kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

坂野潤治

大晦日の東京都新型コロナ新規陽性者1300人超えで「医療崩壊」迫る/第2次安倍内閣発足時に「崩壊の時代」入りを指摘した故坂野潤治氏の「最後の希望」とは

年末年始の休みの時期だから、PCR検査数が減って新規陽性者の数も減るだろうと思っていたが甘かった。 大晦日(12/31)発表の東京都の新規陽性者数は、これまでの最多だった949人を大きく超えて、1300人以上に達するとのことだ。おそらく東京都(小池百合子…

坂野潤治「安倍政権は戦前と戦後の民主主義の成果をすべて食い尽くしてしまった」/優生思想に基づく差別発言を発した大西恒樹を処分できない山本太郎に呆れる

有田芳生のツイートに、雑誌「選択」7月号で坂野潤治がインタビューに答えて語った言葉の画像が載っている。 安倍政権は「明治以来最悪だ」と6月8日の参議院本会議で私は語りました。近代史家の坂野潤治さんも「安倍政権は日本の民主主義を食い尽くした」と…

「党利党略」の誹りを恐れず堂々と選挙制度を論じよう/坂野潤治『帝国と立憲』を読んで(下)

日中戦争を阻止するには「デモクラシー勢力」の政権奪取が必要/坂野潤治『帝国と立憲』を読んで(上) - kojitakenの日記(2018年1月4日)の続き。 坂野潤治の『帝国と立憲』を読んで特に興味深かった点の一つが、吉野作造が唱えた普通選挙論の論法だ。 帝…

「崩壊の時代」の崩壊を一気に突き進める「希望の党」(=小池ファ★スト)

私の前々からの持論として、「エピゴーネン(追随者)は、本家本元でもやらない過激なことをやる」というのがある。新党への移籍希望者に「踏み絵」を踏ませる、などという暴挙は、安倍晋三だってやらないだろう。それを小池百合子と細野豪志以下の「小池百…

「戦争によらない格差是正」は以前からのリベラルの課題だ

id:zenzaburoさんの暴論に対する批判をさらに続ける。前の記事で「(後略)」として留保をつけながら流した部分に対する批判が中心。 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160204/1454540757#c1454571018 zenzaburo 2016/02/04 16:30 財政金融政策というくく…

「戦後のマルクス主義の経済学者はどこかで小泉・竹中路線とつながる」(by 坂野潤治)

惰性について - kojitakenの日記(2015年12月9日)の続き。大阪ダブル選で大阪維新の会*1が2勝したのは、何も共産党の勢いが止まったからではなく、大阪維新の会の候補に投票するのが大阪人の「惰性」になっているからだと思う。私はこの選挙についてはずっ…

「反体制エリートが総理大臣になったのが安倍晋三」(by 坂野潤治)

坂野潤治が(私の好まない)山口二郎との対談本(2014年)で語った立憲主義論や戦前の陸海軍将校論、安倍晋三論などが面白かったのでメモしておく。幸い、ネット検索をかけると既に抜き書きされた方がおられたので、ちゃっかり孫引きさせていただきます。 歴…

立憲主義、安倍晋三、高村正彦、それに「崩壊の時代」

昨日書いた記事のコメントより2件。http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151127/1448583080#c1448697831 id:Gl17 2015/11/28 17:03 『「よい政府」、つまり「よい権力者」は存在しない。アメリカ建国の父、トーマス・ジェファーソンが言うように、信頼はつね…

坂野潤治編『自由と平等の昭和史』(講談社選書メチエ)

先週図書館で借りた下記の本を読み終えた。 自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 (講談社選書メチエ)作者: 坂野潤治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (7件) を見る 坂野潤治と…

坂野潤治『近代日本とアジア』と安倍晋三

先週から今週にかけて、下記の本を読んだ。 近代日本とアジア: 明治・思想の実像 (ちくま学芸文庫)作者: 坂野潤治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/10/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る 巻末から転記すると、この本は1977年10月15日…

坂野潤治『日本近代史』(ちくま新書)を読む

昨日、坂野潤治『日本近代史』を読了した。 日本近代史 (ちくま新書)作者: 坂野潤治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/03/01メディア: 新書購入: 7人 クリック: 116回この商品を含むブログ (42件) を見る 著者・坂野潤治は東京大学名誉教授で、専攻は日…

「日本の政治で悪かったのは左派の勢力が『安上がりの政府』を志向し続けたこと」(朝日新聞・坂野潤治インタビュー)

今朝(6/20)の朝日新聞オピニオン面に、坂野潤治(ばんの・じゅんじ)・東大名誉教授のインタビューが出ている。「二大政党制は幻か」というテーマで、「連立する必要なし 政治崩壊まだ続く 社民主義こそ必要」という見出しがついている。一読して、首をか…