有田芳生のツイートに、雑誌「選択」7月号で坂野潤治がインタビューに答えて語った言葉の画像が載っている。
安倍政権は「明治以来最悪だ」と6月8日の参議院本会議で私は語りました。近代史家の坂野潤治さんも「安倍政権は日本の民主主義を食い尽くした」と位置づけています。「選択」7月号。 pic.twitter.com/P9ShEs8yPW
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2020年7月7日
以下引用する。
――安倍晋三政権のどこが間違っているのですか
坂野 戦前と戦後の成果をすべて食い尽くしてしまったね。日本の民主主義は、第二次世界大戦後だけのものではなくて、明治、大正、昭和と、戦前から長い伝統を持っている。
それを完全に崩壊させてしまったのが安倍晋三だ。
世界を見渡しても、アメリカのトランプや、憲法を勝手に変えて実質的な終身大統領制を敷いたロシアのプーチンや、同様の権力志向をむき出しにした、世界中でももっとも安倍晋三に近い心性を持つと思われる習近平*1など、各国の最高権力者の劣化がはなはだしい。そこに新型コロナウイルスの脅威が襲ってきた。そういえば「コロナはただの風邪だ」と言っていたブラジルのボルソナロは自らも感染した。
前記有田芳生のツイートには、ネトウヨからの嫌がらせのリプライが多数ついているが、安倍晋三は今回の新型コロナウイルス対策で一定の支持層が離れ、ここ数年は支持率4割が「岩盤」化していたのが3割くらいに削られた。安倍政権のコロナウイルス対策が全くのお粗末を極めているために、これまで「危機管理に強い自民党政権」的な幻想を何となく信じていた人たちが離反したと思われる。明らかに村山政権(1995年の阪神大震災)や菅政権(2011年の東日本大震災・東電原発事故)よりずっと無能であることを露呈した安倍政権に対して世論が冷ややかになっている現在、有田芳生のツイートに因縁をつけるネトウヨのリプライ群が空しく見える。
危機管理といえば、党内の次期衆院選候補予定者(大西恒樹)が優生思想をむき出しにした意見を垂れ流した件に対する山本太郎の対応も論外だといえるだろう。
以下引用する。
大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日
投稿日: 2020年7月7日 投稿者: れいわ新選組
大西つねき氏の動画内での発言は、 れいわ新選組の立党の精神と反するもので看過することはできない。
一方でそのことによって、 大西氏を除名するという判断はこちらにとっても簡単なことではあるが、 それでは根本的な解決にはならない。
多くの人々の心の中にもあるであろう何かしらかの優生思想的考えに、 光が当たったことを今回はチャンスと捉え、 アジャストする責任が私たちにはあると考える。
この作業は、 「何度でも人生をやりなおせる社会を構築する」 という理念をもつ私たちにとって、重要な意味を持つ。
大西氏には、命の選別の問題に生命尊重の立場から、 取り組んでいらっしゃる方々にレクチャーを受けて頂き、 命について真摯に向き合うチャンスを与えたいと思う。
人は変われる。 私はその力を信じたい。
そういう政党であり、そういう党首だということだ。
「はてなブックマーク」の人気コメントより。
大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日 | れいわ新選組
処分なし。レクチャーを受ければ終了。自民党で優生思想発言があっても、れいわはもう徹底的な批判はできないし、するつもりもないのだろう。
2020/07/07 22:49
大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日 | れいわ新選組
- [政治]
看過できないと言いながら、処分なしとは馬鹿げている。こういうのはきちんとしておかないと、のちのちの政党運営に響く問題になるぞ。
2020/07/07 23:49
大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日 | れいわ新選組
なんだこれ。参議院選で木村舩後両氏に投じたひとはもう入れないだろ。高橋洋一の件もあるし、もはや差別に甘い政党になってる。こんなんじゃ公党ですらない。立憲が落合洋司に、維新が長谷川豊に下した処分と対照的
2020/07/07 22:49
大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日 | れいわ新選組
何の処分もしないのならそれは「看過」でしかない。議員なら除名、公認予定なら取り消しが筋。動画を消させて終わりなら隠蔽と変わらないし、どの発言がどう問題があったかくらい書け。NHKですらやった(黒人動画の件)
2020/07/08 01:14
大西つねき氏の動画内での発言について 2020年7月7日 | れいわ新選組
甘いな。これではれいわ新選組はこの先持たんな。
2020/07/07 22:42
大西恒樹を処分できない某新選組(山本元号党)は、もう政党として終わってるだろ。
ここ数年、山本太郎もずいぶん「リベラル・左派」に甘やかされてきたが、その理由の一つに安倍晋三があまりにもひどいということがあったと思われる。
山本太郎だけではなく、どう見ても五輪の開催権確保を優先してコロナ禍を東京都内に広めた小池百合子のコロナ対策を、論外の安倍政権のそれと比較して持ち上げた「反政権」人士のブログ記事をこの日記で取り上げて批判したことがあった。
まさに「魚は頭から腐る」の見本だが、いかに安倍晋三がめちゃくちゃだからといって、それを盾にとって小池百合子や山本太郎の不首尾を擁護するようではどうしようもない。そんなことをしていたら、安倍政権批判者も安倍と同じになる。
「崩壊の時代」の腐敗した実相に、暗澹たる気分にさせられる。