kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立憲主義

「法の支配(立憲主義)」への理解なく他人の「正義」「リベラル」「民主主義」を論ずる一人相撲をまた読まされた、と言う感想。正義(justice、公正)が暴走するとか依存するとか思っているのは、現代社会ではそれが「法」になっている事を理解していないから。(朝日新聞掲載の星野智幸氏の論考に関する田川滋氏のX)

ここらで、朝日新聞の紙媒体読者時代に紙面でお目にかかった記憶が全くない鮫某(この人は相当に右寄りだと私は思うぞ)が「本命」と決めてかかっている野田佳彦を批判するXを紹介しておく。 昨日の深層NEWSで野田さんが「議員定数削減」や「身を切る改革」…

中北浩爾・中央大教授は「共産党内にも権力制約原理を導入すべきだ」と主張。その通りだと思うが、権力制約原理は自民党にも立憲民主党にも導入されていないのではないだろうか

日本共産党は党委員長を志位和夫から田村智子に交代したものの、その実態は相変わらずの「志位支配」であることをもはや隠そうともしていないかのように見える。 広原盛明氏のブログ記事の冒頭部分を引用する。 hiroharablog.hatenablog.com 歴史的な京都市…

「れいわ新選組による不意打ち的なローテーション制の採用は、安倍元総理と同じく立憲主義の精神に違反している」(コメント欄より)

昨日公開した下記記事にコメントをいただいた。 kojitaken.hatenablog.com たいへん共感できる内容だったので、以下にご紹介する。 匿名意見 新選組の動向をみていると、大学院時代に一緒に勉学に励む機会を得た、高名な学者を父にもつカリスマ的な予備校教…

「『立憲』だと左に寄った印象になる」と宣う国民民主党若手衆院議員は元参院議員・礒崎陽輔と同レベル。立憲主義は保守思想だよ

一瞬、礒崎陽輔かよ、と呆れてしまった。 〈ただ、立憲の名を引き継ぐ新党名には「新党感がない」「政党名は投票で決めるべきだ」など多数の異論が出た。若手の衆院議員は「『立憲』だと左に寄った印象になる。与党に対抗する大きな塊として『民主党』をつく…

革命理論には「権力者を縛る仕組み」が欠落している。だから私は革命を志向しない。権力の暴走を招いてしまうことが目に見えているからだ。

昨日公開した『鍋パーティーのブログ』の記事に、同じ方(redkittyさん)から2件のコメントをいただいた。 nabe-party.hatenablog.com id:redkitty 「富の再分配」がなされなければ、あと,できることは富の奪回しかない。「議会制民主主義の首を絞める」つ…

「ポストモダニズムの完全自滅」と「近代立憲主義」

よく、都議選の結果はそのあとの国政選挙の結果と連動すると言われるが、今年は幸か不幸か当てはまらなかった。都民ファ□ストの会は都議選で圧勝したが、希望の党は衆院選で惨敗した。希望の党の惨敗は「幸」だったが、それに伴う自民党の圧勝は「不幸」だっ…

樋口陽一『自由と国家』を読む

立憲主義が争点になど全くならずに選挙戦を終えた参院選の投開票日前日の昨日(7/9)読み終えた本。 自由と国家―いま「憲法」のもつ意味 (岩波新書)作者: 樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1989/11/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商…

ふざけるな古谷経衡! 何が「安倍首相は現実主義者」だよ!!!

朝日とハフィントンポスト、というか“WEBRONZA”、よくこんなくだらない野郎のインタビューを三回に分けて垂れ流したのか、と怒り心頭に発した。くだらない野郎とは、安倍晋三支持を公言する右翼(私は「極右」と決めつけても良いと思っているが)の…

民主党と立憲主義

立憲主義は、2009年に「政権交代」をなしとげたものの無惨な失敗に終わった民主党政権の総括を行う際にも欠かせない観点だ。今年(2015年)10月29日付朝日新聞の「論壇時評」に掲載された政治学者・中北浩爾氏の論評は参考になる。ネット検索で見る限り、中…

橋下徹と立憲主義

今年もまた、「リベラル・左派」は「橋下徹を克服する」という課題を解決できなかった。今年はまた、安保法案の議論を通じて、立憲主義が大きくクローズアップされた年でもあった。もっとも、2012年の自民党(野党時代)の第2次改憲案発表、2013年の特定秘密…

「反安保法」は「安保や憲法で左翼票を固めて自己満足する戦い」ではない

きまぐれな日々 野党再編or共闘には「橋下徹の排除」が絶対条件だ(2015年12月14日)に先ほどいただいたコメント。 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1418.html#comment19229 選挙の帰趨は、都市部納税者への利益誘導をどうするかにかかってるので…

安倍晋三に「大日本帝国」をトリモロさせるな

最近、やっぱり文系の人には勝てないなあと思うことが多い。安倍晋三やその一派が「自分(たち)に楯突く文系の野郎どもを弾圧してやる」とばかりに妄動を企んでいるようだが、そんなものを許してはならないだろう。下記記事も、高校時代に世界史が苦手だっ…

湛山ではなく政嗣

とんだ勘違いをしてました(汗)http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151201/1448925358#c1448946234 id:axfxzo 2015/12/01 14:03 共産党への、あなたへのこだわりは、私もかなり賛成です(笑)。 あの党の本質と所謂、立憲主義とは溝があるとみるのが筋。 また…

水島朝穂、石橋湛山、自衛隊、憲法9条、それに立憲主義

きまぐれな日々 立憲主義は「新9条」「左折の改憲」をも否定する(2015年11月30日)のコメント欄より。id:axfxzo(旅マン?)さんからいただいた。 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1416.html#comment19184 もう二十年以上も昔になるが、日比谷高…

立憲主義、安倍晋三、高村正彦、それに「崩壊の時代」

昨日書いた記事のコメントより2件。http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151127/1448583080#c1448697831 id:Gl17 2015/11/28 17:03 『「よい政府」、つまり「よい権力者」は存在しない。アメリカ建国の父、トーマス・ジェファーソンが言うように、信頼はつね…

高村正彦がまた暴言「9条2項守れは法匪」(しんぶん赤旗)

先日来、私は共産党がいつから立憲主義を自らの憲法観とするようになったのか疑問を投げかけているが、自民党についてはこの党が立憲主義を奉じたことは一度もないといえそうだ。 高村自民副総裁また暴言/「9条2項守れは法匪」 高村自民副総裁また暴言 「…

水島朝穂『はじめての憲法教室』(集英社新書)を読む

2013年に憲法学者の水島朝穂が書いた集英社新書を図書館で借りて読んだ。薄いのですぐ本自体はすぐ読めてしまう。 はじめての憲法教室 ――立憲主義の基本から考える (集英社新書)作者: 水島朝穂出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/10/17メディア: 新書この…

日本共産党と立憲主義(続)

結局今週は「きまぐれな日々」はお休みにした。日本共産党と「立憲主義」の話の続き。 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151103/1446509876#c1446533923 id:pomme1919 2015/11/03 15:58 共産党が69年前の今日11月3日の現憲法制定時には政党として唯一反対…

枝野幸男よ、安倍政権の安保法案強行採決は「革命」ではなく「クーデター」だろ

立憲主義に関して、枝野幸男の発言をメモしておく。 民主・枝野幹事長「安倍政権は共産党より革命的」 - 産経ニュース 民主・枝野幹事長「安倍政権は共産党より革命的」 民主党の枝野幸男幹事長は28日午後の記者会見で、来年夏の参院選に向けた野党間の選…

立憲主義と「マルクス主義憲法学」と日本共産党と

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20151102/1446414083#c1446442985 id:murharnstkt 2015/11/02 14:43 お気づきかとは思いますが、樋口陽一氏のいうところの「保守派」とはあくまで憲法学におけるポジションのことであって、戦後長く影響力を持っていたマル…

「立憲主義」あれこれ(1)

きまぐれな日々 「安保法案」議論、批判側には「知」も「情」も欠けている(2015年7月6日)の「拍手コメント」より。このコメントは、ブログ記事に「拍手」しなければ読めないので、読者の目に止まる機会はほとんどないと思われるが、興味深いコメントなので…

「立憲主義」は80年代後半or90年代以降の「新説」か

人の噂も七十五日というくらいだから、3年前の2012年に自民党の極右政治家・礒崎陽輔が下記のTwitterを発信して批判の十字砲火を浴びたことを覚えている人は意外に少ないかもしれない。残念ながら、門外漢(工学部卒)の私はネット情報に頼るしか能がない。 …

舛添要一『憲法改正のオモテとウラ』を読む

酔狂にも買って読んでしまった。 憲法改正のオモテとウラ (講談社現代新書)作者: 舛添要一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/02/19メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る たとえ軽く読み飛ばした本(本書もその一つである)であっても、読んだ…