kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

プロ野球・DeNAのラミレス監督が今年で退任するらしい

 今朝は政治についてあまり書く気がしないし、おそらく昨日(10/5)を底として体調があまり良くないので*1プロ野球ネタでお茶を濁す。とはいえヤクルトについては書きたくもない惨状だし、読売の2連覇が確実でそれも書きたくないので、ここ数年ダメヤクルトの代わりに期待していたDeNAのラミレス監督退任の件について書く。

 DeNAは球団経営権を得た時に、球団名に親会社名を入れたり、GMに元読売の高田繁*2を呼んだり、同じく元読売の中畑清を監督にしたりと、全然買えないなあと思った。ところが、身売り当時ベイスターズの移転先候補とされていた新潟と横浜を秤にかけて「横浜でも十分やっていける」と判断して積極的に球団経営を行った結果、みるみる観客動員数が増え、球団も強くなるという成果を出した。そのタイミングで、監督を中畑清から同じく元読売ではあるが元ヤクルトでもあり能力もあるアレックス・ラミレスを2016年から監督にすると、DeNAは毎年のように優勝争いに加わるチームになった。ラミレスは打撃陣の指導に高い能力を持つようだ。DeNAはラミレス監督になって、リーグ優勝こそ一度もしていないものの、就任1年目の2016年に3位になってクライマックスシリーズ第1シリーズで読売を2勝1敗で破ると、翌年には同じく3位からクライマックスシリーズ阪神と広島を相次いで破り、日本シリーズに進出した。シリーズではソフトバンクに初戦から3連敗したものの横浜スタジアムで行われた第4戦、第5戦に連勝し、再び敵地に乗り込んだ第6戦でも先発・今永の好投などで優位に試合を進めた。この試合を見ながら「これは3連敗4連勝があるぞ」と思ったが、守備のミスで1点差に追い上げられると、9回裏に元ベイスターズの内川に同点ホームランを打たれ、延長戦の末に負けた。結局、この年がベイスターズの成績のピークだった。翌2018年には阪神に大きく負け越したのが響いて4位に終わり、2019年には途中読売・広島との三つ巴になるかと思わせるほど追い上げたものの、終盤の本拠地での読売戦5試合に1勝4敗と負け越すなどして2位に終わった。それでも優勝した1998年以降の高い順位ではあったのだが、クライマックスシリーズで天敵の阪神に負けた*3(しかも第1戦は大量リードからの逆転負け)。

 私は、クライマックスシリーズでの敗退もさることながら、読売を追い込み切れなかった戦いぶりを見て、ラミレスはもう交代させた方が良いなあと思ったのだが、球団はラミレスを続投させた。ヤクルトで2013年と14年に連続最下位になった小川淳司監督もそうだったが、一時好成績を挙げた監督の替え時は遅れることが多い。広島が緒方監督を交替させるタイミングも2年遅れた。

 広島の場合は、DeNAとよく似て2016年の日本シリーズ第1,2戦に連勝した時がピークだった。あの時には第3戦で相手打者・大谷翔平との勝負か敬遠かをはっきりさせるべきだったのにそれをやらずに、最初から悪球を狙っていた大谷の餌食になってサヨナラ負けしたところから広島は4連敗した。そのような大雑把な野球からもう一段上のレベルを目指すことのできるコーチを招聘するなどのチーム作りをすべきなんだがなあ、と思っていたが、広島球団はそれを怠った。その結果、翌2017年のDeNAとのクライマックスシリーズでもアドバンテージ込みで先に2勝しながら4連敗してしまった。広島の監督はこの時点で交代させるべきだった。それが2年も遅れてしまった上、いかにも根性論に走りそうな佐々岡真司を後任の監督につけたのを見て、ああ、今年の広島は危ないかなあと思ったら案の定だった。

 今年のDeNAの没落も広島に似ている。2017年の日本シリーズは、第6戦の8回裏にやらなくても良い点をやってしまったところから逆転負けにつながったが、そのあと、前年の広島と同様の課題を抱えていたのに、DeNA球団はもう一段上のレベルの野球を目指すための手を打たなかったのだと思う。

 本来なら読売のライバルとなるべき広島とDeNAの両球団がこのざまだったから、今年のセ・リーグは戦力的に不十分な阪神が読売を追う形になってしまった*4。中日とヤクルトはそもそも球団がまともなチーム作りを目指しておらず論外なので、読売の天下が復活してしまった。

 ラミレスの後任といわれている三浦大輔はいかにも「いい奴」のキャラクターなので健闘を期待したいが、優勝は難しいだろうなあ。

*1:昨年やった頸椎症性神経根症は、今ではほとんど痛みがないのだが、思い出したように肩が時々痛む。昨日は数か月ぶりにそれに見舞われた。

*2:この人がヤクルト監督だった時には、私は一時ヤクルトの応援を止めていた。

*3:ベイスターズはことに本拠地での阪神戦に弱かった(今年はそうでもないが)。クライマックスシリーズでも甲子園で行われた2017年には勝ったのに、横浜で行われたこの年は負けた。

*4:阪神は読売に6勝14敗と大きく負け越しているが、戦力的に仕方ない。おそらく阪神は2位でシーズンを終えるだろう。矢野監督はよくやっていると思う。