kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

科学

「大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に」(NHK)

「科学技術立国」なんていつの話だよ。NHKニュースより。 www3.nhk.or.jp 以下引用する。 科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に 2020年10月4日 19時56分 5日からことしのノーベル賞の受賞者の発表が始まります。3年連続での日本人の…

「液体のりが白血病治療に有効」という話を調べていたら、植民地支配と核開発の話に行き着いてしまった

「はてなブックマーク」が多数ついたこの件、朝日の見出しを見た時には「アラビックヤマト」の「液体のり」が、白血病で異常増殖して人を死に至らしめる異常白血球をやっつけるのかと思ってしまったが、記事本文を読むとそうではないことがわかる。 https://…

「『役に立つ』という言葉がとっても社会をだめにしている」と語る大隅良典氏と「どのような研究や環境が最もノーベル賞に結びついているか過去の論文の引用本数を踏まえて検証したい」と抜かす鶴保庸介との、目も眩む落差

大隅良典氏のノーベル・医学生理学賞受賞で、またぞろ「日本スゲェェェ」を絶叫する人間がいるようで、毎度のことながら鼻白んでしまうが、やつらが崇め奉る現在の安倍政権(というよりその前から。特に小泉政権)が行っている(行ってきた、そしてこれから…

ジャパニウム、ニッポニウム、ウンウントリウム、そして理研

産経が書くと、何やらまたしても「日本スゲェェェェェ」と言いたいのか、みたいな印象を受けてしまうのだが。 日本初の新元素、国際認定へ 理研に113番の命名権、「ジャポニウム」有力(1/2ページ) - 産経ニュース 日本初の新元素、国際認定へ 理研に1…

中村修二と「アメリカン・ドリーム」

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150104/1420381452#c1420492564 id:spirit7878 2015/01/06 06:16 中村修二氏の『考える力やり抜く力私の方法』は父に勧められて僕も読んだことがありました。 内容はなるほどとうなずけるものでしたが、一つ気になったの…

野口英世の肖像画を千円札に使う「寛容な国」日本

「STAP細胞」研究不正事件に関する、共同通信の記事に呆れ返ってしまった。 http://www.47news.jp/47topics/e/260651.php 【STAP問題】厳しい目、寛容さを失う社会を象徴か 騒動の背後に 「夢の細胞」をめぐる一連の騒動は一体、何だったのか―。26日、…

「STAP幹細胞」として用いられたES細胞を特定 東大,東北大など(日経サイエンス)

今年を表す漢字一文字は「税」なんかじゃなくて「嘘」だよなあと思わせる今日この頃、小保方晴子の「悪意ある研究不正」をうかがわせるニュースが報じられた。 「STAP幹細胞」として用いられたES細胞を特定 東大,東北大など | 日経サイエンス 「STAP幹細胞…

「STAP細胞」国際特許出願の国内移行、今日(10/24)で期限切れ

突然思い出したが、今日、2014年10月24日で、「STAP細胞」に関する国際特許出願の国内移行が期限切れになる。下記は4か月あまり前の記事。 宙に浮いた「STAP細胞」特許 手続き締切日はあと数か月 : J-CASTニュース(2014年6月13日) 宙に浮いた「STAP細胞」…

トムソンロイター

小保方晴子・笹井芳樹・若山照彦・ヴァカンティらを共著者名とする恥ずかしい「STAP細胞論文」騒ぎもなんのその、『ネイチャー』の2014年度「インパクトファクター」は40を突破していたらしい。2014年 インパクトファクター発表! : 負け犬主義。(2014年7月…

捏造論文の「量」で勝負した、元東邦大学の麻酔科医・藤井善隆

「正の相関関係」 - Living, Loving, Thinking, Again(2014年10月17日)より 「捏造」というのは捏造として実体的に存在しているわけではあるまい。ばれるという出来事を通じて存在を開始するのだ。「インパクトファクター」が高いということは読者が多い、…

「インパクトファクター至上主義の弊害」の根は深い

くたばれ「インパクトファクター」、くたばれ「科学の商品化」 - kojitakenの日記(2014年10月15日)のさらなる続きだが、「インパクトファクター 捏造」とか「インパクトファクター 弊害」などの検索語でネット検索をかけると、面白い記事が多数引っかかる…

くたばれ「インパクトファクター」、くたばれ「科学の商品化」

杉晴夫『論文捏造はなぜ起きたのか?』(光文社新書)を読む - kojitakenの日記(2014年10月13日)は、何日も下書きを書いた、自分でも呆れるほど長い読書メモ。書くのに異様な時間とエネルギーを消耗し、そのせいで疲れがまだ取れないほどだが、あくまで自…

杉晴夫『論文捏造はなぜ起きたのか?』(光文社新書)を読む

ある時期から、「はてなブックマーク」でホッテントリを追ったりするのに飽きてきて、それよりも本を読んで感想文をメモしておこうと思うようになった。読書は月平均10冊を目標としており、今年はここまで96冊読んだからほぼ目標通りにきているが、先月あた…

青色発光ダイオードの3氏のノーベル物理学賞受賞発表の日、小保方晴子の博士号取り消しを発表

ノーベル物理学賞が、青色発光ダイオード発明と実用化の業績をあげた日本人3氏に授与された。ノーベル物理学賞に赤崎・天野・中村氏 青色LED発明 (写真=共同) :日本経済新聞 ノーベル物理学賞に赤崎・天野・中村氏 青色LED発明 【パリ=竹内康雄】スウ…

くたばれ『ネイチャー』、くたばれ『サイエンス』〜「商業誌」が科学界に垂れ流す害毒/続・村松秀『論文捏造』(中公新書ラクレ)を読む

ヤン・ヘンドリック・シェーンも小保方晴子も同じだった/村松秀『論文捏造』(中公新書ラクレ)を読む - kojitakenの日記(2014年8月22日)に書き忘れたことがあった。『ネイチャー』、『サイエンス』といった科学誌の問題点である。高温超伝導に関するヤン…

ヤン・ヘンドリック・シェーンも小保方晴子も同じだった/村松秀『論文捏造』(中公新書ラクレ)を読む

最初に書くが、この本は是非とも多くの人々に読まれるべきだ。 論文捏造 (中公新書ラクレ)作者: 村松秀出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 60回この商品を含むブログ (80件) を見る 読むのに心理的ハードル…

笹井芳樹自殺に対する理研・文科省・下村博文・安倍晋三の責任は重大

理研CDB・笹井芳樹副センター長の自殺には、誰しもがショックを受けたに違いない。笹井芳樹死す - Living, Loving, Thinking, Again(2014年8月5日)より 彼の死が事件の真相解明に大きなダメージを与えたことは否定できないだろう。〈死者に口なし〉をいい…

笹井芳樹氏が自殺

理研の笹井芳樹氏が自殺したとのこと。ノーベル賞級と言われた科学者のあまりに痛ましい最期だが、死など選ばず真相を語って欲しかった。故人の冥福を祈る。

「名前」ではなく「実力」だった

夏風邪を引いてウェブ日記を2日休んだ。そんなわけで反応が遅れてしまったが、当ダイアリーの記事の誤りを社会学者のsumita-mさんにご指摘いただいた。匿名は二重 - Living, Loving, Thinking, Again(2004年7月6日)より http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/2…

2012年の「STAP細胞」米国仮出願の発明者に「笹井芳樹」の名前はなかった

「STAP細胞」の件、小保方晴子の記者会見があった日に公開した、「STAP細胞」の国際特許出願について書いた記事*1のアクセス数が非常に多かったが、実は私自身、特許制度にさほど詳しいわけではない。ただ、以前、仕事で特許出願や異議申立などに関わった経…

小保方晴子氏への「バッシング」に持つ強い違和感(追記あり)

当日記ではこれまで話題の「STAP細胞」について一度も書かなかった。小保方晴子氏の発表当初は、研究成果の中身よりも「割烹着」だの「リケジョ」だのと、どうでも良いことばかり喧伝するマスメディア報道にうんざりした。その後、追試をしても「STAP細胞」…