kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

政治

日系イギリス人ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作『日の名残り』をいつまで経っても理解できない日本人が「変わる」日は来るか

今年の猛暑には、気候変動もとうとうここまできたか、IPCCのいう「正のフィードバック」が働き始めて、地球の気候が暴走してしまうのではないかと思わされる。 今こそ世界は根本的に変わらなければならないと痛感するが、根本的に変わらなければならないのは…

今後の日本の政治に求められるのは左派的な政策と組織内権力格差の小さい政党だ/昨年読書ブログに公開した本多勝一『アムンセンとスコット』の紹介記事中に引用文の欠落があった

今回はたいへんな困難が待ち受けているに違いない現在の日本において、弊ブログの意見を簡単に書いておこうと思って調べていたところ、昨年6月6日に読書・音楽ブログに公開した下記記事にそれが書かれていることに気づいた。 kj-books-and-music.hatenablog.…

文学も政治も舐めている岸田文雄、正月休みに『カラマーゾフの兄弟』に挑戦するも第1巻で早々と挫折し、長男に「読んで内容を教えてくれ」と託したとか (呆)(呆)(呆)

読書ブログに下記記事を公開した。 kj-books-and-music.hatenablog.com

安倍晋三の死で、日本政治の戦前や冷戦時代への回帰志向の反動的な流れと訣別するきっかけはつかめた。今後の20年代日本政治の最大の課題は「新自由主義との訣別」だ。泉健太の動きはこれに反している

また「ガフの息子」がやっちまったな、とか、なんだ、先頭打者のヒットのあとはノーヒットノーランかよ、とか、そういえば4年前はCSで菅野にノーノーやられて終わったんだよな、とか、3年前には16連敗したんだよな、などと思い出してはいたものの、いくら長…

「反対するのは簡単」とか「批判は誰にでもできる」などという俗説は嘘八百。賛成する方がはるかに簡単だ

俗説の嘘には困ったものだ。 「反対するのは簡単」だとか「批判は誰にでもできる」のような浅薄な意見を訳知り顔で語る人がよくいるけれど、「反対」にせよ「批判」にせよ、少なくともそこには主体的判断があるよね。対して「傍観」や「冷笑」の類に、何らか…

イギリスの作曲家エルガーとホルストと、イギリス二大政党との「ねじれ」について

読書・音楽ブログに下記記事を公開した。 kj-books-and-music.hatenablog.com

「政界と野球界は真逆」ではない

この記事は暇ネタ。下記ツイートに示された認識は間違っている。 絶対王者の巨人に各球団がエースをぶつけても勝てなかった(小選挙区制)巨人VS5球団。その後、巨人が低迷し出来た新制度がクライマックス(中選挙区制)政界と野球界は真逆だね。 — ガイ・モ…

メッテルニヒ時代のオーストリアで「逮捕」が検討されていたベートーヴェン

読書ブログに下記記事を公開した。 kj-books-and-music.hatenablog.com なお、上記リンクに示されている通り、上記記事は神子島慶洋氏の下記ツイートに触発されて書きました。 バッハやモーツァルトの時代は作曲家が王侯貴族に依頼されて曲を書いていたが、…

「支持」は「忠誠」でも「追従」でも「盲信」でもない(読書メーター・Masa氏)

はてなブログのアクセス解析を見ていたら、読書ブログの記事を書く時によく参照する「読書メーター」からリンクが張られていたのを発見した。だが、読書ブログではなくこの日記へのリンクだったので、たどって見つけたのが下記。知らなかったが、「読書メー…

カズオ・イシグロの『日の名残り』と日韓関係に見る「ニッポンジンの常識は世界の非常識」

ニッポンの常識は世界の非常識。最近、これを思い起こさせる読書体験が相次いだため、読書ブログにばかり割く時間が増えてメインブログであるこちらの日記の記事がやや手薄になってしまっていた。 村上春樹とカズオ・イシグロという「日本スゴイ」系の人たち…

現代日本の政治の戦前とのアナロジーと「薔薇マークキャンペーン」

『広島瀬戸内新聞ニュース』(2019年2月6日)より。 hiroseto.exblog.jp 以下引用する。 第二次世界大戦の前の政党内閣時代、濱口雄幸(立憲民政党)がバカ受けした時代があった。濱口は、今で言えば政治的リベラルのスタンスだが、新自由主義を進め、庶民に…

読売戦左中間をベイスターズファンが占める横浜スタジアムを見て「野党共闘」に思うこと

こたつぬこ氏のツイートを眺めていたら、昨日(5/6)行われたプロ野球・横浜DeNA対読売戦の1回裏、DeNA・ロペスの打球がいったんはホームランと判定されながら読売ベンチの抗議によりビデオ判定に持ち込まれた結果判定がファウルに覆ったあと、再度打席に立…

「党利党略」の誹りを恐れず堂々と選挙制度を論じよう/坂野潤治『帝国と立憲』を読んで(下)

日中戦争を阻止するには「デモクラシー勢力」の政権奪取が必要/坂野潤治『帝国と立憲』を読んで(上) - kojitakenの日記(2018年1月4日)の続き。 坂野潤治の『帝国と立憲』を読んで特に興味深かった点の一つが、吉野作造が唱えた普通選挙論の論法だ。 帝…

リベラル・左派の間にも、1960〜80年代への郷愁は根強いようだが、それで良いのか?

恥を忍んで書くと、こういう議論って、何も「政治に詳しい」人たちばかりではなく、もっと多くの人に議論してもらいたいと思って、明らかに私よりも数段政治や経済に詳しい方のコメントにあえて反論したのだった。その心は、やはり私より数等政治や経済に詳…

「『役に立つ』という言葉がとっても社会をだめにしている」と語る大隅良典氏と「どのような研究や環境が最もノーベル賞に結びついているか過去の論文の引用本数を踏まえて検証したい」と抜かす鶴保庸介との、目も眩む落差

大隅良典氏のノーベル・医学生理学賞受賞で、またぞろ「日本スゲェェェ」を絶叫する人間がいるようで、毎度のことながら鼻白んでしまうが、やつらが崇め奉る現在の安倍政権(というよりその前から。特に小泉政権)が行っている(行ってきた、そしてこれから…

共謀罪法案4度目の提出、沖縄圧殺等々、安倍晋三の独裁はますます進む

昨日(8/29)、職場で日経を見ていたら、安倍内閣の支持率が62%に上昇し、一昨年以来となる高い数字を記録したという。支持率の底はもちろん昨年半ばに安倍政権が国会に提出した安保法案が憲法学者たちによって違憲と指摘されたことを受けて批判を浴びた頃だ…

「音楽に政治を持ち込むな」は「音楽に政治を持ち込め」と表裏一体の関係にある

「音楽と政治」の話題に関する記事なので、これを取り上げないわけにはいかない。 フジロック「音楽に政治を持ち込むな」問題のバカらしさ~歴史を紐解けば、「音楽と政治」は切っても切れない関係なのに(辻田 真佐憲) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) 201…

「既成政党批判至上主義」は現在の「皇道派」(さとうしゅういち氏)

東京都知事選における野党候補は、告示直前に宇都宮健児が降りて鳥越俊太郎に一本化された。繰り返し書くが、私は鳥越氏がベストの候補とは必ずしも思わないが(だから今後も本心を偽って熱烈な応援の記事を書くことはできないが)、種々の制約条件の中から…

ぼやき

参院選投票日まであと2日となったが、石田純一やら宇都宮健児やらの名前が聞こえてくる。最後まで参院選そっちのけで都知事選の話ばかりだった。仮に小池、長島、増田、石田、宇都宮の5者の争いにでもなったら、今回も白票を投じるしかない。小池百合子のあ…

「支点が徐々に右に動く振り子のような」日本政治の右傾化(中野晃一)/星浩はやっぱりダメダメ

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160329/1459206352#c1459210170 id:mtcedar 2016/03/29 09:09 「野党共闘」論者の批判の"自粛"振りってのはまさにその通りで、共産党や社民党に対してもその様な批判が憚れる風潮にありますよね。軽減税率推進論者のネト…

一般市民には「いかなる政治家をも批判する」在野精神が求められる

定期的に下記のコメントを書くような頭の悪い人間が現れるので、ここで私の基本方針を明らかにしておく。 きまぐれな日々 「共産党の国会開会式出席」に物言えぬ「政権批判者」たち(2016年1月18日)のコメント欄より。 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-…

次世代、平沼氏と園田氏の離党届受理 自民復党見通し(朝日)

そろそろ不愉快な政治の記事に戻る。来週国連総会に出席する安倍晋三が帰国後に内閣改造が行われるらしく、下村博文の更迭や稲田朋美の入閣の話があって、極右連中の中でも「勝ち組」と「負け組」に明暗が分かれるようだが、この記事では極右界の大先輩であ…

「政治と芸術 全体主義の教訓」(7/12朝日・前田直人記者)

7月8日に書いた記事 「政治と芸術、結びつく先は 自民党の『文化芸術懇話会』」(朝日) - kojitakenの日記 で、7月6日付朝日新聞文化面に掲載された守真弓記者の「政治と芸術、結びつく先は 自民党の『文化芸術懇話会』」を紹介したが、その記事が載った6日…

「政治と芸術、結びつく先は 自民党の『文化芸術懇話会』」(朝日)

立憲主義の話は、結局リンクを張って引用した水島朝穂氏の一昨年の記事中に張られていたリンクを引用文に反映させる作業をしたところでいったん記事を終えることにして、昨日の記事はシリーズ第1回として一時中断した。早いうちに第2回を書くつもり。中断し…

桑田佳祐と政治と植草一秀と

大晦日の紅白歌合戦は途中少し見ていたが、最後の方は見ていなかった。だから下記の件は知らなかった。 http://www.asahi.com/articles/ASH155SJLH15UTIL02G.html サザン「ピースとハイライト」は政権批判? 解釈で波紋山田優、斉藤佑介、渡辺洋介 31年ぶ…

笹井芳樹自殺に対する理研・文科省・下村博文・安倍晋三の責任は重大

理研CDB・笹井芳樹副センター長の自殺には、誰しもがショックを受けたに違いない。笹井芳樹死す - Living, Loving, Thinking, Again(2014年8月5日)より 彼の死が事件の真相解明に大きなダメージを与えたことは否定できないだろう。〈死者に口なし〉をいい…

「次世代の党」発足、党首は74歳の平沼赳夫

この件は無視しようかと思ったが、一応メモしておく。http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140801-OYT1T50078.html 「次世代の党」が設立届提出、党首に平沼氏 日本維新の会から分党した石原慎太郎衆院議員らのグループは1日午前、新党「次世代の党」の設…

復刊された渡邉恒雄『派閥 - 保守党の解剖』(1958)を読む;(上)戦後保守政治とマルクス経済学者

衰えが著しいといわれる88歳のナベツネ(渡邉恒雄・読売新聞主筆)だが、1958年に書いた彼の旧著が復刊された。 派閥―保守党の解剖作者: 渡辺恒雄出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2014/06/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を…

ちょっとヘンだよ、田崎史郎サン

タイトルだけでも首を傾げたくなる記事だが、著者はテレビ出演などでもおなじみの、時事通信の政局解説記者。石原新党は右傾化強める日本を象徴する「極右政党」の先駆けか?(田崎 史郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/2) 石原新党は右傾化強める日本を象徴…

松本健一『官邸危機』(ちくま新書)を読む

私はもう子ども時代からずっと、いわゆる「ナショナリズム」なるものが性に合わずに今まで生きてきた。世の中には、「健全なナショナリズム」なるものを云々される方もいらっしゃるので、そんなものかなと思ってそういう方面の主張を目にしても、「何じゃこ…