kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

3年前の城内実

城内実は、「STOP THE KOIZUMI」に年賀状メッセージを寄せたことがある。
城内実前衆議院議員からの年賀状 (1/9) : STOP THE KOIZUMI

だが、STK主宰者のブログは、その前年、城内が衆院での郵政民営化法案に造反票を投じた時、城内を厳しく批判するエントリを上げていた。

野田聖子の一言 - 国民と政治家と利害代表についての雑感 : 世に倦む日日

安倍晋三は日本のテレビ局を完全に支配している。何でもやり放題で、自分の見せたい映像を好きなときに好きなように作って視聴者に見せている。安倍晋三から電話が一本入れば、テレビ局の報道部長は喜んで尻尾を振って安倍晋三のためにカメラクルーを派遣して、ヤラセ政治のニュースクリップを撮影し、ニュース番組やワイドショーでそれを放送するのである。戦慄し驚愕する実態だが、これが現在の日本の政治の姿である。安倍晋三と日本のテレビ局との関係は、金正日朝鮮中央テレビの関係と変わらない。今回の茶番劇を企画制作した安倍晋三の目的は、直参である城内実の売り出しであり、党内にすでに自分の子分を持っているぞという権力者としてのデモンストレーションだったと言える。票読みは万全だから森派から一人くらいは造反者を出してもいいやという余裕のアピールの側面もあったかも知れない。造反者があと三名出ていれば安倍晋三のテレビ政治も大変な火傷になっていた。城内実は安倍直参として顔を売り、有名人の仲間入りを果たしたが、あざとく胡散臭い男だという印象も決定的なものにした。

これは的確な批評だったと思う。

しかし、安倍晋三および城内実にとっての計算違いは、

票読みは万全だから森派から一人くらいは造反者を出してもいいやという余裕のアピールの側面もあったかも知れない。造反者があと三名出ていれば安倍晋三のテレビ政治も大変な火傷になっていた。

という安倍と城内の読みに反して、「郵政解散」を受けて小泉純一郎が城内に「刺客」片山さつきを送り込んだことだった。これは、安倍にとって大いなる計算違いだったはずだ。安倍は本当は城内実平沼赳夫らとともに極右政治をやりたかったのであって、「郵政解散・総選挙」における小泉の国家主義そっちのけの新自由主義オンリー路線には、心中大いに反発していたはずだ。だから、安倍が政権の座について最初にやったことは、教育基本法改正と並行して進めた「郵政造反組」の復党工作だったのだ。

だが、復党工作は世論の反発を招き、年金やワーキングプアの問題をそっちのけにして改憲路線をひた走ろうとした安倍の「KY」政治が国民の反発を招いて、昨年の参院選自民党は歴史的な惨敗を喫して、安倍は退陣に追い込まれたのである。

3年前も今もずっと城内実は、「安倍晋三につながる極右人脈」に属する政治家である。ブログで政治を語ろうとするなら、そのくらいのことは認識しておくべきだ。