつつある旧時代的な球団経営をやっているために、ここ数年結果を出せずにいるといえる*6

 名選手の訃報としては、昨年末の金田正一の死があったばかりだし、今年に入ってからも、監督としては結果を出せなかった高木守道の訃報もあった。プロ野球の歴史もまた、大きな曲がり角を迎えようとしているように見える。

*1:福岡ダイエーホークス(1989-2004)で日本プロ野球の戦後初の三冠王となり、南海監督を経て2005年から福岡ソフトバンクホークス

*2:2006年から東京ヤクルトスワローズ

*3:といってもここ10年ほどは年一度球場に見に行くか行かないかのスワローズ戦観戦と日本シリーズのテレビ観戦くらいしかせず、昨年のソフトバンク対読売のシリーズに至ってはテレビ観戦すらしなかったが。

*4:1993年から97年まではヤクルトと読売が交互にセ・リーグを制したが、1994年と96年にはヤクルトがめちゃくちゃに読売を助けて、中日や広島の優勝を阻んだ一方、1995年と97年には読売を一方的にカモにした。

*5:あの試合を機に、前年まで読売の大エースだった斎藤は急に精彩を欠くようになって、確実視されていた200勝達成もできずに終わった。

*6:一昨年のヤクルトの2位を、私は大して評価していない。あれはたまたまの交流戦優勝の余韻があったのと、監督交代を控えた読売と阪神のやる気のなさに助けられただけであって、クライマックスシリーズではその読売にさえ歯が立たなかったのは実力通りだとしか思えなかった。だから、あのにっくき読売に負けたというのに以前ほど腹が立たなかった。

東京地裁、秋元司の保釈を決定

 昨日(10日)、東京地裁衆院議員・秋元司の保釈を決定した。ただ、東京地検準抗告して地裁が判断を保留したため、秋元はまだ保釈されていない。明日(12日)にも保釈されるとのことだが。

 以下、東京新聞の記事より。最近は朝日や毎日からの引用のバリアが極めて高いため、アンチ東京新聞の私ではあるが、止むを得ず東京新聞から引用する機会が増えている。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

秋元被告の保釈認める IR汚職元 秘書らと接触制限

 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で、東京地裁は十日、計約七百六十万円相当の賄賂を受け取ったとする収賄罪で起訴された衆院議員の秋元司被告(48)=東京15区、自民党を離党=の保釈を認める決定をした。保釈保証金は三千万円で、弁護人が現金で即日納付した。東京地検は決定を不服として準抗告し、地裁が十二日以降に判断する見通し。地裁が準抗告を退ければ、秋元被告は保釈される。

 秋元被告は一貫し否認。地検特捜部の事件の被告が、否認のまま早期に保釈決定を受けるのは異例だ。

 関係者によると、地裁は保釈条件で、贈賄側とされる中国企業「500ドットコム」側が「それぞれに百万円ずつ渡した」と供述した岩屋毅前防衛相ら衆院議員五人や、収賄罪で在宅起訴された元政策秘書との接触を制限したという。

 秋元被告は、IR担当の内閣府副大臣だった二〇一七年九月、IR参入を目指していた500コム側から二百万円の送金を受け、一七年十二月には同社本社などを訪れた中国旅行費約百八十五万円相当を負担してもらったとして、今月三日に追起訴された。弁護人が同日、保釈請求していた。

 弁護人によると、秋元被告は最初の起訴内容を含め、「現金はもらっていない。旅費は秘書が支払ったと思っていた」と否認し、議員辞職はしない意向だという。秋元被告は逮捕前、本紙の取材に「不正は一切ない」と話していた。

◆国会欠席の不利益 重視

<解説> 東京地裁は十日、収賄罪での追起訴から一週間で、全面否認を続ける衆院議員秋元司被告の保釈を決めた。元秘書との口裏合わせなど証拠隠滅の恐れはぬぐえないとみながらも、開会中の国会に出席できない不利益を重くみたとみられる。

 否認している被告は、証拠隠滅の恐れがあるとみなされ、保釈が認められないケースが多い。この事件でも、弁護人の保釈請求に対して検察当局は、元政策秘書らと「口裏合わせをする恐れがある」などとして、保釈に強く反対していた。

 刑事訴訟法は、裁判官が保釈の可否を判断する際、証拠隠滅や逃亡の恐れだけでなく、被告の社会生活上の不利益も考慮すると定めている。

 あるベテラン裁判官は「秋元被告には、有権者に選ばれながら国会に出られない不利益が生じている。国会議員が逃亡する可能性は考えにくく、担当裁判官は証拠隠滅の恐れとてんびんにかけた結果、不利益の方が大きいと結論づけたのだろう」と推察した。

 昨年末には、保釈中だった日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が国外逃亡したばかり。保釈の在り方を疑問視する世論もある中、地裁は「過度な身柄拘束は控えるべきだ」という近年の潮流に沿い、今回の保釈決定を導いた。 (池田悌一、小野沢健太)

 

東京新聞 2020年2月11日 朝刊)

 

出典:https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021102000150.html

 

  前にも書いた通り、秋元はスケープゴートになった感がある。

 

 

 時あたかも東京高裁検事長の定年延長の件が問題になっている。IR疑獄を捜査しているのは東京地検だが、彼らが「空気を読んだ」のではないかとの疑念は免れない。

 安倍政権の強権政治は、その腐敗の醜悪さを増す一方だ。

 秋元よ、全部喋ってしまえ。ついでに「カジノ仲間」の柿沢未途の足をも引っ張ってくれれば言うことなしだ(笑)

 

 

 

山本太郎の政策秘書である陰謀論者・中田安彦は副島隆彦と「訣別」などしていないとの情報

 私がブログで陰謀論者たちとやり合い始めてからもう12年以上経っている。初めの頃の舞台はこの日記ではなく、最終回の更新(安倍晋三政権が退陣する時にリリースする予定)を残して開店休業状態にあるブログ『きまぐれな日々』だった。今年と同じ子年だった2008年の今頃は「水伝騒動」にかまけていた。この騒動は、同年春の「週刊金曜日」に軽く言及されたこともある。当時もっとも論争になっていたのは「水伝」(「水からの伝言」)ではなく「9.11はアメリカによるヤラセだよ」と主張する「9.11陰謀論」で、これを唱えていたうちの1人が昨年の参院選立憲民主党の現職(当時)として唯一の落選候補となった藤田幸久だ。

 当時唱えられた陰謀論は「9.11」や「水伝」ばかりではなく、「人工地震」もあった。もちろん人工地震の研究は実際に行われてはいるが、陰謀論は「どこそこで起きた地震は人工地震だ」という明らかなトンデモだ。山本太郎がただ4文字「人工地震」と書いて発信したツイートは、その文脈でとらえられるべきものであり、もちろん政治家として不適切な発信以外の何物でもない。

 当時陰謀論者と戦っていた頃から目障りなブログを発信していたのが「アルルの男」こと中田安彦だった。当時このブログに熱中していた一人としてすぐに思い出されるのが現国民民主党所属の山口県議・戸倉多香子氏であって、氏は私のバトルの相手ではなかったが、あんな陰謀論ブログに熱中するなんて困ったものだなあと思っていたものだ。戸倉氏が熱中していた中田のブログのタイトルは「ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報」というもので、現在はどうなっているのかなあと思って見に行ったら非公開になっていた。下記URLをクリックすれば「このブログは管理者のみ閲覧可能です。」というメッセージが表示される。

https://amesei.exblog.jp/

 

 この中田安彦が山本太郎政策秘書を務めていると知って、それまで経済政策には評価できるところがあると考えていた私の山本太郎に対する評価が完全に地に堕ちた。中田が政策秘書をやっているようでは、せっかくの山本党の経済政策も中田(と山本太郎)の出世のための方便にしかならない。仮に最大限山本太郎に好意的に解釈するとしても「中田安彦に利用されている」という程度にとどまる。

 それでも、かつて間違いなく「リバタリアン」を自認していた中田が、師の副島隆彦と訣別したとの話をコメントでうかがって、中田の名前につける枕詞を「リバタリアン」から「元リバタリアン」に改めたのだが、中田は副島と訣別などしていないとのコメントを新たにいただいたので、以下に紹介する。昨日公開した下記記事のコメント欄より。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

MOkd

当方のコメントを紹介頂きありがとうございました。追加で色々と興味深い事実が分かりましたので、共有させて頂きます。

 

1、中田安彦は現在はれいわ新選組の船後靖彦の秘書らしいです。ちなみに、副島・中田は以前は極右の長尾敬を応援していたこともあります。船後靖彦も安倍晋三と気脈を通じる右派らしいので、気質が似ているのでしょう。
https://twitter.com/amanomotoyasu/status/1173863714425933825?ref_src=twsrc%5Etfw
http://www.yukihirokato.com/k_hist2002f.htm

2、副島と中田は決別などしていない。2019年の「副島道場講演会」で、「中田安彦研究員」という肩書で、副島と一緒に講演を行っています。なぜか、中田は自らが山本や船後の秘書であることをかくしたがるようです。
http://www.snsi.jp/tops/kouhou/2126

3、ちなみに副島隆彦は金融先物会社主催の講演会にも頻繁に登場する人物で、資産一億以上を有する富裕層を相手に「インフレが起きるからいまこそ金を買え」、「アメリカが2019年の6月に北朝鮮空爆するから軍需株を買え(ただのデマだった)」と煽ってた人です。「インフレが起きるから金を買え」は、れいわ新選組の「消費減税+国債の大量発行」の政策と符合していますね。要するに、れいわの経済政策は貧民救済を装った、新たな既得権救済・格差拡大策の可能性が大です。
https://www.sunward-t.co.jp/seminar/2019/11/24/

 

 リンクをたどると、確かに昨年6月の時点で中田はなお副島の弟子だと認定できる。そして中田が山本太郎政策秘書になったのは、3年前の2017年11月1日だ。

 ますます中田及び中田を政策秘書として雇っている山本太郎に対する信用が地に堕ちてゼロに近くなる、いやマイナスになって地下に潜るような話ではないか。

 

 中田安彦に関する他のコメントも紹介する。

 

冷やしたぬき

 

アルルの男・中田安彦氏は原発問題でも手を焼かされました。中田氏の影響で、いわゆるアーミテージ陰謀論、ジャパンハンドラーズ(影の支配者)によって原発の推進が義務付けられているとか、そんな話が随分とまん延したものです。

朝日新聞官邸クラブ@asahi_kantei
"それでも山本氏は強気だ。「消費税5%から一切妥協するつもりはない。おれを甘く見るな」。最近、周辺にそう見えを切った"
https://twitter.com/asahi_kantei/status/1225971123461820416

それから、山本太郎氏の本質は「パフォーマー」だと思っています。政治家として何かを成し遂げたいのではなく、政治を舞台としてとにかく目立つことを目的としている。そう思えてならないのです。私の印象としては、彼の出発点・原発問題からその言動は到底看過できないものでした。

 

 コメントに引用された「朝日新聞官邸クラブ」のツイートの画像も下記に示す。

 

 

 この山本の発言に噛みついたのがこたつぬこ(木下ちがや)氏だ。

 

 

 山本元号党の規約には「独裁条項」がある。このことの危険性はしばしば指摘されてきた。たとえば下記リンクを参照されたい。

 

note.com

 

 上記リンク記事に「ルールがないので代表や構成員の独断の裁量のみで事案の処理が決まる(規約の5、12条にそう書いてあります)」と指摘されているのだ。

 山本元号党とは山本太郎が独裁する陰謀論政党だというほかない。中田安彦はもはやリバタリアンか元リバタリアンかもはっきりせず、経済政策を方便に利用する人間だとしかいいようがないから、中田の枕詞は単なる「陰謀論者」に再度改めることにした。

 

 ブログにいただいたコメントをもう1件紹介する。

 

タニプロ

 

東京新聞は徹底して護憲、脱原発辺野古移設反対なのは良かったんですけどね。スクープ力も無いし、朝日新聞毎日新聞みたいにきちんと政局も読めない新聞でした。

ところで、こんなnoteを見つけました。山本太郎の広島のおしゃべり会に行った人のレポートです。2回に分けてます。

「さよなら、れいわ新選組
https://note.com/cp_spaulding/n/nf1f14c148598

それでは、今後も更新楽しみにしてます。

 

 「さよなら…」(当ブログのNGワードが含まれている)はシリーズになっているので、コメント欄からリンクされた第1回を合わせた続く全4件の記事にもリンクを張っておく。広島県在住で、2月4日に広島で行われた「おしゃべり会」に出席された方によるレポートだ。第4回以降も追って公開されるだろう。

 

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「元リバタリアン」中田安彦は副島隆彦と袂を分かって「転向」したらしいが……

 昨日(2/7)の記事に、「アルルの男」中田安彦は元日経新聞記者と書いたが、これは私の思い込みによる誤りだった。10年前に書いた記事を読み返すと「元大手新聞」と書いてある。つまり当時は中田がかつて在職していた新聞社がわからなかったのだが、どうやら読売らしい。「大手新聞」とは「大手町の新聞社」だったのだ。昨日の記事は訂正しておいたが、また読売かよ!と思ってしまった。なお、中田が1976年生まれで副島隆彦の弟子だったという情報には誤りはなかった。

 

sumita-m.hatenadiary.com

 

山本太郎氏の政策秘書の中田安彦という男は副島隆彦*1の弟子で、リバタリアン且つ「陰謀論」の人なんだって! 山本氏には植草一秀人脈が大きな影響力を及ぼしていることは知っていたけれど、今度は副島か! まあ、リチャード・コシミズが絡んでないことに胸を撫で下ろすべきだろうか(笑)。でも、山本氏というか「れいわ」はリバタリアン的な緊縮政策とは対極に立つ反緊縮(リフレ)政策をウリにしているわけだけど、それとの整合性はどうなるのだろうか。或いは、この中田という人がリフレ論或いは最近流行のMMT*2に転向したのだろうか。

 

出典:https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2020/02/07/095459

 

 昨日のエントリにいただいた下記コメントによると、どうやら中田安彦は副島隆彦と袂を分かって「転向」したとのことです。

 

バランス理論

 

「え?アルルの男ってたまに見かけるけどそんな奴だっけ?」と思い、彼のTwitterを「副島」で検索したところ、どうも現在は縁を切っているようで、副島がベンジャミン・フルフォードやらN国やらと繋がっている事を批判していました。

現在はリバタリアンや茶会系とは真逆のMMT(に限らず財政出動論)に傾倒していますね。
副島は財政破綻論者なので、経済政策面でも関係が決裂したのでしょう。

そういう意味では、現在のアルルの男を「リバタリアン」とするのは冤罪だとは思います。

 

 「現在のアルルの男を『リバタリアン』とするのは冤罪だ」とのことですので、今後は中田安彦を「元リバタリアン(の陰謀論者)」と呼ぶことにします(笑)。

 しかし中田が結構な期間副島隆彦の弟子だったことは事実なんですよねえ。リバタリアンから反緊縮ってどう考えても正反対の立場への転向なんですけど、どうやら中田という陰謀論者にとっては経済政策は方便(=目的のために使用する便宜的な手だて)であることはほぼ間違いなさそうだなというのが私の感触です。同様の感触は、本職は富裕層のための資産コンサルタントか何からし植草一秀に対しても持っています(しかも植草は結構な右翼ですしね)。

 そんなわけで、中田安彦だの植草一秀だのと強いつながりを持つ山本太郎はやっぱり信用できない、という私の結論は変わりません。