kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍政権時代から官邸は学術会議選考に干渉していた

 菅義偉日本学術会議の任命拒否をやらかした件だが、安倍晋三政権時代の安倍及び官邸官僚がなした悪行と、それに妥協したというか安倍に迎合した東大名誉教授の情けない姿が明らかになり始めた。

 

 

 以下リンク先の朝日新聞記事デジタル記事の無料部分を引用する。

 

www.asahi.com

 

 以下引用する。

 

官邸、前回の学術会議選考にも関与 推薦前に名簿要求

 宮崎亮
2020年10月6日 5時00分


 日本学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかった問題で、会議が前回2017年の交代会員の正式な推薦候補105人を決める前に、それより多い候補の名簿を示すよう安倍政権時代の首相官邸が求め、会議が応じていたことが5日、わかった。複数の学術会議元幹部が証言し、官邸幹部も認めた。

 

 日本学術会議法は、会員は学術会議の「推薦に基づいて」首相が任命すると規定。210人の半数が3年に1度、10月に交代する。

 

 会議元幹部によると、14年秋の交代人事では官邸側に事前に選考方法や日程を説明はしたが、名簿提示は求められなかった。一方、17年秋は会議が推薦した105人がそのまま安倍晋三首相に任命されたものの、その前の選考過程に官邸が関与していたことになる。

 

 会員人事を巡っては、16年夏の補充人事の過程で官邸が難色を示し、3人が欠員する事態となった。複数の会議元幹部によると、同年12月ごろ、当時の大西隆会長(東大名誉教授)が官邸で杉田和博官房副長官と面会し、翌年の会員交代について、推薦候補を決める前の段階で選考状況を説明するよう求められた。協議の結果、選考の最終段階で候補に残る数人を加えた110人超の名簿を示すことで合意したという。

 

 翌17年6月末、大西氏と事務局職員は官邸を訪れ、合意通りに110人超の名簿を杉田氏に示し、選考状況を説明。官邸側から意見は出たが、最終的に会議が希望する105人の推薦が7月末の臨時総会で決まり、10月に全員が安倍首相に任命された。官邸幹部は、事前の名簿提示を求めた理由を「こちらが判断する余地がないのはおかしい。ある程度、任命権者と事前調整するのは当たり前だ」と説明した。(後略)

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASNB575QZNB5UTIL04S.html

 

 つまり、2017年には内閣副官房長官杉田和博と妥協した東大名誉教授の大西隆が、110人超の名簿を出して安倍というか杉田に数人を削除させるがままにした。実質的に今回と同じことを杉田はやっていた。そして杉田は菅義偉政権になっても副官房長官に居座っている。前回も今回も主犯は間違いなくこの杉田だろうが、大西というのも実に恥ずかしい野郎だと、猛烈に腹が立つ。

 今回、京大の山極寿一前総長(今年9月30日に退任)は、学者の恥ともいうべき大西とは違って定員を超過する名簿を出すのを拒否した。菅というか杉田はそれでも削除を強行したので、問題が明るみに出たということだろう。

 上記朝日新聞デジタルの記事についたはてなブックマークより。

 

官邸、前回の学術会議選考にも関与 推薦前に名簿要求 [菅政権発足]:朝日新聞デジタル

「学術会議が前回2017年の推薦候補105人を決める前に、より多い候補名簿を示すよう首相官邸が求め、会議が応じていたことが5日わかった」。悪しき前例。今回はむしろ学術会議側がちょうどの数で正面突破を図ったのか。

2020/10/06 10:28

b.hatena.ne.jp

 

 なお、菅義偉は今回の件が大問題になったことに「おろおろしている」らしい。時事通信の報道より。

 

www.jiji.com

 

 以下引用する。

 

菅首相、判断の正当性を強調 くすぶる説明責任―学術会議、任命拒否問題

2020年10月06日07時07分

 

 菅義偉首相は5日のインタビューで、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を拒否した問題をめぐり、判断の正当性を強調した。しかし、その理由は最後まで明かさず、説明責任を求める声は今後もくすぶりそうだ。


 

 「日本学術会議は政府の機関であり、年間約10億円の予算を使って活動している。任命される会員は公務員の立場になる」。首相はインタビューでこう語り、会員の任命権は自身にあるとの立場を繰り返した。

 


 首相は今回の任命拒否で、学界の「前例打破」を狙った。学術会議の会員候補について、インタビューでは「事実上、現在の会員が自分の後任を指名することも可能な仕組みとなっている」と疑問視。政府高官は「学者の世界だといっても政府の組織だ」と心中を代弁する。

 


 その一方で、6人の任命をなぜ拒否したのか、首相は根拠を示さなかった。学術会議側は理由を明らかにするよう要求。野党も猛反発する中、問題の沈静化とは程遠い状況だ。

 


 政府は1983年の国会答弁で、首相による会員任命は形式的にすぎないと明言。これに関し、首相は「過去の国会答弁は承知している」と語ったが、法解釈を変更したかどうかの説明は避けた。

 


 しかし、内閣府内閣法制局は2018年11月、日本学術会議法の解釈について協議し、「推薦された人物を必ず任命する義務はない」と確認。20年9月にも同様の認識を擦り合わせたという。

 


 法解釈の変更をめぐっては、安倍政権時に集団的自衛権の行使容認や検察官の定年延長で、世論の批判を受けた。今回の任命拒否が、高支持率でスタートした菅政権の足元を揺るがす可能性もある。

 


 政権内には懸念も広がっている。政府関係者の一人は「首相は自分で招いたことなのにおろおろしている」と指摘。「始めからやらなければよかった」と嘆いた。連立を組む公明党からも「大失敗だ。首相の責任は免れない」(関係者)と厳しい声が漏れる。

 

時事通信より)

 

出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020100501053&g=pol

 

 敵(菅義偉)はひるんでいる。一気に攻勢をかけるべき時だ。ところが、こんな時に玉虫色のツイートを発信する恥ずかしい「野党政治家」がいる。玉木雄一郎だ。ここでは玉木を批判した平河エリ氏のツイートを示す。

 

 

 今回の件は、いつもはぬるいnews23アンカーの星浩ですら菅義偉を擁護しようとする小泉進次郎の「論点ずらし」を明快に指摘するほど、菅には分が全くない。

 

 

 それなのに、玉木は何を「両論併記」みたいなことをやって菅に塩を送っているんだろうか。そんな玉木にシンパシーを持っているらしいオザシン系(というか小沢一郎が立民入りした今では「元オザシン」の)ヤマシンの面々*1と合わせて、菅政権の補完勢力としかいいようがない。

 まあそんな奴らはほっておいて、菅批判に全力を挙げるべき時だろう。

*1:彼らのどうしようもない政治センスのなさには、人間ここまで堕ちることができるのかと呆れるほかない。

「重用」は「じゅうよう」か「ちょうよう」か

 「重用」は「じゅうよう」としか読んだことがなかったので、下記の件には驚いた。

 

news.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

日テレ藤井アナ 市來アナに謝罪 生放送で「重用」の読み方を…「私の知識が古かった」

10/6(火) 16:48配信

 

 日本テレビ藤井貴彦アナウンサーが6日、同局「news.every」で、市來玲奈アナウンサーが「重用」を「じゅうよう」と読んだところ「ちょうよう」とささやき、市來アナは「ちょうよう」と読み直したが、実は「じゅうよう」が正解だったことを明かし、素直に謝った。  市來アナは、北朝鮮労働党創立75周年のニュースで「核・ミサイル開発を主導した2人を重用(じゅうよう)し…」と読み上げたものの、その後不自然に言葉に詰まり、「ちょうようし…」と言い直した。  だがその後、藤井アナが「ここで少しお時間をください」と言いだし「先ほど、北朝鮮のニュースの中で核ミサイル開発を主導した2人を重く用いるという言葉で『じゅうよう』という表現があったんですけど、私の感覚が古くて、市來さんに『ちょうようだよ』って話しかけたら、実は『じゅうよう』の方が新しくて、私の知識の方が古いということが分かりました」と、自分が間違えていたことを認めた。  そして「市來さん、まずはごめんなさい」と後輩アナに謝罪し、視聴者にも「大変失礼しました」と謝罪していた。

 

(デイリースポーツより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/0961cab43ed469c2b8b5277ab04554553367f74b

 

 日テレは嫌いなので見ない。以前は、監視してこの日記で批判するために、土曜朝の辛坊治郎の番組(大阪・読売テレビ制作)を見たりもしていたが、あまりにも精神衛生上よろしくないのでそれも止めてしまって久しい。

 だから藤井貴彦市來玲奈も知らなかったが、ネット検索をかけると、藤井貴彦は1971年生まれで、市來玲奈は1996年生まれ。市來は「乃木坂46」の元メンバーだそうだ。

 上記記事を読んで、一瞬「えっ、本来の読みは『ちょうよう』で、それが慣例読みである『じゅうよう』にとって代わられたのか?」と思った。ところが、上記記事についた下記「はてなブックマーク」コメント(ブコメ)をきっかけに、そうではないことがわかった。

 

日テレ藤井アナ 市來アナに謝罪 生放送で「重用」の読み方を…「私の知識が古かった」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

NHKでも原則としてジューヨーだった。マジか。チョーヨー派だっわ。 <a href="https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/197.html" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/197.html

2020/10/06 19:53

b.hatena.ne.jp

 

 以下、上記ブコメから張られているリンク先のNHKのサイトより。

 

www.nhk.or.jp

 

 以下引用する。

 

「重用」の読みは?

2013.09.01

 

Q 「信長は秀吉を重用した」「この会社は若手を重用している」などと言う場合の「重用」について、[ジューヨー]と[チョーヨー]の2とおりの読み方を耳にします。放送では、どのように読んでいるのでしょうか。


A 原則として[ジューヨー]と読み、場合により[チョーヨー]と読んでもよいことにしています。
➀ジューヨー➁チョーヨー


解説


「重」の音読みには「じゅう」と「ちょう」があり、「重」を用いた漢語には[ジュー~]か[チョー~]、あるいは両方の読み方をするものがあります。このうち、「信長は秀吉を重用した」「この会社は若手を重用している」など「人を重く用いる(登用する)」という意味の「重用」の伝統的な読みは[ジューヨー]です。戦前の国語辞書には「じュうよう」「ち"ゆうよう」など、いずれも[ジューヨー]の読み方だけが示されています。ところが、その後「大事なこと」を意味する「重要」(じゅうよう)との混同を避けるためか、あるいは同じ「重」を用いた「重宝」(ちょうほう)などの読みに引きずられたのでしょうか、「重用」を[チョーヨー]と読む慣用化が進んだようで、昭和30(1955)年には「ちょうよう 重用」の見出し語で一部の辞書に初めて登場しています。NHKが平成10(1998)年に行った調査でも、[チョーヨー]と読む人が8割に達していました。

 

こうしたことから、放送で従来認めていた[ジューヨー]に加えて、[チョーヨー]の読みについても認めることになりました。このときの放送用語委員会(第1195回-1999年2月12日)の決定は「放送では、文脈に応じて分かりやすい表現を工夫するのが望ましい。ただし、引用などで文字どおり読む必要が生じた場合は、1.ジューヨー 2. チョーヨーとする」となっています。つまり、放送では文学作品や文章を直接引用する場合などを除いて、「重用」は「重く用いる」「重要な地位に取り立てる」と言いかえるなど「耳で聞いてわかりやすい表現を心がけなさい」ということです。

 

ところで、私は放送の仕事に携わって40年以上になりますが、当たり前のことながら何年たっても、いくつになっても、ことばの本来の読み方や意味・使い方について自分の無知を思い知らされる日々です。実は、「重用」の読みも以前は「ちょうよう」だと思い込んでいました。取材・制作の放送の現場から当研究所に異動してきたのが平成10(1998)年で、上記の放送用語委員会の決定の1年前。この委員会での審議に接し、「重用」の伝統的な読みは「じゅうよう」だと初めて知りました。認識不足を改めて痛感した次第です。


(『NHK日本語発音アクセント辞典 新版』p.402参照)


(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)

 

出典:https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/197.html

 

 つまり「じゅうよう」こそ伝統的な読みだったのが、ある時期から「ちょうよう」という慣用読みが広まり、1955年には辞書にも載り、1998年には8割もの人が「ちょうよう」と読んでいたらしいのだ。これにはびっくり仰天した。

 結局この読みはすたれたのか、それとも「重用」なる言葉に接する機会自体が少なかったのか、市來玲奈は「じゅうよう」という伝統的な読みをした。それが真相のようだ。

 つまり、デイリースポーツの記事にある

私の感覚が古くて、市來さんに『ちょうようだよ』って話しかけたら、実は『じゅうよう』の方が新しくて、私の知識の方が古いということが分かりました

という「間違いを認めた」はずの藤井貴彦の認識はそれでもまだ誤りであって、「じゅうよう」の方が古いというか伝統的な読みで、「ちょうよう」は中途半端に古い、ある時期に隆盛を極めた慣用読みだったというわけだ。

 今現在調べたら、「ちょうよう」と読む人の比率はどれくらいなのだろうか。ちょっと興味がある。たとえばネット検索をかけたら、下記のサイトがみつかった。

 

magacol.jp

 

 引用は省略するが、「重用」を「ちょうよう」と読めなければ「社会人として恥ずかしい」などと嘘八百を書き散らす、それこそ本当に恥ずかしいサイトが世の中にはびこっているのだ。だから今でも「ちょうよう」と読む人が多いのかもしれない。これまでの人生でずっと「じゅうよう」派だった私としては嘆かわしい限りだ。

 ところで、デイリースポーツの記事には下記のブコメもあった。

 

日テレ藤井アナ 市來アナに謝罪 生放送で「重用」の読み方を…「私の知識が古かった」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

「じゅうよう」だと「重要」と混同するから「ちょうよう」にすべき。内閣は今すぐ閣議決定しなさい。

2020/10/06 23:14

b.hatena.ne.jp

 

 これにも私は大反対だ。「ちょうよう」という読みから直ちに思い浮かぶのは「徴用」ではないか。そんな忌まわしい言葉と混同されるくらいなら、「重要」と間違われた方がよほど良い。

 

[追記]

 本件だが、中国語でも「重」に2通りの読みがあるらしい。

 

「重複」の読みは「チョウフク」? 「ジュウフク」?|日本語・日本語教師|アルク

 

 「重」という漢字には「ジュウ」と「チョウ」という二通りの音読みがあります。我々日本人はこれらの音の違いを特に意識していませんが、中国語でも「重」には「ジュウ」に相当する "zhong" という読みと「チョウ」に相当する "chong" という読みがあり、それぞれ意味が異なります。 "zhong" の方は「重い」という形容詞であり、"chong" は「重なる/重ねる」という動詞です。少々不正確ではありますが、「おもい」の音読みが「ジュウ」、「かさなる/かさねる」の音読みが「チョウ」と考えればわかりやすいでしょうか。

 さて「重複」というのは「かさなりあうこと」という意味ですから、そこに含まれる「重」は「重い」の意味である「ジュウ」ではなく「重なる」の意味である「チョウ」と読むのが本来的であるということになります。ただし原則としては上の通りですが、中には「重婚」のように「重ねる」の意味で「ジュウ」を用いる例外も存在します(中国語では「重婚」は原則通り "chonghun" と読みます)。

 

出典:https://www.alc.co.jp/jpn/article/faq/01/145.html

 

 「重用」とは「重く用いる」という意味だから、伝統的な読みが「じゅうよう」であるのは理に適っているといえる。

プロ野球・DeNAのラミレス監督が今年で退任するらしい

 今朝は政治についてあまり書く気がしないし、おそらく昨日(10/5)を底として体調があまり良くないので*1プロ野球ネタでお茶を濁す。とはいえヤクルトについては書きたくもない惨状だし、読売の2連覇が確実でそれも書きたくないので、ここ数年ダメヤクルトの代わりに期待していたDeNAのラミレス監督退任の件について書く。

 DeNAは球団経営権を得た時に、球団名に親会社名を入れたり、GMに元読売の高田繁*2を呼んだり、同じく元読売の中畑清を監督にしたりと、全然買えないなあと思った。ところが、身売り当時ベイスターズの移転先候補とされていた新潟と横浜を秤にかけて「横浜でも十分やっていける」と判断して積極的に球団経営を行った結果、みるみる観客動員数が増え、球団も強くなるという成果を出した。そのタイミングで、監督を中畑清から同じく元読売ではあるが元ヤクルトでもあり能力もあるアレックス・ラミレスを2016年から監督にすると、DeNAは毎年のように優勝争いに加わるチームになった。ラミレスは打撃陣の指導に高い能力を持つようだ。DeNAはラミレス監督になって、リーグ優勝こそ一度もしていないものの、就任1年目の2016年に3位になってクライマックスシリーズ第1シリーズで読売を2勝1敗で破ると、翌年には同じく3位からクライマックスシリーズ阪神と広島を相次いで破り、日本シリーズに進出した。シリーズではソフトバンクに初戦から3連敗したものの横浜スタジアムで行われた第4戦、第5戦に連勝し、再び敵地に乗り込んだ第6戦でも先発・今永の好投などで優位に試合を進めた。この試合を見ながら「これは3連敗4連勝があるぞ」と思ったが、守備のミスで1点差に追い上げられると、9回裏に元ベイスターズの内川に同点ホームランを打たれ、延長戦の末に負けた。結局、この年がベイスターズの成績のピークだった。翌2018年には阪神に大きく負け越したのが響いて4位に終わり、2019年には途中読売・広島との三つ巴になるかと思わせるほど追い上げたものの、終盤の本拠地での読売戦5試合に1勝4敗と負け越すなどして2位に終わった。それでも優勝した1998年以降の高い順位ではあったのだが、クライマックスシリーズで天敵の阪神に負けた*3(しかも第1戦は大量リードからの逆転負け)。

 私は、クライマックスシリーズでの敗退もさることながら、読売を追い込み切れなかった戦いぶりを見て、ラミレスはもう交代させた方が良いなあと思ったのだが、球団はラミレスを続投させた。ヤクルトで2013年と14年に連続最下位になった小川淳司監督もそうだったが、一時好成績を挙げた監督の替え時は遅れることが多い。広島が緒方監督を交替させるタイミングも2年遅れた。

 広島の場合は、DeNAとよく似て2016年の日本シリーズ第1,2戦に連勝した時がピークだった。あの時には第3戦で相手打者・大谷翔平との勝負か敬遠かをはっきりさせるべきだったのにそれをやらずに、最初から悪球を狙っていた大谷の餌食になってサヨナラ負けしたところから広島は4連敗した。そのような大雑把な野球からもう一段上のレベルを目指すことのできるコーチを招聘するなどのチーム作りをすべきなんだがなあ、と思っていたが、広島球団はそれを怠った。その結果、翌2017年のDeNAとのクライマックスシリーズでもアドバンテージ込みで先に2勝しながら4連敗してしまった。広島の監督はこの時点で交代させるべきだった。それが2年も遅れてしまった上、いかにも根性論に走りそうな佐々岡真司を後任の監督につけたのを見て、ああ、今年の広島は危ないかなあと思ったら案の定だった。

 今年のDeNAの没落も広島に似ている。2017年の日本シリーズは、第6戦の8回裏にやらなくても良い点をやってしまったところから逆転負けにつながったが、そのあと、前年の広島と同様の課題を抱えていたのに、DeNA球団はもう一段上のレベルの野球を目指すための手を打たなかったのだと思う。

 本来なら読売のライバルとなるべき広島とDeNAの両球団がこのざまだったから、今年のセ・リーグは戦力的に不十分な阪神が読売を追う形になってしまった*4。中日とヤクルトはそもそも球団がまともなチーム作りを目指しておらず論外なので、読売の天下が復活してしまった。

 ラミレスの後任といわれている三浦大輔はいかにも「いい奴」のキャラクターなので健闘を期待したいが、優勝は難しいだろうなあ。

*1:昨年やった頸椎症性神経根症は、今ではほとんど痛みがないのだが、思い出したように肩が時々痛む。昨日は数か月ぶりにそれに見舞われた。

*2:この人がヤクルト監督だった時には、私は一時ヤクルトの応援を止めていた。

*3:ベイスターズはことに本拠地での阪神戦に弱かった(今年はそうでもないが)。クライマックスシリーズでも甲子園で行われた2017年には勝ったのに、横浜で行われたこの年は負けた。

*4:阪神は読売に6勝14敗と大きく負け越しているが、戦力的に仕方ない。おそらく阪神は2位でシーズンを終えるだろう。矢野監督はよくやっていると思う。

「大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に」(NHK)

 「科学技術立国」なんていつの話だよ。NHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下引用する。

 

科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に

2020年10月4日 19時56分

 

5日からことしのノーベル賞の受賞者の発表が始まります。3年連続での日本人の受賞となるか注目されますが、科学技術立国を支えると言われる日本の大学院の博士課程の学生の数は、修士課程から進学する人の数がピーク時の平成15年度から減り続け、昨年度はほぼ半分となっていて、ノーベル賞の受賞者からも対策を求める声があがっています。

 

日本は、おととしの本庶佑さんの医学・生理学賞に続き、去年は吉野彰さんが化学賞を受賞し、3年連続で日本人の受賞となるのか、あすからのノーベル賞の発表が注目されています。

 



しかし、受賞者が相次ぐ一方で、科学技術立国を支えると言われる日本の大学院の博士課程の学生の数は、修士課程から進学する学生が減り続け、文部科学省によりますと、ピーク時の平成15年度のおよそ1万2千人から、昨年度はほぼ半分の5963人まで減りました。

 



また、人口100万人当たりの博士号取得者の数も、欧米が増加傾向にあるのに対し、日本は2008年度の131人から減少し、2017年度には119人と、アメリカ、ドイツ、韓国の半分以下の水準にまで落ち込んでいます。



 

これについて、ノーベル化学賞を受賞した、大手化学メーカー旭化成の吉野彰さんは、博士号を取得しても将来のキャリアが不透明なままというのが重要な課題だと指摘しています。

 



吉野さんは、欧米諸国などでは博士号を取得すると企業などでの就職が優位になる側面があるのに、日本では処遇がほぼ変わらないと指摘します。



 

そのうえで「企業は博士という学位を考慮し、それなりの待遇や給与で優遇することなどが必要ではないか。産業界が博士課程を出た人をどう処遇するかが、これからの問題だ」と訴えます。



 

また大学の環境についても、若手が長期的に研究に打ち込めるようになっていないと指摘します。



 

吉野さんがノーベル賞を受賞したリチウムイオン電池の研究を始めたのは吉野さんが33歳の時で、腰を据えて1つの研究を続けられたからこそ、30年後に世界で評価される結果が出せたといいます。


 


吉野さんは「大学の研究は、真理の探究、あるいは研究者自身の好奇心に基づきひたすら追い求めるもので、1つのミッションとして絶対必要だと思います。そういった意味で、博士課程を経た人が10年間程度は安心して研究できる環境は、日本にとって非常に重要だ」と指摘しています。

(後略)

 

NHKニュースより)

 

出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201004/k10012648001000.html

 

 先に蛇足を書いておくと、あれ、吉野彰氏って論文博士じゃなかったっけ、と思って調べてみたらやはりその通りで、京大で修士号をとって旭化成に入社し、2005年に阪大に博士論文を提出してリチウムイオン電池の研究で博士号をとっていた。

 もちろん、そのことが吉野氏のコメントの価値を損ねるわけではない。それどころか、1948年1月生まれの吉野氏が33歳の頃というと1981年だが、およそ40年前の旭化成には、修士課程修了ではあっても吉野氏のように優秀な人材に「腰を据えて1つの研究を続け」させる度量があったということだ。

 それが40年かけて転落したのは、1982年に発足した中曽根康弘政権あたりから表に出てきた、自民党政権新自由主義政策の結果だ。NHKニュースへのリンクに2008年と2017年の人口あたり博士号取得者の数が表示されているが、日本は2008年の時点で既に韓国より1割ほど少なかったのだが、それから2017年に至るまでにさらに博士号取得者が約1割減少したのに対し、韓国は5割近くも増えているので、今では大差がついている。

 ここで韓国を引き合いに出したのは、韓国は日本以上とも思えるくらいに過激な新自由主義経済政策をとった国だからだ。非正規労働者の割合では、ずっと韓国は日本よりも高かった。しかし近年ではその比率が減少してきているのに対し、日本では増え続けている。

 一時期、リフレ派の経済学者などが「安倍政権の経済政策はリベラル」などという虚言を垂れ流していたが、安倍政権もまたずっと新自由主義の経済政策や労働政策を行い続けていたと総括されるべきだろう。ところが最高権力者で長年あり続けた安倍晋三は、新型コロナウイルスに対して、「日本の優秀な科学者がワクチンを作ってくれる。それまで耐えて待とう」などという馬鹿げた「日本スゴイ」神話を信奉していた節がある。そしてその安倍の後継者が、よりにもよって特別に過激な新自由主義者である菅義偉なのだ。

 ここまできたら、日本の国力復活などいつになるかわからない。少なくとも私の目の黒いうちには実現しないだろうと思うと、気分がますます重く、暗くなる。

 以下、NHKニュースについた「はてなブックマーク」からいくつかピックアップする。

 

科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に | 教育 | NHKニュース

減らすように国を挙げて努力して来たんだから当然だわな…死ね死ねって殴って大量にぶっ殺したらそら減るで

2020/10/04 20:59

b.hatena.ne.jp

 

科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に | 教育 | NHKニュース

政権による壊国が進んでいるわけだが、愛国者の皆様はだんまり。若者もこの政権を支持してるし、みんな改革よりゆっくり死んでいくことを望んでいる(将来への想像力が欠けてる)。民主主義はネットで劣化が加速した。

2020/10/04 21:07

b.hatena.ne.jp

 

科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に | 教育 | NHKニュース

ピーク時の半分て……しかも平成15年度てたった20年前やで……自民党サマによる亡国政策のおかげやな。科学技術立国とか二度と言えないわ

2020/10/04 20:55

b.hatena.ne.jp

 

科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に | 教育 | NHKニュース

え、科学技術立国っていつの話。21世紀に入ってから、さんざん減らすように大学を干上がらせてきたんだから、なるべくしてなったとしか。

2020/10/04 21:58

b.hatena.ne.jp

 

科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に | 教育 | NHKニュース

ドッグイヤーの業界だと日本の存在って皆無だし、この先本当に恐ろしい結果になると思う。大企業は、輸出で儲けるからって日本の経済に無頓着だったけど、日本抜きでは世界で戦えないっていうのが鮮明になってきる。

2020/10/04 21:22

b.hatena.ne.jp

学術会議任命拒否事件は「安倍案件」であると同時に「菅案件」でもある

 初めに書いておくが、今回の学術会議任命拒否事件を「ホニャララ(現元号*1)の滝川事件」と呼ぶ人たちに対して、(現)元号など使うな、なぜ「21世紀の滝川事件」と言わないのかと強く論難したい。現元号を使うなんて、まるで山本太郎か、はたまた批判の対象にしているはずの菅義偉(「ホニャララおじさん」)ではないか。

 なお滝川事件については、鳩山一郎なる政友会所属の愚かな政治家が加担し、自ら政党政治崩壊への道を先導したことを想起されたい。鳩山という政治家は、1930年の倫敦軍縮条約の時にも、政敵だった濱口雄幸民政党政権を倒すために軍部に加担して「統帥権干犯」を叫んだことがあった。2010年4月に辺野古現行案回帰を表明して、自民党の政権復帰への道を開いた孫の鳩山由紀夫を思い起こさせる、浅はかとの言葉で片付けるにはあまりにも重い罪を犯した政治家だった*2

 現在問題になっている学術会議任命拒否事件そのものについては、これは「安倍案件」であると同時に「菅案件」でもあるというのが私の主張だ。すなわち、安倍晋三菅義偉は同じくらいの強度をもって徹底的に批判されなければならない。

 そのことをよく示しているのが、下記西日本新聞の記事だ。

 

www.nishinippon.co.jp

 

 以下引用する。

 

高い支持率背景に政治力誇示? 菅首相、異論封じへ介入

2020/10/3 6:00
西日本新聞 総合面


 政府が日本学術会議の新会員候補6人の任命を見送った問題で、菅義偉首相は2日、官邸で記者団の呼び掛けに応じたが、歩きながら「適切に対応した」と述べただけで、詳細な説明を拒んだ。複数の関係者によると、任命の「選別」は安倍政権下で準備が進められていた。「前例主義の打破」を掲げる菅氏が高支持率を背景に、自らの政治力を誇示したとの見方もある。

 

 「安倍政権の方針を引き継いだ。改革の姿勢を継承するのが菅政権だから」

 

 菅氏は2日、周囲にこう語り、批判されるのは心外との様子だったという。加藤勝信官房長官は記者会見で「政府の判断を変えることはない」と断言し、6人の見送りを堅持する姿勢を強調した。

 

 任命されなかった6人には、「共謀罪法」や安全保障関連法など安倍政権の目玉政策に異を唱えた学者が含まれる。ただ、これまで政府は学術会議自体を「大した影響力はない」(政府関係者)とみて、新会員の推薦を受け入れていた。

 

 官邸筋によると、任命見送りが具体化したのは、安倍晋三前首相が辞任表明した8月末だった。「安倍氏は批判的な学者の推薦がどうしても許せず、任命見送りの道筋を付けなければ辞められないと思ったのではないか」と政府関係者はみる。

 

 一方で、政府高官によると、軍事応用可能な基礎研究への防衛省の助成制度について学術会議が批判した翌年の2018年には、菅氏も同様の問題意識を持っていたという。

 

 自民党総裁選から「前例にとらわれず改革を進める」「方針に従わない官僚は異動してもらう」と繰り返してきた菅氏。「任命見送りは抵抗勢力に力を見せつけることになる」。別の関係者は、菅氏の狙いを代弁する。

 

 ただ、そこに学問の自由を侵すとの意識は薄く、与党からも疑問の声が上がる。自民党世耕弘成参院幹事長は「政府は学術会議サイドと丁寧に対話すべきだ。学者が自由に意見を言うのは尊重しなければならない」と苦言。公明党石井啓一幹事長も「できるだけ丁寧に説明してほしい」と注文する。

 

 野党は「学問の自由に対する国家権力の介入だ」(立憲民主党福山哲郎幹事長)と徹底追及の構え。官邸関係者は「政権発足早々、野党に攻撃材料を与えてしまった」と表情を曇らせる。
(東京支社取材班)

 

出典:https://www.nishinippon.co.jp/item/n/650682/

 

 引用文中、青字ボールドにしたのが「安倍案件」であることを示す部分で、赤字ボールドにした部分が「菅案件」であることを示す部分だ。

 安倍晋三菅義偉のどちらに対しても、攻撃の手を緩めてはならない。

*1:この日記のNGワードとしているため固有名詞は表記しない。

*2:従って、鳩山一郎が戦後の一時期に公職追放されたのは当然だったと私は考えている。鳩山はこの件からアメリカを恨むようになったのかもしれないが。

小川淳也がなぜオザシンやヤマシンから「総理にしたい政治家」と言われるのか理解できない

 このところ小川淳也がネットでよく話題になっているが、2002年末から2009年まで香川1区民だった私としては、つい口を挟みたくなってしまう。

 

 

 この日記に何度か書いたが、私が「生小川淳也」を見たことは1度しかない。2008年8月31日に「反貧困キャラバン」が高松に来た時に小川議員が来賓としてスピーチした時だ。この時の小川議員の挨拶は、熱血的ではあったもののどこか上滑りしていたし、客席の反応も微妙だった。

 香川1区の対立候補は「香川のメディア王」にして「安倍ぴょん」で悪名高い平井卓也だが、新聞(四国新聞)や放送の力で絶大な支持を誇っているかといえば全くそうではない。平井は地元でも「世襲のボンボン」の評判が定着していて人心は平井から離反しているし、選挙にも決して強くない。ところが小川淳也もまた選挙に強くないため、まるで今夜馬鹿げた乱闘騒ぎをやらかしたヤクルトスワローズ広島東洋カープみたいな「弱い者同士の(レベルの低い)戦い」の結果、少しはメディアの力をバックに持った平井が2009年の一度を除いて勝ってきたという、冴えない選挙区だ。平井も相手が小川淳也ではなく(私の大嫌いな)玉木雄一郎であれば、全く相手にされずに毎回選挙区で負け続けているに違いない。

 小川淳也は現在も、12年前と比べて全然進歩がないよなあ、というのが率直な私の感想だ。少なくとも今解散総選挙をやったとして、小川が平井に勝てるかというと大いに怪しいのではないか。なぜ「伸び悩んでいる」ようにしか見えない小川淳也が、一部のオザシンやヤマシンから「総理にしたい政治家」と言われるのか、私には全く理解できない。

「焚書」(学術会議への任命拒否)の主犯は「後菅」か「晋」か

 菅義偉日本学術会議への6学者の任命を拒否した件について。

 

sumita-m.hatenadiary.com

 

 上記記事の冒頭に、渡辺輝人弁護士が発信した下記ツイートが引用されている。

 

 

 ああ、焚書坑儒か。そう思った人は少なくないだろう。実際、多くの方が「焚書坑儒」の四字熟語のみを呟いた反応をしている。

 

 

 

 

 

 

 あるいは大人よりも中学生や高校生のほうがピンときた人の比率は高いかもしれない。なぜなら、この四字熟語は中学校か高校の世界史の授業で習うはずだからだ。下記の高校受験のサイトにも載っている。

 

sanbongi.info

 

 以下引用する。

 

(秦の始皇帝は)郡県制を施行し、儒家を弾圧しました(焚書坑儒・ふんじょこうじゅ)。

 

 読みは、普通には「ふんしょこうじゅ」だと思う。

 そういえば、最近は、どういうわけか中国史がしばしば話題になる。私が思い出したのは、例の「前菅(前漢)と後菅(後漢)の間に晋(新)が挟まっている」というやつだが、焚書坑儒は新でも「晋」でもなく秦の始皇帝がやった。前漢は、秦が滅亡した後に建てられた。まあ、日本の現代史でも「前菅」の何代か前に「晋」があったわけだが。

 ところで、今回の「後菅」による焚書を計画したのは「晋」(安倍晋三)だったと、安倍の鮨友だったはずの田崎某が指摘しているらしい。

 

 

 今回の焚書は、「菅(後菅)案件」ではなく「安倍(晋)案件」だとの指摘をしきりになしているのは。こたつぬこ(木下ちがや)氏だ。

 

 

 確かに、5年前のことを根に持つ陰湿さと執念深さには、安倍晋三を強く想起させるものがある。なにしろ安倍は、5年前どころか12年前のことまで根に持って、参議院広島選挙区の溝手顕正を追い落とした。その結果、溝手を追い落とした側の河井克行・案里夫妻が逮捕・起訴されて現在裁判が行われている。自民党政治はここまでどうしようもない腐臭を発するようになった。

 しかし、たとえ安倍が敷いた路線であっても、菅義偉にはそれをひっくり返せるだけの権力を持っている。それをやらなかったどころか、菅が能動的に任命拒否劇を主導したのではないかと疑わせる報道が毎日新聞から出た。

 

mainichi.jp

 

 以下引用する。

 

学術会議候補者、「官邸が覆した」? 内閣府は「そのまま全員を上げた」

毎日新聞 2020年10月3日 05時00分(最終更新 10月3日 09時00分)

 

 日本学術会議が新会員として推薦した候補者105人について、内閣府がそのまま首相官邸に上げていたことが2日、複数の政府関係者への取材で判明した。

 

 人事の決裁は、内閣府日本学術会議事務局から内閣府人事課を経由して首相官邸に上げられる。政府関係者は「内閣府は『首相官邸側がいきなり覆した』と言っている。人選に関して内閣府が身分照会をかけることはなく、今回もそのまま推薦者全員を官邸に上げた」と指摘した。別の政府関係者は「事務方は今回、当事者能力はないから国会でも答弁のしようがない。官邸に聞いてくれ、となるだろう」と語った。

 

 2日の野党によるヒアリングで、内閣府の担当者は「決裁文書で残っているものは、(学術会議から)推薦のあった105人のものと、99人を任命するという決裁文書だけだ」と説明。当初、105人を任命する決裁文書があったかについては明言を避けた。【竹地広憲】

 

出典:https://mainichi.jp/articles/20201002/k00/00m/010/339000c

 

 今回の件について、これは「安倍案件」だからといって、ことさらに菅義偉の責任を矮小化しようとする言説には私は大反対だ。そもそも私は、菅も安倍と同じくらいの陰湿さと執念深さを持っていると認定している。そして、今回の「焚書」に関しては、安倍晋三菅義偉は同じくらい責任が重いと考える。

 安倍晋三の政治生命はまだ絶たれていないから、今度こそ徹底的に安倍を(政治的に)叩き潰さなければならないが、それと同様に来年(2021年)が終わるまでには「後菅」の命脈も絶たなければならないと強く思う今日この頃だ。