朝日新聞(8/20)4面に、「窮地の小沢氏、頼みは古巣」と題された情けない記事(笑)が載っている。
http://www.asahi.com/articles/DA3S11307581.html
窮地の小沢氏、頼みは古巣 統一会派持ちかけ→民主は慎重姿勢
生活の党の小沢一郎代表が、「古巣」の民主党に国会で統一会派を組もうと持ちかけている。2年前に民主党を集団離党して生活の党を立ち上げたが、衆参9人の小所帯に落ち込み、次の国政選挙を単独で勝ち抜く道筋が描けないためだ。だが、小沢氏への強烈なアレルギーが残る民主党は慎重だ。
「野党の協力は大変…
「なんとかデジタル」非登録者には以後の文章が隠されているが、そこに聞き捨てならぬ読み捨てできない小沢のセリフが出てくる。小沢一郎かく語りき。
「野党の協力は大変結構だ。税制の改革だって否定しているわけじゃない。何ら支障はない」。小沢氏は18日、愛知県でテレビカメラを前にこう述べ、消費増税に理解を示した。
(2014年8月20日付朝日新聞4面掲載・渡辺哲哉記者署名記事より)
民主党代表にしてかつて同党代表選で小沢一派に担がれた海江田万里は、野党による統一会派を呼びかけているが、小沢がこれに応じた。記事には書かれていないが、他に応じた党はないようだ*1。
だが、当然ながら民主党議員の大半はこれに反発。何しろ小沢一派が党を割って出た時の大義名分が「(消費増税を含む)社会保障と税の一体改革への反対」だったし、小沢と菅直人らが繰り広げた党内権力抗争は、民主党の政権運営を失敗に終わらせた大きな原因だった。記事には、民主党内で小沢との連携に否定的な声が大半である理由として、
小沢氏らの離党が野党転落につながったと考える議員が多く、復帰をゆるせば、再び党の結束を乱されると警戒するからだ。(同前)
と書かれている。また、おそらく小沢はかつての御輿・海江田万里を「格下」と見下しているものと想像されるが、
海江田氏も小沢氏と組む決断をすれば、党が分裂をする事態になりかねない。そのため19日の会見でも小沢氏との党首会談については「決まっていない」と述べるにとどめた。(同前)
とのことである。
盛者必衰、驕れる人も久しからず。