kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

桑田佳祐と政治と植草一秀と

晦日紅白歌合戦は途中少し見ていたが、最後の方は見ていなかった。だから下記の件は知らなかった。

http://www.asahi.com/articles/ASH155SJLH15UTIL02G.html

サザン「ピースとハイライト」は政権批判? 解釈で波紋

山田優、斉藤佑介、渡辺洋介

 31年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場したサザンオールスターズ。そこで披露した歌が反響を呼んでいる。どうしてなのか。

 昨年の大みそか、ちょびひげを付けた桑田佳祐さんがテレビ画面に映し出された。横浜での年越しライブ会場から中継で登場した桑田さんが歌ったのは「ピースとハイライト」だった。

 世界各国の言葉で「平和」という文字が映し出された映像が流れる中、桑田さんは少しおどけたように歌った。

 ♪都合のいい大義名分(かいしゃく)で

 争いを仕掛けて

 裸の王様が牛耳る世は……狂気

 この「都合のいい大義名分」を、集団的自衛権行使容認のための憲法解釈変更に重ね合わせて聴いた視聴者らがネットで反応した。曲名を「平和(ピース)と極右(ハイライト)」と読み替えたり、「裸の王様」を安倍晋三首相への揶揄(やゆ)と受けとめたり――。

 ツイッターなどにはこの歌の「解釈」を巡って賛否の投稿が相次いだ。

朝日新聞デジタル 2015年1月6日05時13分)


ネットで無料公開されているのはここまでで、記事には続きがあるが紹介しない。代わりに、大晦日の23時59分のタイムスタンプのある水島宏明氏の記事から引用する。

紅白歌合戦でサザンが歌った「ピースとハイライト」の歌詞の意味は?(水島宏明) - 個人 - Yahoo!ニュース

紅白歌合戦でサザンが歌った「ピースとハイライト」の歌詞の意味は?
水島宏明 | 法政大学教授・元日本テレビNNNドキュメント」ディレクター
2014年12月31日 23時59分


当初の出場歌手には入っていなかったのが、きゅうきょ紅白に出場することになったサザンオールスターズ

横浜からの中継で登場したサザンオールスターズの桑田圭祐*1が歌った「ピースとハイライト」が目を引いた。

強いメッセージ性を持った「ピースとハイライト」の歌詞。

現在のどこかキナ臭い時代への批判精神に満ちたものだった。

著作権の問題があるので歌詞のすべてを掲載することができないが、以下のHPで読むことができる。

http://www.uta-net.com/movie/150317/   

「教科書」「歴史を照らし合わせる」など、今の時代を表す言葉が次々に出てくる。

「都合のいい大義名分」という歌詞では、「大義名分」を「かいしゃく」と歌った。

まるで2014年に起きた「ある出来事」とも符号する。

「癒合*2のいい解釈」で憲法が事実上変更された、とされた出来事だ。

もっともこの歌が発表されたのは2013年6月。

発表後には「歌詞に政治色が強い」などと一部から批判も出ていた。(後略)


この件でネトウヨが何やら噴き上がっているらしいのだが、それで私が思い出したのは、以前にも書いたことがあるけれども*3、「政権交代選挙」直前の2009年5月5日に、植草一秀が書いたブログ記事だ。

フジ桑田佳祐音楽番組にまで偏向の魔手: 植草一秀の『知られざる真実』 より

フジ桑田佳祐音楽番組にまで偏向の魔手

5月4日放送のフジテレビ『桑田佳祐の音楽寅さん

私の高校3年の時代から、サザンは人気グループだった。あれから30年以上、桑田さんは日本のポップミュージック界をリードし続けてきた。偉大な音楽家だと思う。

伝説の番組『桑田佳祐の音楽寅さん』が8年ぶりに復活した。

5月4日放送では、桑田氏がビートルズの曲を使い、歌詞をもじって、今の日本の政治を揶揄する内容が放映された。

その中の1曲に『民主党』なる題名の曲が盛り込まれた。

歌詞は小沢代表が辞任せずに代表に留まることを揶揄するものだった。

「偽装」
「小沢金権」
「ゼネコン」
「検察大ナタふるい」
民主党時代はいつ来るの」
などの言葉が散りばめられていた。

この問題を揶揄して「替え歌」を作るなら、
「二階金権」
森喜朗尾身幸次二階俊博
国策捜査
「漆間、自民党には波及せず」
民主党代表狙い撃ち」
「選挙が近い」
定額給付金、高速1000円、子育て支援、目くらまし」
などの言葉を散りばめるべきだろう。

バラエティー、歌番組の歌詞に、このような偏向した内容を潜り込ませる。視聴者の脳裏に「ゼネコン」、「金権」、「偽装」、などの言葉が焼きつけられる、一種の「サブリミナル効果」を狙ったものだ。(後略)


この「民主党」という歌は、当時動画で確認したのだが、今話題の「ピースとハイライト」よりもずっと「ぬるい」歌で、ほとんど風刺にもなっていないと、小沢嫌いの私は思ったものである。それでも、「小沢信者」は容赦しなかった。植草一秀に煽動されて、「桑田佳祐不買運動」を叫んだ「小沢信者」が現れたのである。

これにはほとほと呆れたものだが、今度はネトウヨが噴き上がったという。「小沢信者」と「ネトウヨ」とは本当に似た者同士であることを今さらながらに再確認した次第。