「STAP細胞」の件、小保方晴子の記者会見があった日に公開した、「STAP細胞」の国際特許出願について書いた記事*1のアクセス数が非常に多かったが、実は私自身、特許制度にさほど詳しいわけではない。ただ、以前、仕事で特許出願や異議申立などに関わった経験を少々持っていたから、それをもとに推測の記事を書いた次第である。
だがこの件、調べれば調べるほど、笹井芳樹と理研への疑惑が深まる。
ついさっきも、大きな疑問に行き当たった。
それは、昨年(2013年)の「STAP細胞」国際特許出願には、優先権主張がされていたのだが、それは一昨年(2012年)に米国特許庁に提出された仮出願であり、その仮出願の発明者には「笹井芳樹」の名前は入っていなかったという事実である。このことは、ネット検索で行き当たった下記記事によって知った。
- http://d.hatena.ne.jp/shamada/20140323(2014年3月23日)
この記事によると、一昨年の米国特許仮出願の発明者は下記の通りだった。
- Charles.A.Vacanti
- Maritin.P.Vacanti
- Koji Kojima
- Haruko Obokata
- Masayuki Yamato
- Teruhiko Wakayama
それが、昨年の国際特許出願の発明者は下記のようになっている。
- VACANTI CHARLES [US]
- VACANTI MARTIN [US]
- KOJIMA KOJI [US]
- OBOKATA HARUKO [JP]
- WAKAYAMA TERUHIKO [JP]
- SASAI YOSHIKI [JP]
- YAMATO MASAYUKI [JP]
なぜ、米国特許仮出願の翌年に行われた国際特許出願の段階で、初めて笹井芳樹の名前が発明者の中に入ったのか。
この一件、バカンティと笹井芳樹、そして理研に突っ込むことなくして、真相は解明できないと思う。小保方晴子の責任は、それはそれできっちり追及されるべきではあるが、疑惑の本丸は小保方晴子ではない。そう私は直感する。